中学校保健/交通事故などによる傷害の防止
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自動車や自転車の事故など、車両の事故では、事故の要因には、人的要因と環境要因の他にも、車両要因(しゃりょう よういん)がある。
自転車を運転する場合
[編集]- 事故の防止法
- ・交通ルールは守る。信号を守るのは常識。標識(ひょうしき)の「止まれ」など、一時停止の場所では、停止する。そのほか、標識を守ること。
- ・二人乗りをしない。
- ・傘さし運転をしない。携帯電話を使用しながらの運転をしない。音楽プレーヤーを聞きながらの運転をしない。
- ・安全点検をしっかりとと行う。タイヤの空気は定期的に確認し、少なかったら空気を入れなおす。ブレーキなどが故障していたら、自転車店などに修理を依頼する。
※ 自転車は、道路交通法では、「軽車両」(けいしゃりょう)という車両の一種である。
自動車の特性
[編集]- 死角(しかく)
運転手から見えない部分を死角(しかく)という。 死角に近づかないため、自動車との間には、なるべく距離を開ける。
運転席が右側にある場合、特に左側の死角が大きくなる。
- 内輪差(ないりんさ)に注意する。
自動車がカーブなどで曲がる時、後輪は前輪よりも内側を通る。そのため、歩行者などが自動車に近すぎると、自動車が曲がる際に、巻き込まれてしまう危険がある。
- 車は急には止まれない。
運転手が危険を感じてからブレーキを踏み始めるまでにも、車は走行してしまう。この、危険を感じ始めてから、ブレーキを踏み始めるまでの間の走行距離を、空走距離(くうそうきょり)という。
また、ブレーキが利き始めてから、車が止まるまでにも時間が掛かる。この間に動いた距離を、制動距離(せいどう きょり)と言う。
危険を感じ始めてから、実際に車が止まるまでの距離を停止距離(ていし きょり)と言う。
- 停止距離 = 空走距離 + 制動距離である。
時速 (km/時) |
空走距離 (メートル) |
制動距離 (メートル) |
停止距離 (メートル) |
---|---|---|---|
20 | 6 | 3 | 9 |
30 | 9 | 6 | 15 |
40 | 11 | 11 | 22 |
60 | 17 | 27 | 44 |
雨天時は、さらに停止距離が1.5倍になる。 道路が積雪や凍結していると、停止距離は3倍以上になる。