トランプ/ナポレオン
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ナポレオンはトランプゲームの1つです。これであなたもナポレオンです[ウィキブックスの1編集者の見解または意見に過ぎません]。もともとこのゲームはイギリス発祥ですが、日本で独自の発展を遂げました。ここでは日本で一般的な日本式のルールを説明します。
基本的なルール
[編集]所要
[編集]- プレイ人数
- 4~6人ほど
- おすすめは5人
- 4~6人ほど
- 使用カード
- ジョーカーを除く52枚もしくは2枚のデッキ104枚(ジョーカーを加えることもあります)
- カードの強さ
- ♠A > 切り札(以下「切」)のJ > 切り札と同色のもう1枚のJ > 切A > 切K > 切Q > 切10 > 切9 … > 切2 > 台札と同じマーク(以下「台」)のA > 台K > 台Q > 台J > 台10 > 台9 > … > 台2 > それ以外のカード
手順
[編集]- ここでは5人の場合で説明します。( )内の数字は4人の場合や6人の場合を示します。「ナポレオン軍」と「連合軍」に分かれて戦います。
- 裏向きに1人10(12,8)枚ずつカードを配ります。残りの2(4)枚は裏向きに伏せて中央に置いておきます。
- カードを配り終えたら競りを行い、ナポレオンと切り札のスートを決めます。ナポレオンに立候補する人は、「♦で14枚」のように、切り札のマークと、取れる絵札の枚数(このゲームでは絵札は 各マークのA,K,Q,J,10の20枚です。以下、特に断りのない限り「絵札」というとこの20枚のことをさすものとします)を宣言します。切り札の枚数は12枚以上でなければなりません。同じ枚数であれば、切り札の強さは ♠ > ♥ > ♦ > ♣ です。ナポレオンになりたくない場合は「パス」と宣言します。競りは全員がパスするまで時計回りで何周も続けます。ナポレオンの宣言は何度でも行えますが、これまでに出たどの宣言よりも高い宣言をしなければなりません。全ての人がパスすれば競りは終了となり、最高の宣言をしたプレイヤーがナポレオンになります。宣言したスートが切り札になる。なお、誰一人宣言せずに全員がパスした場合はカードを配り直します。
- ナポレオンの競りが終了したら、ナポレオンは味方となる「副官」を決めるため、任意のカードを1枚宣言します。そのカードを持っている者が副官となります。副官が誰かは、そのカードが場に出されるまでは、連合軍にもナポレオンにも分かりません。一般的に、ナポレオンは自分が持っていないカードの中でもっとも強いカードを副官指定カードにすることが多いですが、戦略上あえて弱いカードを選ぶこともできます。切り札などを選ぶこともできます。なお、そのカードをナポレオンが持っている場合(手札に強いカードが多いときなどに指定できます)は、ナポレオンが副官を兼ね、他のプレイヤー全員が連合軍となります。
- 副官を指定したら、ナポレオンは残っていた場札の2(4)枚のカードを取り、12枚の中から不要なカードを2枚(4人・6人なら4枚だが、2枚にする場合も)裏向きに捨てます。捨てたカードは以後ゲームでは使われません。ただし、捨てたカードに絵札が含まれる場合はそれを公開し、ゲーム終了時に連合軍の得点として加算します。なお、その中に副官を指定するカードが含まれていた場合は、ナポレオンが副官を兼ねることになります。
- トリックと呼ばれる小ゲームを繰り返していきます。1トリック目では、まずナポレオンが場に任意のカードを1枚出し(リード)、以後反時計回りに他のプレイヤーが順番に一枚ずつ札を出します。なお、切り札・♠A・切り札と同色のもう1枚のJ・副官を指定したカードを出してもかまいません。
- 全員が1枚ずつカードを出し終わると、最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックの勝者になります。場に出された札は、流します。場に出された札の中に絵札が入っていた場合、その絵札はすべてトリックの勝者が獲得します。絵札がなければ得点とはなりません。
- これをカードがなくなるまで繰り返します。
- こうしてすべてのカードを出し終わると、ナポレオン軍(ナポレオンと副官)が獲得した絵札の枚数の合計を計算します。こうして、宣言枚数以上のカードを獲得できていればナポレオン軍の勝利、そうでなければ連合軍の勝利となります。
なお、各プレイヤーの得点を付けることもあります。
ナポレオン軍の勝利 | 連合軍の勝利 | ||
---|---|---|---|
ナポレオン軍も1枚以上獲得 | 連合軍が20枚獲得 | ||
ナポレオン (副官ありの場合) | +2 | -2 | -4 |
ナポレオン (副官なしの場合) | +4 | -4 | -8 |
副官 | +1 | -1 | -2 |
連合軍 | -1 | +1 | +2 |
バリエーションルール
[編集]- ジョーカーを加える
- ジョーカーは、♠Aよりも強いカードとなります。ジョーカーがリードされたら、切り札を持っている人は必ず切り札を出さなければなりません。ジョーカーを入れる場合は場札が3枚になるので、5人の場合は13枚の中から不要なカードを3枚捨てます。ジョーカーは絵札ではないので、獲得しても0点です。