メインメモリデータベースの設計/MMDB概観
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Chapter 3: メインメモリデータベースの設計入門
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3.1 概観[編集]
通信や、プロセス管理、飛行機予約、株式相場などにおいて、データへのリアルタイムアクセスが必要となる。データの一貫性を保持するとともにこれらのアプリケーションはデータベースにアクセスするトランザクションへの早急なレスポンスを必要とする。メインメモリデータベースは近年大容量の安価なメモリが入手可能になったことで実現可能となったが、ディスクベースのデータベースシステムより高い性能と安定したスループットを提供することが出来る。データは永久的にメインメモリに保持されるので、スループットに影響を及ぼすディスクI/Oは発生しない。結果的に、ディスクベースシステムにおいて、スループットの標準偏差は大きく、リアルタイムアプリケーションはその不確実なスループットに対しベンチマークを取ることが出来ない。これにより、メインメモリデータベース(MMDB)システムという新しいデータベースマネジメントシステムの開発につながった。また、"インメモリデータベース管理システム(IMDB)"や"リアルタイムデータベースマネジメントシステム(RTDB)"とも呼ばれる。
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