中学校理科 第2分野/動物の生活と仕組み

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五感[編集]

目、耳、鼻、舌など、感覚を受け取る器官のことを感覚器官(かんかく きかん)と言います。 感覚器官の種類によって、受けとる刺激の種類は違う。 皮ふ(ひふ、皮膚)も、感覚器官にふくめる。皮ふでは、温度と圧力の刺激を受け取る。


五感(ごかん)は、(はな)による嗅覚(きゅうかく、Olfaction)、(した)による味覚(みかく、gustation)、(ゆび)などによる触覚(しょっかく)、(め)による視覚(しかく、vision)、(みみ)による聴覚(ちょうかく、hearing)があります。

  • 目 ・・・ 光を受け取り、視覚を生じる感覚器官。
  • 耳 ・・・ 空気の振動を音として受け取り、聴覚を生じる感覚器官。
  • 鼻 ・・・ においを受け取る感覚器官であり、嗅覚を生じる。
  • 舌 ・・・ 味を受け取る感覚器官であり、味覚を生じる。
  • 皮ふ ・・・ 熱い・冷たいなどの温度と、圧力や痛さを感じる感覚器官。


嗅覚がはたらかないと食べ物の悪臭がわからず、味覚がはたらかないと食べ物の好みがなくなり、食欲がなくなります。
視覚がはたらかないと道がわからなくなります。
聴覚がはたらかないと簡単な会話もできません。

様々な受容器[編集]

眼の構造と働き[編集]

ヒトの眼の構造

眼のように光を受容する器官を'視覚器(しかくき、optic organ)'と呼び、 光の感覚を視覚(しかく、vision)と呼ぶ。

草食動物

草食動物では、目は顔の横側についている。視界が広い。


肉食動物

肉食動物では、顔の中心ちかくについている。立体視しやすい。


眼は、前部の表面に角膜(かくまく、cornea)がある。角膜は水晶体を保護している。角膜の内側には、瞳孔(どうこう、pupil)と虹彩(こうさい、iris)があり、さらにその内側に水晶体(すいしょうたい、lens)とチン小帯(チンしょうたい、Zonule of Zinn)と毛様体(ciliary body)がある。水晶体のことをレンズともいう。カメラのレンズの働きと、水晶体は似た働きをしている。

虹彩は、伸び縮みすることで、目に入る光の量を変えている。瞳孔(どうこう)は、虹彩に囲まれている、光の入るためのすきまである。


眼の内部には球形のガラス体(ガラスたい、Vitreous humour)があり、それを囲むように網膜(もうまく、retina)がある。 網膜の盲斑(もうはん、blind spot)からは視神経が伸びている。

眼は、水晶体で光を屈折し、網膜で像を結ぶ。網膜の像は、屈折のため倒立の実像になり、上下左右が逆の像が結ばれる。脳では、この向きの逆転を補正しているので、わたしたちの体は倒立に気づかない。

網膜の視細胞(しさいぼう、visual cell)には明暗を感じる桿体細胞(かんたい さいぼう、rod cell)と色を感じる錐体細胞(すいたい さいぼう、cone cell)がある。

暗いところから明るいところになったとき、 視覚器が次第になれてくることを明順応(めいじゅんのう、light adaptation)といい、 その逆を暗順応(あんじゅんのう、dark adaptation)という。

眼は、明暗を虹彩にある瞳孔を拡大縮小することで調節している。また、遠近の焦点を調節するため、毛様体の毛様筋を引っ張ったり、ゆるめたりすることで、水晶体を厚くしたり薄くしたりすることで、焦点を調節している。


耳の構造と働き[編集]

ヒトの耳の構造

耳で受け取る音の感覚を聴覚(ちょうかく、hearing)と言う。

耳は、外耳(がいじ、outer ear)、中耳(ちゅうじ、middle ear)、内耳(ないじ、inner ear)の3つに分けられる。

外耳には耳かく(じかく、耳殻、pinna)と、外耳道(がいじどう、ear canal)がある。音は、耳殻で集められ、外耳道を通って、外耳と中耳のすきまにある鼓膜(こまく)に伝わる。
中耳には耳小骨(じしょうこつ、ossicle)と、耳管(ユースタキー管, Eustachian tube)がある。鼓膜の振動が、耳小骨につたわり、耳小骨がその振動を増幅して、内耳のうずまき管(うずまきかん)に伝わる。
内耳には、うずまき管(うずまきかん、cochlear duct)と、前庭(ぜんてい、vestibule)と、半規管(はんきかん、semicircular canals)と、聴神経(ちょうしんけい、auditory nerve)がある。


振動は、うずまき管を満たすリンパ液に伝わる。リンパ液の振動は、うずまき管内のコルチ器(Corti's organ)と呼ばれる部分の聴細胞を興奮させる。聴細胞の興奮は、聴神経によって大脳へ伝わり、聴覚が発生する。

また、耳は聴覚のほかに平衡覚を感じる。 体の位置・姿勢・動作を知る感覚を、平衡覚(へいこうかく、sensation of equilibrium)と呼ぶ。

平衡覚は、前庭(ぜんてい)と半規管(はんきかん)によって感じる。 前庭では、耳石(じせき、otoconium)と感覚毛(かんかくもう、vibrissa)を持った感覚細胞によって、体の傾きを感じる。 半規管では、リンパ液と感覚毛をもった感覚細胞によって、体の回転を感じる。


鼻の構造と働き[編集]

ヒトの嗅覚器の構造

鼻でかぐ、においの感覚を嗅覚(きゅうかく、olfaction)と呼ぶ。

鼻には、入口の鼻孔(びこう、nostril)、その奥の広い鼻腔(びくう、nasal cavity)、鼻腔の上部の嗅上皮(olfactory epithelia)がある。 嗅上皮には、嗅細胞(きゅうさいぼう、olfactory cell)があり、表面の粘液層に繊毛(せんもう)をだし、粘液に溶け出した化学物質を受容する。

嗅細胞が受け取った刺激が、神経を通して、脳に送られ、脳で におい として受けとられ、嗅覚が生じる。

嗅細胞は疲労しやすいので、同じ におい をかぎつづけてると、感じにくくなる。


舌の構造と働き[編集]

(※ 画像を募集中。舌の各部の解説図を描いてください。)

舌で感じる味の感覚を味覚(みかく、gustation)と呼ぶ。

舌の表面には、舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれるつぶつぶが多数あり、 舌乳頭には味覚芽(みかくが、gustatory bud)と呼ばれる部分が多数あり、 味覚芽には、味孔(みこう)と呼ばれる孔の奥に感覚細胞の味細胞(みさいぼう、gustatory cell)があり、 味細胞が水分に溶け出した化学物質を受容する。

水やだ液にとけた物質だけが、味覚を刺激できる。

ヒトの味覚には、甘味(あまみ)、塩味(しおみ)、苦味(にがみ)、酸味(さんみ)、うま味(うまみ) の5つがある。


皮膚の構造と働き[編集]

ヒトの皮膚

[1]

接触の感覚を触覚(しょっかく)と呼ぶ。 また、皮膚は触覚のほかに温覚、冷覚、痛覚を感じる。

感覚点(かんかくてん)という刺激を感じる部位があり、これらの刺激は、それぞれ温・冷・痛・圧の4種類の感覚点(かんかくてん)で感じる。

あたたかさ(温覚)を感じる感覚点を温点(おんてん)という。 つめたさ(冷覚)を感じる感覚点を冷点(れいてん)という。 痛さ(痛覚)を感じる感覚点を痛点(つうてん)という。 圧力を感じる感覚点を圧点(あつてん)という。

ヒトの皮ふの感覚点は、以上の4種類である。

触覚を感じるのはメルケル小体やマイスナー小体(Meissner corpuscle)やパチーニ小体(pacinian corpuscle)(触点)、 温覚(sensation of warm)を感じるのはルッフィーニ小体(温点)、 冷覚(cold sensation)を感じるのはクラウゼ小体(冷点)、 痛覚を感じるのは神経の自由末端である。


神経系[編集]

神経系

神経系(しんけいけい)は、まわりの世界を認識(にんしき)する役割(やくわり)があり、脳(のう)や神経(しんけい)や五感(視覚「しかく」、聴覚「ちょうかく」、触覚「しょっかく」、味覚「みかく」、嗅覚「きゅうかく」)が、はたらいています。 脊髄と脳が中枢神経(ちゅうすうしんけい)であり、中枢神経では末端から来る刺激の処理が行われる。ほかの神経は末しょう神経(まっしょうしんけい)である。運動神経や、眼や鼻など感覚器官の感覚神経は末しょう神経である。末しょう神経では、刺激の伝達が行われている。

感覚神経は、感覚器が受け取った刺激を中枢神経にまで伝えるのが役目である。

感覚神経: 感覚器官 → 中枢

運動神経は、脳や脊髄などの中枢から出された命令を、筋肉まで運ぶのが役目である。

運動神経: 中枢 → 筋肉


ヒトの神経は、多くの神経細胞(しんけい さいぼう)で出来ている。 脳や脊髄には、神経細胞が多く集まっており、さまざまな信号を処理している。

刺激(しげき)は、神経(しんけい)を通って、脳に伝わり、それが感覚になる。

刺激は、つぎの順序で中枢神経につたわり、中枢神経から運動神経を経て、筋肉をうごかす命令が伝わる。

刺激 →感覚器官 → 感覚神経 → 中枢神経 → 運動神経 → 筋肉 → 反応


神経系は 受容体(じゅようたい、receptor)と呼ばれる特殊な細胞をもち、この受容体により 体内や体外の変化を認識し、変化に対して 微量の電気をだして 神経系にしらべさせ反応させます。これらの反応にむけての神経系への応答(おうとう)として、ちいさいですが電流がながれ、腺(「せん」。ぶんぴつする場所)や筋肉(きんにく)などの、てきせつな器官(きかん)に、すぐに応答が送られます。

反射[編集]

熱いものを触ったときに、無意識に手をひっこめたりする反応のように、意識しなくても起こる反応を、反射(はんしゃ)という。

反射では、信号は脳を通らず、脊髄(せきずい)だけを通っている。

刺激 →感覚器官 → 感覚神経 → 脊髄 → 運動神経 → 筋肉 → 反応

反射での反応の命令には、脳は関わっていない。信号の伝わる経路が短く、脳の判断時間も無いので、すばやく反応が行われる。そのため、危険から、とっさに身を守るのに、反射は都合が良い。

このように、脳を経由しない反射のことを、せきずいが経由されるので、せきずい反射 と言う。

  • 反射の例
しつがいけん反射

しつがいけん反射

いすなどに腰かけて足を自由にして、ひざがしらの下の部分を 木づち で軽く ちょこん と たたくと、足が伸びようとして、かってに、足が、はねあがる。これをしつがいけん反射(膝がいけん反射)という。
脚気(かっけ)という病気にかかると、このしつがいけん反射が起きなくなるので、脚気の診断(しんだん)につかわれる。

だ液の分泌

口に物を入れたときの、だ液の分泌も反射である。

発汗(はっかん)

暑いときに汗(あせ)をかく発汗(はっかん)も反射である。


骨格と筋肉[編集]

人間のほね。
英語(えいご)ですが、日本語の翻訳(ほんやく)ができあがるまで、これで代用(だいよう)してください。

私たちのからだの中には (ほね、bone) があります。骨によって、からだをささえています。また、骨は、かたいので、脳(のう)や内臓などをまもる役目(やくめ)もあります。 骨のあつまりを 骨格(こっかく、英: skeleton) といいます。

骨の主成分は、カルシウムですが、タンパク質もふくまれています。骨は、リン酸カルシウムやタンパク質などで出来ています。骨は、細胞です。骨の細胞が、血液からリン酸カルシウムを取り込んで硬くなったのが骨です。骨にはタンパク質もふくまれています。タンパク質のため、衝撃にも、やや強くなっています。もし骨にタンパク質が無く、カルシウムだけだと、衝撃に弱くなってしまいます。


  • 頭骨(とうこつ)

脳をまもっている、あたまの大きな骨です。 目が入るためのすきまが、あります。 鼻(はな)が通るためのすきまが、あります。

  • セキツイ
セキツイ

セキツイ(脊椎)とは、背中(せなか)のまんなかにある、首の背中がわから、腰(こし)のあたりまでのびている、一本の長い骨の集まりです。いわゆる「背骨」(せぼね)のことです。 背骨のある動物(どうぶつ)を セキツイ動物(vertebrate) といいます。わたしたち人間も、セキツイ動物です。

  • ろっ骨
肋骨(ろっこつ)

ろっ骨(rib)は、胸のあたりにある、かごのような、骨です。ろっ骨は、心臓(しんぞう)と、肺(はい、lung)を、まもっています。

  • 骨盤(こつばん)
こつばん。(骨盤)

腸(ちょう)などの内臓をまもっている。腸(ちょう)とは、食事(しょくじ)で食べた栄養(えいよう)を体に取りこむ場所です。

筋肉
あたまの 筋肉

筋肉の大部分はタンパク質で出来ています。

骨をうごかすための筋肉は、筋肉のはじっこが、両方(りょうほう)とも、骨についています。このような、骨をうごかすための筋肉を 骨格筋(こっかくきん、英: skeletal muscle)といいます。

骨格筋(こっかくきん)の両はじの、骨についているぶぶんを けん(腱、tendon) といいます。

この骨格筋が、ちぢんだり、ゆるんで元(もと)の長さにもどることで、骨をうごかします。 このしくみで、骨をうごかせるためには、こっかくきんは、両はじが、べつべつの骨に、ついていなければいけません。


関節の仕組み
一般的な、関節(かんせつ)。
ligament 靱帯(じんたい)
enthesis 腱付着部(けん ふちゃくぶ) ※腱(けん)が、くっついている場所です。
synovial cavity 滑液腔(かつえきくう)
bursa 滑液嚢(かつえきのう)
articular cartilage 関節軟骨(かんせつ なんこつ)
joint capsule 関節包(かんせつほう)
tendon 腱(けん)
epiphyseel bone 骨端(こったん) ※ほねのはじっこのことです

関節(かんせつ、joint)は2つの骨(ほね)から成り立ちますが、そのうちのいっぽうは先が丸いです。もういっぽうは骨のさきが、やや くぼんでいます。このようにして、うまく組み合わさるようになっています。骨(ほね)の先が丸く出っぱっているほうを関節頭(かんせつとう)といい、くぼんでいるほうの骨を関節窩(かんせつか)といいます。

関節(かんせつ)は、関節頭(かんせつとう)と関節(かんせつ)と関節窩(かんせつか)をつつんでいる関節包(かんせつほう)を持っています。関節包(かんせつほう)の内がわは滑膜(かつまく)と呼ばれる膜組織(まくそしき)であり、滑膜から滑液(かつえき)とよばれる液(えき)が分泌(ぶんぴつ)されて、その液が関節腔(かんせつくう)をみたしています。滑液(かつえき)にはすべるをよくする役目と、軟骨(なんこつ)に栄養をあたえる役目があります。 関節包(かんせつほう)のまわりには、靭帯(じんたい)があって、じょうぶにしています。


腕の筋肉
「うで」の きん肉
うでをまげるときは、BICEPS(バイセプス)が、ちぢんでいる。
うでをのばすときは、TRICEPS(トライセプス)が、ちぢんでいる。BICEPSは、日本語では上腕二頭筋(じょうわん にとうきん)といい、うでの力こぶのきん肉のこと。TRICEPSは、日本語では三頭筋(さんとうきん)という。

腕(うで)の、ひじのところで、腕をまげるための筋肉と、腕をのばすための筋肉は、べつべつの筋肉です。

もし、一つの筋肉しかなかったら、たとえば、腕を曲げるための筋肉しかなかったら、腕をのばすためには、腕をおろしたりしなければいけません。また、もしも、腕をのばすための筋肉が無いと、腕をのばしたままの恰好で、手をあげることが出来ません。 腕をのばすときには、腕を曲げるときにつかうほうの筋肉はゆるんでいます。 腕をのばすための筋肉がちぢむことで、腕はのびます。 曲げるための筋肉と、のばすための筋肉が、両方ともあることで、私たちたちは、すばやく体を動かせます。

足の筋肉では、ひざのところで足を曲げるための筋肉も、似たような仕組みになっています。

平滑筋と横紋筋[編集]

筋肉には、つくりが、2種類ある。平滑筋(へいかつきん、英:smooth muscle)と横紋筋(おうもんきん、英:striated muscle)です。


横紋筋は、骨格筋および心筋(しんきん)に付いている。心筋とは、心臓を動かしている筋肉である。 平滑筋は、内臓を動かすため。内臓に付いている、内臓筋(ないぞうきん)である。

骨格筋(skeletal striated muscle)と心筋(cardiac muscle)は、両方とも横紋筋だが、性質は大きく異なる。

骨格筋は、意思で動き、収縮が早いので急な運動にも適しているが、疲労しやすい。

心筋は、意思で動かず、疲労しない。


セキツイ動物[編集]

 セキツイ動物の分類
   子の産み方   体温   呼吸
魚類  卵生(らんせい)
水中で産卵 
 変温(へんおん)動物   えら呼吸
両生類  卵生
水中で産卵 
 変温動物   子は、えら
親は肺で呼吸
ハチュウ類  卵生
陸上で産卵 
 変温動物   肺で呼吸
鳥類  卵生
陸上で産卵 
 恒温(こうおん)動物   肺で呼吸
哺乳類  胎生(たいせい)   恒温動物   肺で呼吸

人間以外の動物にも、せぼね(背骨)がある動物がいます。背骨がある動物のことをセキツイ動物という。セキツイは漢字で「脊椎」と書きます。

セキツイ動物には、魚類(ぎょるい)、両生類(りょうせいるい)、は虫類(はちゅうるい)、鳥類(ちょうるい)、哺乳類(ほにゅうるい)の、全部で5種類がある。

わたしたち人間は、哺乳類である。


いっぽう、昆虫やミミズ・イカなどは背骨を持っていない。よって、昆虫やミミズなどはセキツイを持っていません。このようなセキツイを持っていない動物のことを無セキツイ動物(むせきつい どうぶつ、invertebrate)と言う。

  • 魚類(ぎょるい、魚綱、fish)
魚類(ぎょるい)

魚類(ぎょるい)というのは、いっぱんにいう「さかな」のことです。 メダカなどが魚類です。魚類は、水中で生活していて、えら(gill)で呼吸しています。このような、こきゅうのしくみを、えら呼吸(エラ呼吸、branchial respiration)といいます。

子供を生むときは、卵(たまご)でうみます。このような、卵で産む、産み方を、卵生(らんせい)という。

一回の産卵で産む卵の数が、とても多い。だが、ほとんどの卵は、ほかの生き物に食われるなどして、卵のころや幼いうちに死んでしまう。 魚類の親は、ふつう、卵の世話をしない。卵は水中で、かえる。

卵の表面には、殻(から)は無い。受精は体外で行われ、メスが体外に産卵すると、オスが卵に精子をかける。(体外受精)

魚類は水中で生活している。体温を維持する仕組みが無く、水温が変わると、体温も、それと同じく変わる。このように、外界の温度にあわせて、体温が変わってしまう動物のことを、変温動物(へんおん どうぶつ)という。

体の表面は、うろこ でおおわれている。

両生類(りょうせいるい)
  • 両生類(りょうせいるい、両生綱、Amphibian )

両生類(りょうせいるい)とは、カエルなどです。カエルのこどもはオタマジャクシですが、オタマジャクシは水中で生活していて、エラで呼吸しています。オタマジャクシが成長するとカエルになりますが、カエルは肺(はい)でこきゅうしています。 肺で呼吸することを、肺呼吸(pulmonary respiration)といいます。

生体は、肺呼吸のほか、皮膚呼吸(ひふこきゅう)も行っている。

カエルは陸地(りくち)で生活しています。

オタマジャクシとカエルのように、水中と陸上の両方で生活しているので、このような、えら呼吸と肺呼吸をする生き物を、両生類(りょうせいるい)といいます。

両生類は卵生である。卵の表面は、寒天のような質感の物でおおわれている。

受精は体外で行われ、メスが体外に産卵すると、オスが卵に精子をかける。(体外受精)

体温を維持する仕組みが無く、水温・気温が変わると、体温も、それと同じく変わる。(変温動物)

体の表面は、粘膜(ねんまく)で おおわれており、また、湿っている。


はちゅう類
  • ハチュウ類(Reptile)

トカゲなどがハチュウ類です。ハチュウ類の呼吸は、肺呼吸です。子供を生むときは、卵生である。卵には、かたい殻がある。受精は、雌(めす)の体内で行われる。(体内受精)

変温動物である。外界の温度にしたがって、体温も変わってしまう。

  • 鳥類(鳥綱、bird、aves)
鳥類(ちょうるい)

鳥類(ちょうるい)とは、一般に言う「とり」のことです。スズメやニワトリやハトが鳥類(ちょうるい)です。ペンギンも鳥類です。 ほとんどの鳥類は、そらを飛ぶことが、できます。 鳥類の呼吸は、肺呼吸です。 鳥類には、くちばしがあることが多いです。

鳥類が子を生むときは、卵生。卵は、かたい殻におおわれている。親は卵を温めて、世話する。卵から子がかえったあとも、親鳥は子にエサを与えて、世話をする。

鳥類の体温は、外界の温度にかかわらず、ほぼ一定の範囲内を保つ仕組みがある。このような、体温が、ほぼ一定に保てる動物のことを、恒温動物(こうおんどうぶつ)と言う。

体の表面には、ふつう、羽毛(うもう、feather)がある。

  • ホニュウ類(Mammal)
ほにゅう類のウシのははおやが、子ウシに乳(ちち)を、のませているとこと。
いろいろな、ほにゅう類

哺乳類では、母親が、子に乳(ちち)を飲ませて育てるので、哺乳類(ほにゅうるい)という。「ホニュウ類」や「ホ乳類」、「哺乳綱」とも書きます。

哺乳類は、イヌやネコやウサギやウマやサルやウシや人間などです。 わたしたち人間も、哺乳類です。

哺乳類は、肺呼吸をします。 哺乳類の体温は、外界の温度にかかわらず、ほぼ一定の範囲内を保つ仕組みがある。このような、体温が、ほぼ一定に保てる動物のことを、恒温動物(こうおんどうぶつ、英: homeotherm)と言う。

草食動物と肉食動物[編集]

草食動物と肉食動物の視野

シマウマやヒツジなどの草食動物は、目が顔の側面についていて、そのため視野が広く、後ろのほうを見渡しやすい。 このため、肉食動物がうしろから近づいてきても、早く発見しやすく、そのため肉食動物から逃げやすい。

ライオンなどの肉食動物は、視野が、顔の正面についているので、前方の広い範囲を立体的に見やすく、そのため前方の距離(きょり)を正確に把握(はあく)しやすい。肉食動物の目(め)の、このような立体感や距離感の把握は、前方のえものをつかまえるのに役立っている。

なお、草食動物は、前方を立体的に見られる範囲が、肉食動物とくらべると、小さい。 だが、ここ最近になると肉食動物と比べると、大きくなっている。


無セキツイ動物[編集]

昆虫やミミズ・イカなどは背骨を持っていません。よって、昆虫やミミズなどはセキツイを持っていません。このようなセキツイを持っていない動物のことを無セキツイ動物(むせきつい どうぶつ、invertebrates)と言います。

無セキツイ動物には、昆虫などの節足動物(せっそくどうぶつ、arthropod オーソプラド)や、タコ・イカなどの軟体動物(なんたいどうぶつ、Mollusca モレスカ)がある。

節足動物には、エビやカニなどの甲殻類(こうかくるい,crustaceans クラステイシャンズ)や、バッタやチョウなどの昆虫類、クモ類などがある。

マイマイ(いわゆるカタツムリ)は軟体動物にふくまれる。

このほか、ゾウリムシやアメーバなども無セキツイ動物にふくまれる。

無セキツイ動物は、すべて、変温動物である。

 節足動物の分類
  からだ あし はね 呼吸器
昆虫類 バッタ
チョウ
トンボ
頭部
胸部
腹部
腹部に3対、
計6本
腹部に、
ふつう2対、
または1対
ふつうは複眼
単眼を持つ場合も
気管
甲殻類 カニ
エビ
頭胸部
腹部
なし 複眼
えら
クモ類 クモ
ダニ
頭胸部
腹部
頭胸部に4対
(計8本)
なし 単眼
気管
多足類 ムカデ
ヤスデ
頭部
胴部
(胴部に、
いくつもの節がある)
胴部の節ごとに1対 なし 単眼
気管

節足動物[編集]

昆虫や甲殻類(カニなど)、クモ類、多足類(たそくるい、百足など)が、節足動物である。

節足動物の体は、外側が、硬い殻(から)におおわれている。この節足動物の体表の殻を、外骨格(がいこっかく)という。体は、いくつかの節(ふし)に、分かれている。

  • 昆虫(insect)
昆虫の場合、体は、頭部・胸部・腹部の3つの節に分かれており、足は胸部から6本でている。羽は、胸部にある。呼吸は、腹部にある気門(きもん)から、空気を取り入れている。頭部には、目・口・触覚がある。昆虫は卵生である。脱皮(だっぴ)して、変態(へんたい)する。
  • 甲殻類

エビとカニの場合

エビやカニの場合、体の節は、頭胸部(とうきょうぶ)と腹部の2つに分かれている。
エビとカニの呼吸は、えら呼吸である。

ダンゴムシも甲殻類にふくまれる。

軟体動物[編集]

イカやタコ、貝類、マイマイなどは軟体動物という。


  • 貝類

・呼吸

ほとんどの貝類は、えら呼吸(branchial respiration)である。
  • イカやタコ
イカやタコの頭部は、目がある場所である。足は、頭部から出ている。そのため頭足類(とうそくるい)と言われる。足を下にした場合、胴は頭よりも上にある。つまり上から順に、胴部・頭部・足 という順になる。内蔵は、胴部につまっている。つまり、頭よりも上に、内臓がつまっている作りになっている。
えら呼吸である。卵生である。

参考文献

  1. ^ 吉里勝利ほか『スクエア 最新図説生物』第一学習社、2004年1月10日発行、p.137