中学校保健体育/運動やスポーツの多様な楽しみ方
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どのような楽しみ方が運動やスポーツにありますか?
キーワード
[編集]自分に合った運動・多様な楽しみ方・ライフステージ・豊かなスポーツライフ
運動やスポーツを楽しく行うには
[編集]※どんな行い方や楽しみ方があるでしょうか?
自分に合った運動や多様な楽しみ方を、世代や機会に応じて、自分の年齢・体力・興味・関心・生活の仕方・活動の場などから見つけて工夫しましょう。そうすれば、運動やスポーツを一生楽しめるようになります。
健康を維持するために私達は運動しなければなりません。この時、体を動かす快適さを楽しんだり、体の動きを高めるために体つくり運動の学習が活かせます。
また、ルールやマナーを守って正しく戦い、年齢や場に合わせてルールを工夫して、上手くいったら相手や仲間を褒めるなど、相手と勝負する楽しみ方もあります。
自然と親しんだり、仲間と交流したり、感情を表現したりする時、お互いの個性や長所を認め、自分の力や集団の力を高めて仲間と楽しむ方法があります。
人口の減少から、1つの学校で複数種目の運動部活動を続けるのは難しくなっています。そのため、周辺学校との協力も進められています。また、中学生の様々な要求に対応するため、地域と運動部活動が一緒になる場合も増えています。
★多様な楽しみ方
目的 | 楽しみ方 | 例 |
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体力を高める
健康を維持する |
◆色々な体の動かし方を体験します。
◆体を動かして心地よさを得ます。 ◆以前の自分よりも体の動きや体力を高めます。 ◆自分の目標に向けて続けます。 ◆全国や学校などの体の動きや体力の基準値を目指します。 |
ICTを利用した体つくり運動 |
競技に応じた力を試す | ◆ルールやマナーを守り、フェアに競います。
◆最後まで全力でプレイします ◆世代や機会に応じてルールを工夫します。 ◆勝敗にかかわらず健闘をたたえ合います。 |
スポーツ大会 |
自然と親しむ
仲間と交流する 感情を表現する |
◆お互いの違いを認めます。
◆自己やグループの課題を達成します。 ◆危険性を踏まえて、自然の仕組みを理解します。 ◆音楽やリズムに乗って体で感情を表現します。 |
登山・ダンス |
生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現のために
[編集]※社会人になってもスポーツや運動を楽しむために、どのような工夫が必要ですか?
同じ人でも、ライフステージ(幼児期・児童期・青年期・成人期・老年期など)に応じて、様々な工夫でスポーツを楽しめます。目的・年齢・性別などに関係なく、スポーツの楽しみ方を選んだり、見つけたり、工夫したり出来るようにしましょう。そうしたら、生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現出来ます。
毎日のようにスポーツを楽しむには、スポーツをしなければならないという気持ちとやる気が必要です。中学生の私達は、同年代の仲間や学校の施設、部活動の時間などに恵まれています。このように、活動仲間、活動場所(空間)や活動時間があると、スポーツを続けやすくなります。いつでも、どこでも、誰とでもスポーツを楽しめるように、スポーツをする人に合わせてスポーツを変えたり、作ったりする必要があります。なお、アダプテッド・スポーツでは、誰でも自分の目的に合わせて変更出来ます。
アダプテッド・スポーツの代表例 |
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アダプテッド・スポーツでは、障害者・高齢者・子供の必要に合わせてルール・用具・手助けを工夫しています。誰でも得点して勝てるようにルールが決められているので、ユニバーサルスポーツとも呼ばれています。
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もっと楽しめるように、別の視点からスポーツを作る試みが広がっています。スポーツがどのように作られているのかを調べ、新しいスポーツについて考えてみましょう。
スポーツ活動の新発想 |
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■ゆるスポーツ
狭い範囲を動き回るのがどのくらい難しいかなどの条件を変えて、全員で「ゆるく」楽しみます。「仲間外れにしない」をキーワードに、楽しいスポーツを生み出しています。 具体例:イモムシラグビー・バブルサッカー ■スポーツハッカソン 「ハッカソン」とは、プログラマーなどがアイデアを出し合い、短時間で成果を上げるイベントをいいます。 合宿形式で新しいスポーツを作り、その作り方や楽しみ方を学びます。 ■視点の考慮 みんなで新しいスポーツを考えてみましょう。
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資料出所
[編集]- 東京書籍『新しい保健体育』戸田芳雄ほか編著 2021年
- 学研教育みらい『中学保健体育』森昭三ほか編著 2021年