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ロジバン/統語論/転換と置換

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
x1-x2 転換標識 se SE
x1-x3 転換標識 te SE
x1-x4 転換標識 ve SE
x1-x5 転換標識 xe SE
x1 置換標識 fa FA
x2 置換標識 fe FA
x3 置換標識 fi FA
x4 置換標識 fo FA
x5 置換標識 fu FA

体言は PS 上の配列を維持しながら文面上の位置を移ることができる。

mi prami do

これを、用言 prami に標識を付けて x1 と x2 をひっくり返したのが

do se prami mi

体言 mi と do に標識を付けて両者を取り替えたのが

fe do prami fa mi

である。前者を転換といい、後者を置換という。両者は、要する語数が違ってくるだけで、意味合に大きな違いはない。

体言同士はまとめて 用言の左側に寄せることができる:

mi do prami (私はあなたを愛してる)
do mi se prami (
fe do fa mi prami

逆にこれらをすべて右側に寄せることはできず、最低でも1つの何らかの 体言が、在不在に関わらず、左側に残されている(なぜなら x1 の無い用言がありえないから)。

[-] se prami mi

における mi は命題部中の2番目の体言であり、用言 se prami の左側には不在ながらも何らかの 体言が“隠れている”とみなされる。ちなみに mi がこの命題部において有する2番目という順位は、用言の PS 上の変数順位とは無関係である。prami との関係において mi は引き続き標識 se によって x2 と転換された x1 に配されている 体言である。つまり mi は PS 上の x1 であり文面上では2番目の 体言である。se や fa といった標識はこのように文面上の位置と PS 上の配列との違いを不明瞭にしないためにある。