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中学校保健体育/心と体の関わり

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校保健体育>心と体の関わり

キーワード[編集]

自律神経・心身相関

心の動きと体の調子[編集]

心で気づいていなくても、脳は自律神経や内分泌器官の活動に働きかけ、体の働きも変えてしまいます。自律神経は、体の働き(内臓・血管など)を調整しています。しかし、自律神経は筋肉と運動神経と結びついていません。したがって、自律神経は意思に関係なく勝手に働きます。自律神経系全体の働きは、脳の視床下部で行われています。

例えば、不安・緊張・怒り・喜びなどの感情は、脳内の自律神経の働きを変えたり、内分泌腺から感情ホルモンがつくられたりします。自律神経やホルモンは体内の様々な器官の働きを調節しているので、この影響は体の様々な部分に現れます。頭痛・腹痛・窒息・便秘の繰り返しなどの症状がみられます。また、その他の病気にかかりやすくなります。さらに、人前に出ると緊張して心拍数が上がり、口も渇きます。体調が悪くなったら、心の不調に気をつけましょう。

中学生になってから欲求不満やストレスを感じるのは、体や心が大きく変わり、人間関係や学校環境も大きく変わるからです。このような問題を解決しないと、体や心に悪影響が出るかもしれません。

体調の変化と心の関係[編集]

反対に、体の調子が心の状態を左右します。例えば、浅い呼吸で血液中の酸素量が下がると、気分が悪くなったり、集中力や思考力が低下したり、間違った判断をしやすくなります。また、暑さで体温が上がって脳に向かう血流も増えると、気分が悪くなったり、集中力や思考力が低下したり、間違った判断をしやすくなります。さらに、体の痛みを感じると、集中力が落ちて、気分もすぐれなくなり、間違った判断もしやすくなります。

疲れていたり、強く緊張したりすると、集中したり、勉強したり、パソコン作業が出来なくなります。そのような場合は、お風呂に入ったり、休憩したり、深呼吸などをすると、気持ちも落ち着きます。その理由として、体がより多くの酸素を取り込むようになり、脳の血流が増えて、脳の使用部分もそれまでと違うからです。このように、心と体はお互いに影響し合います(心身相関)。

資料出所[編集]

  • 東京書籍『新しい保健体育』戸田芳雄ほか編著  2021年
  • 学研教育みらい『中学保健体育』森昭三ほか編著 2021年