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チェス/棋譜

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
De ludo scachorum, 1493

チェスのゲームの進行を記録するのに、一般的には棋譜が使われる。本項目ではチェスの棋譜の仕方を説明する。

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駒の表記には大文字のアルファベットが用いられる。

駒の表記
種類 文字
キング (King) K
クイーン (Queen) Q
ルーク (Rook) R
ナイト (Knight) N
ビショップ (Bishop) B
ポーン (Pawn) 無し

ナイトはKから始まるが、キングと被るためNになっている。また、ポーンは数が多く表記するのが大変なため表記しないこともある。表記する場合はPで表す。

駒の位置

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チェスではこのように盤の座標を定める。

8                
7                
6                
5                
4                
3                
2                
1                
  a b c d e f g h

駒とその位置の棋譜の仕方は、[駒] [横の位置 (ファイル)] [縦の位置 (ランク)] のように表す。なので下の場合は

8                
7                
6                
5                
4                
3       K        
2                
1                
  a b c d e f g h

Kd3 となる。

8                
7                
6           P    
5                
4                
3                
2                
1                
  a b c d e f g h

この場合、f6またはPf6となる。

駒の移動

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駒が移動したことを表すときは、その駒の移動後の位置を棋譜する。よって、以下の例は

8                
7                
6                
5                
4                
3                
2 R R    
1                
  a b c d e f g h

Rf2と表記する。また以下の例は

8                
7                
6       N      
5              
4         N      
3                
2                
1                
  a b c d e f g h

Nd6と表記する。

特殊な例

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移動後の位置を表記する方法ではひとつ問題がある。それは、どちらの駒が動いたか分からない場合があるということである。例を挙げると、

8                
7                
6   R    
5              
4              
3              
2           R    
1                
  a b c d e f g h

この場合、単にRf6と表記しただけではどちらのルークが動いたか分からないのである。

この場合、[駒] [動く前の横] [動いた後の横] [動いた後の縦]、のように表す。よって次の例は、

8                
7                
6   R    
5                
4                
3                
2           R    
1                
  a b c d e f g h

Rbf6と書く。

ただし、縦の列が同じの場合、すなわち同じファイルの場合は、[駒] [動く前の縦] [動いた後の横] [動いた後の縦] のように書く。次の例は

8       R        
7                
6                
5                
4              
3              
2              
1       R        
  a b c d e f g h

R1d4と書く。

駒を取る

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駒を取った時はxで表す。具体的には、[動いた駒] [x (取る)] [取られた駒] [動いた後の横] [動いた後の縦] と記述する。[取られた駒] は省略できる。例えば次のような場合、

8                
7   B            
6              
5              
4              
3              
2              
1   Q            
  a b c d e f g h

QxBb7 または Qxb7 と表記する。

キャスリング

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8                
7                
6                
5                
4                
3                
2                
1 R       K     R
  a b c d e f g h

キャスリングは 0-0-0 または 0-0 と表記する。0の数はキングとルークの間のマスの数である。

上記のチェス盤は白の場合であるが、右側とのキャスリングは 0-0、左側とのキャスリングは 0-0-0 で表す。

チェック

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その手がチェックの場合、最後に+をつける。よって次のような場合、

8         K    
7              
6              
5              
4       R        
3                
2                
1                
  a b c d e f g h

Re8+となる。

チェックメイト

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その手がチェックメイトの場合、最後に#、または mate をつける。よって次のような場合 (d4のKとh1のRは白、d1のKは黒) 、

8                
7                
6                
5                
4             R  
3       K      
2              
1       K     R  
  a b c d e f g h

Rg1#またはRg1 mateと表す。

プロモーション

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ポーンがプロモーションした場合、最後に = [なった駒の名前] をつける。例えばPが先まで行きつきクイーンにプロモーションしたときは、

8              
7             P  
6                
5                
4                
3                
2                
1                
  a b c d e f g h

g8=Qと表す。

その他

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勝ち負け

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  • 白の勝ち
1-0
  • 黒の勝ち
0-1
  • 引き分け
1/2 - 1/2

その他の記号

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これらは最後に付く記号であり、その手への評価を示す。

!! とても良い手
! 良い手
!? 悪い手にも良い手にもなりそうな手
?! 首をかしげたくなるような手
? 悪い手
?? とても悪い手

練習問題

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参考文献

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