ラテン語 前置詞
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前置詞
[編集]ラテン語の前置詞は、ドイツ語(「meiner Meinung nach」など)とは異なり、後置されることはない。
しかし、前置詞の後に来る名詞の格を限定(支配)する。たとえば、ex(~の外へ)という前置詞の後に来る名詞は奪格でなければならない。主な前置詞としては、
奪格支配
ā | ~から |
cum | ~とともに |
dē | ~について |
ex , ē (子音の前のみ) | ~から外へ |
in | ~の中で |
sine | ~なしで |
対格支配
ad | ~へ |
per | ~を通って |
in | ~の中へ |
trāns | ~を通って |
inについては、対格支配の場合は「~の中へ」と、外から中への動きを表す(英語のintoに近い)のに対して、奪格支配の場合は、英語のinに近く単に中にいることだけをあらわす。このような前置詞としては、他にsub (対格では~の下へ、奪格では~の下で)があげられる。 現在の英単語の接頭語としてよく見かけるものが多いが、これは、ラテン語の単語に、前置詞を単語の一部に使った複合語も多いからである。