中学校社会 地理/北アメリカ州

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北アメリカ[編集]

ロッキー山脈の位置。茶色い部分が、ロッキー山脈。画面の大陸は北アメリカ大陸。北アメリカ大陸の西部にあり、南北に長い山脈がロッキー山脈である。大陸の南北の色が違っているのは国のちがいで、黄色がカナダであり、うす緑色がアメリカ。
アパラチア山脈の場所。茶色い部分が、アパラチア山脈。なお、カナダとアメリカの国境ぞいあたりにある湖で、アパラチア山脈の北西のほうにある湖は五大湖(ごだいこ)と言われる湖である。
環太平洋火山帯。なお、青線は海溝(かいこう)。ロッキー山脈は環太平洋造山帯の一部。

カナダ、アメリカ合衆国、メキシコからパナマにいたる北アメリカ大陸の国と、キューバなどカリブ海の国からなる。
アメリカ合衆国やカナダは日本の25倍以上の国土からなる。

北アメリカ大陸は南北に長い。気候が、赤道近くの南部と、北極にちかい北部とでは、大きくことなる。北極にちかい北部では寒く、寒帯か亜寒帯に属する。カナダや、アメリカ合衆国のアラスカが、寒帯または亜寒帯である。

アメリカ合衆国の南部や、メキシコなど、大陸南部の赤道ちかくでは、気候は暑くて、熱帯や温帯である。アメリカ合衆国の南部あたりでハリケーンが発生することも多い。

アメリカ合衆国の気候は、アラスカをのぞけば、ほとんどは温暖な地域である。アメリカで、雨が多いか少なかは、東西の地域で変わってくる。

北アメリカで、もっとも経済力や影響力が高い国は、アメリカ合衆国(英語: United States of America ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ)である。アメリカ大陸の中だけでなく、地球全体の国の中でも、アメリカ合衆国の影響力が強い。国際的な場での公用の言語として、英語が使われることが多い理由の一つは、アメリカ合衆国が公用語として英語を使っているからでもあろう。

アメリカ合衆国の気候と農業[編集]

グレートプレーンズの範囲(緑色の部分)

アメリカ合衆国には西と東に、それぞれ山脈がある。北アメリカ大陸の西には南北に長く、けわしい、ロッキー山脈(英語:Rocky Mountains)がある。北アメリカ大陸の東には、アパラチア山脈(Appalachian Mountains)がある。そして、その2つの山脈のあいだに、プレーリー (Prairie) あるいはグレート プレーンズ (Great Plains)と呼ばれる中央平原などの、平原、草原が広がっている。 このロッキー山脈により、西経100度のあたりで気候が大きく変わり、西経100度あたりから西側では乾燥して砂漠もある。

西側の乾燥地域での農業は、小麦など、乾燥に強い作物が栽培されている。 また、東部の乾燥地域では、畜産で肉牛なども飼育されている。

いっぽう、東側では雨が多い。 アメリカ中部の、中央平原やグレードプレーンズあたりの農業では、大豆や とうもろこし などが栽培されている。 ロッキー山脈より西側の、アメリカ合衆国の南部や南東部では温帯である。そのため南部などの農業では、 さとうきび や米やバナナやコーヒー、カカオなども栽培されている。

なお、ロッキー山脈は 環太平洋造山帯(かんたいへいよう ぞうざんたい、英:Ring of Fire) という、太平洋のまわりに多く連なっている山脈の一部でもある。日本列島も、環太平洋造山帯の一部である。

アメリカ合衆国は、国土の大半が温暖な地域であり、そのため農業大国であり、農業輸出国が最大級であり、アメリカ合衆国は「世界の食料庫」と言われている。 アメリカの農業は、輸出を前提に大量生産している。そのため大規模な農家が多く、小規模な農家は少ない。 小麦、大豆、とうもろこし,綿花で、アメリカ合衆国は世界最大の輸出国である。国際的な穀物の流通大手の大企業が、いくつかアメリカ合衆国にあり、それらアメリカ合衆国の穀物流通の大企業である商社を穀物メジャー(こくもつメジャー)と言う。穀物メジャーは、世界の穀物の流通や販売に対して、とても強い影響力を持つ。カーギル (Cargill Inc.) というアメリカ合衆国の会社が穀物メジャーの一つである。

また、農業関係の企業には、農産物の生産だけでなく農産物の加工や流通、農業機械の生産や販売、農産物の販売、農薬、肥料など、農業に関するさまざまな産業をまとめて、アグリビジネス(agribuisiness)といい、そのような事業をしている企業も多い。

アイダホ州のジャガイモ畑の例。センターピボット (Center pivot irrigation) 方式。センターピボットとはスプリンクラーを円形に動かしながら自動的に水をまく方式のこと。そのため農地が円形になる。
テキサス州でのフィードロット(feedlot)。肉牛を飼育している。出荷前の肉牛に栄養価の高いエサを多く与え、太らせる(肥育する)ための施設。よく太ったら食肉工場に出荷する。

アメリカ合衆国の農業は、大きな農地を、大型の機械を使って、少ない人手で耕作する農業である。種をまくときや農薬をまくときは、自家用の飛行機を使うこともある。また、バイオテクノロジーを使って遺伝子を組み替えて改良した新種の品種の農作物を栽培するのにも、アメリカの農業は積極的である。

  • 西部の内陸部

アメリカ合衆国の西部の内陸部は、雨が少ないので、乾燥している。このため、作物の栽培には向かず、家畜の放牧による飼育などに利用している。

  • コットンベルト

南東部のジョージア州からテキサス州にかけて、かつては綿花の栽培が盛んな地域であり、コットンベルトと言われる。 近年では、産業構造などの変化により、この地帯では大豆やとうもろこしなども生産していたり、養豚などもしていたりする。

  • 地中海式農業

カリフォルニアの気候は、沿岸部のため、やや雨が多い。また、カリフォルニアは、温暖である。カリフォルニアの農業では、オレンジ、ブドウ、野菜などをつくっている。

北アメリカの植民地の歴史[編集]

伝統的なイヌイットの服装。

もともとは先住民として北アメリカ大陸にはインディアン(あるいはネイティブ・アメリカンとも言う。)やイヌイットなどが住んでいた。 15世紀のおわりごろの1492年に、コロンブス(英: Columbus、イタリア語: Colombo)という人物がヨーロッパ人としては始めてアメリカ大陸を発見した。

それから、17世紀にはイギリスなどのヨーロッパ人が移住を始めて、アメリカ大陸を侵略し、ヨーロッパからの移民が植民地を作った。ヨーロッパからの移民は、原住民から土地を奪った。住む場所を奪われた先住民たちは人口が減っていった。ヨーロッパ系である白人が、先住民を支配した。ヨーロッパ人の開拓は、東海岸から始まり、西へと進んでいった。

アメリカ大陸では、労働力のため、アフリカ大陸から黒人が奴隷として連れられてきた。 とくに北アメリカの南部で、綿花などの畑の労働力として黒人が多く連れられてきた。 現在のアメリカの黒人の祖先の多くは、アフリカから奴隷として連れられた黒人たちである。 カナダのあたりの開拓はフランスによって開拓され、アメリカ合衆国のあたりはイギリスによって開拓された。そのため、現在のアメリカやカナダの文化は、イギリスやフランスの影響がある。 たとえばアメリカの公用語は英語である。カナダでは英語とフランス語が公用語である。アメリカ合衆国やカナダの宗教は、多くの人がキリスト教を信仰しており、宗派はプロテスタント(英語: Protestantism、Protestant)が多い。


  • ヒスパニック

メキシコはスペインによって侵略され、スペインによって開拓された。カリブ海の諸国も、スペインによって開拓された国が多い。そのため、これらの国ではスペイン語が公用語である。メキシコの公用語はスペイン語である。メキシコやカリブ海諸国のように、これらアメリカ大陸でスペイン語を話す地域の人種をヒスパニック(Hispanic)という。

なお、メキシコやキューバなどと、ブラジルやアルゼンチンなどには、スペインやポルトガルなどのラテン系ヨーロッパ人が入植して侵略して開拓していったので、これらメキシコ、キューバなど地中海諸国と、南アメリカ大陸の諸国をあわせて、「ラテンアメリカ」という。

ラテンアメリカに対し、アメリカ合衆国とカナダには、アングロサクソンが多いので、アメリカ合衆国とカナダのことを「アングロアメリカ」という。

現代のアメリカの移民[編集]

アメリカの野球メジャーリーグで活躍する日本人(2009年)

奴隷とは別に、外国からアメリカ合衆国へ移り住んだ移民(いみん、英語:immigration(入国者) または emigration(出国者))も多い。昔にも、イギリスからの移民が多いが、イギリスからの移民とは別のヨーロッパ諸国からも多くの移民がアメリカに移り住んだ。アメリカの人口の6割の人種がヨーロッパ系である。アメリカ合衆国の人口の10%くらいが、メキシコやカリブ海諸国などからのヒスパニック系の移民である。アフリカ系の黒人も人口の10%くらいである。

ヒスパニック系の移民を、低賃金の労働力として当てにしている。そのため、ヒスパニック系の不法入国の移民の取り締まりが緩い。 野球などスポーツなどの選手では、黒人やヒスパニックも多い。 なお、アメリカで人気のあるスポーツは、野球、アイスホッケー、アメリカン・フットボール、バスケットボールなどである。

アメリカ合衆国[編集]

アメリカの都市ニューヨークでの風景。
アメリカ合衆国の地球儀(ちきゅうぎ)上での位置。
アメリカ合衆国の国旗で、星条旗(せいじょうき、the Stars and Stripes)と言う。星の数は、アメリカの州の数の50州と同じで、50個の星がある。横の赤と白の線の数は、独立した時の州の数の13州と同じで13本。
アメリカのオバマ大統領
自由の女神(英: Statue of Liberty)。(ニューヨーク、世界文化遺産)

国名は アメリカ合衆国(アメリカがっしゅうこく、英語: United States of America) 。通称はアメリカと略されることが多い。 アメリカ合衆国はアメリカ大陸のうちの北アメリカにある国の一つである。 U.S.A(ユー・エス・エー)と略される場合もある。(United States of America ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ の略。)

アメリカ合衆国は国土が広く、日本の約25倍の広さ。アメリカ合衆国は経済力がとても高く、アメリカは国内総生産(GDP)で世界1位である。(2014年。)

  • アメリカの国データ
    • 首都 : ワシントンD.C.(ワシントン・ディーシー、英: Washington, D.C.)
    • 面積 : 約963万 km2
    • 人口 : 約3億1600万人(2014年)
    • 主な言語 : 英語 

人種[編集]

アメリカ合衆国の白人の多くは、先祖がヨーロッパから移住した移民でありアメリカに住み着いたもの。イギリス系の白人がもっとも多い。アメリカ合衆国の政治を握る人種は、長い間、白人のアングロサクソン系のプロテスタントが政権をにぎってきた。これらの人種をワスプ(WASP)と言う。WASP(ワスプ)とは、 White(ホワイト) ・ Anglo-Saxon(アングロサクソン) ・ Protestant(プロテスタント) の頭文字をとった略語である。 ここで言う「アングロサクソン」とは、先祖がイギリス系の民族や人種のこと。


アメリカ合衆国は多民族国家であり、「人種のサラダボウル」(じんしゅのサラダボウル)(salad bowl)と言われる。 アメリカの人口の中では、白人がもっとも多く、他には先住民や、黒人や、南アメリカからの「ヒスパニック」とよばれる移民や、アジア系の民族などがいる。

昔は「人種の るつぼ」(melting pot)と呼ばれていた。「るつぼ」(melting pot)とは、合金をつくるときなどに溶かした金属を入れるための容器のことである。合金がまじり合って、新しい別の性質を持った金属になるように、ことなる人種の文化が交じり合って新しいアメリカ文化になる、というふうな考えかたである。しかし、近年になり呼び方が変わり、それぞれの民族の独自性を尊重するという考えから、「人種のサラダボウル」(salad bowl)という表現に変わって、「人種のるつぼ」とは言われなくなった。

リンカーン。(英:Lincoln)

19世紀のリンカーン大統領の時代(およそ1860年ごろ)に奴隷制が廃止されて、黒人などの奴隷は開放された。だが、その後も、権利が白人とは同じではなく、公共施設や乗り物などでは、黒人は白人とはちがう扱いをうけたりなど、黒人への差別はつづいた。 黒人に白人と同じ公民権が、公民権法によって与えられたのは1964年である。それまでは、黒人と白人の権利は対等ではなかった。今日では、奴隷の制度は廃止されているので、アメリカの黒人は奴隷では無い。

2009年には、大統領の就任で、アメリカ合衆国では始めての黒人の大統領である、オバマ大統領(Obama)が就任した。

しかし、経済的な格差は、白人と黒人との間で、ある。

工業[編集]

世界で最高水準の工業国。貿易摩擦があった。工業の歴史的には、アメリカ合衆国の北部で、まず鉄鋼業や自動車工業などがさかんになった。鉄鉱石や石炭などの産地が北部に多かったためである。アパラチア炭田やメサビ鉄山などがある。

サンベルト地帯、赤色で強調。

それから、1970年代ごろから南部や太平洋岸などにも工業が進出してきた。北緯37度よりも南部のアメリカ合衆国の地域をサンベルト(英語: Sunbelt)(意味は太陽ベルトという意味。)と言い、このサンベルトの地域で、1970年代に工業が進出し、発展した。サンベルトなどの土地が安いことなどが、工場の進出の主な理由である。南部や太平洋岸などに進出した工業の種類は、化学工業や航空機産業など、やや新し目の工業が多い。このサンベルトの地域では、元々は農業がさかんであった。

国際宇宙ステーション(International Space Station、略称:ISS)。アメリカの航空宇宙局 NASA(ナサ)が中心になって、世界各国で協力して開発した。日本も参加している。

工業では、航空宇宙産業や兵器産業の分野で、世界の最高水準。ロッキード・マーティン社(Lockheed Martin)やボーイング社(The Boeing Company,)などが、航空宇宙のアメリカの大手企業であり、世界的にも大手である。航空機産業は、西部のシアトル(Seattle)やロサンゼルス(Los Angeles)で、さかん。

シアトルには、大手の航空機製造業のボーイング社の本社がある。

いっぽう、自動車や鉄鋼業などは、日本の自動車や、中国などの鉄鋼に押されて、アメリカ企業の自動車や鉄鋼の影響力は弱まっているものの、世界的には依然として影響力が大きい。

半導体などのエレクトロニクスや、遺伝子改良作物などのバイオテクノロジーでも世界の最高水準。製造業だけでなく、ソフトウェア開発でも世界の最高水準であり、それらの世界的な企業の本社がアメリカに多い。

たとえば、コンピュータのオペレーティング・システム(OS、読み:「オーエス」)に使われている『ウィンドウズ』(Windows、商品名)を開発したマイクロソフト社(Microsoft)というOS大手の企業も、アメリカの企業である。他にも、インターネット検索の世界的な大手企業であるグーグル社(Google)もアメリカの企業である。また、ソフトウェア売上高で世界1位(2010年)の企業であるIBM(アイ・ビー・エム)社もアメリカの企業である。

カリフォルニア州の位置。シリコンバレーはカリフォルニアにある。
シリコンバレーの風景。カリフォルニア州にある。

アメリカ西海岸のカリフォルニア州のサンノゼ(英語: San Jose)の付近のシリコンバレー (Silicon Valley)と言われる地域では、コンピュータのソフトの開発や、電子機器の開発がさかんである。インターネット検索大手のグーグル社(Google)やヤフー社(Yahoo)も、シリコンバレーにある。コンピュータ部品のCPU(シー・ピー・ユー)という部品の大手企業であるインテル社(Intel)も、シリコンバレーにある。

コンピュータソフトやCPUでは、アメリカの規格が、世界の事実上の標準規格になっている。

デトロイト(英: Detroit)の位置。デトロイトのすぐ北に湖があるが、この湖を、五大湖(ごだいこ、英: Great Lakes)と言う。

アメリカ北東部の五大湖(ごだい こ)の近くにある デトロイト(英: Detroit) という都市では、20世紀のはじめごろは自動車の生産がさかんであった。だが、近年(2014年に記述)は外国の安い自動車との競争におされて、デトロイトの経済が悪化している。デトロイトは、北東部の五大湖の周辺にある都市。


戦闘機や軍艦などの兵器の開発や生産で、アメリカ合衆国は世界の最高水準。

開発された兵器はアメリカだけで使われるのではなく、日本などのアメリカの友好国に、アメリカ軍よりも少し古い昔のアメリカ製の兵器を輸出している。 兵器の技術には、さまざまな最先端の技術が使われるので、工業の中でも兵器産業は高い水準を要求される。 なので、兵器開発から、しばらくすると、兵器につかわていた最新技術が、日常生活用の民生品(みんせいひん)にも、応用される場合もなる。

いまのパソコンなどのコンピュータの技術も、第二次大戦中にアメリカ軍で砲弾(ほうだん)などの弾道(だんどう)計算などのために開発された電子計算機が、戦後になって民生品に応用されていたものもある。

金融[編集]

ウォール街の交差点から見たニューヨーク証券取引所

アメリカには世界的な大企業が多いので、経済の影響力も強い。 アメリカの通貨のドル(dollar、英語発音: /ˈdɑlər/ ダラー)は、各国での国際的な取引での、基準の通貨の一つになっている。このような国際的な取引で主に使われる通貨を 基軸通貨(きじく つうか 、英: key currency キー・カレンシー) と言う。 アメリカのドル以外では、ヨーロッパのユーロが基軸通貨である。

金融業でもアメリカ合衆国は影響力が大きい。 アメリカで株式相場の下落などの経済問題が起きると、外国の相場にも下落などの影響を及ぼすことが多い。

たとえば2008年には、アメリカの金融問題を発端にして、世界同時不況が起こった。この金融問題のきっかけは、2007年に低所得者むけの住宅ローンであるサブプライム・ローン(米:subprime lending/subprime mortgage)の資金繰りが破綻したことである。

ニューヨークのウォール街(ウォールがい、英:Wall Street ウォールストリート)に証券取引所があり、世界の金融の中心地になっている。

大量生産[編集]

近代のころのアメリカ合衆国の工業は、世界各国の中でも、大量生産を早く成功させた。

工作機械などの、発明された当時は新型だった生産機械を積極的に活用し、生産工程に機械を積極的に取り入れ、それによって品質のばらつきの少ない工業部品を大量に作ることが出来るようになった。同じ時代のころ、ヨーロッパの工業では、職人の手作業による、すり合わせが素晴らしいと考えられいたが、アメリカ合衆国はそれを否定していた。

工作機械などによる生産の機械化により、部品の品質のばらつきが小さくなることで、組み立てなどの工程で、分業がしやすくなった。そのため流れ作業のベルトコンベアー的な生産手法で、大量生産をするようになった。 またアメリカ合衆国は、部品ごとのばらつきを小さくするため、工業部品の規格化を積極的に、すすめた。

こうして、いわゆる規格大量生産(きかく たいりょうせいさん)と言われる生産手法がアメリカ合衆国で普及していき、自動車産業などで積極的に導入され、また各国の工業の手本になった。

こうして一度に大量に製品を作ることで、部品1個を作るのに掛かる費用を安くすることが出来るので、製品も安く作れる。アメリカの工業は、しだいにヨーロッパとの経済競争にも勝っていき、アメリカは工業大国になっていった。

アメリカの生活では、生産が増えることで、消費も増えることになり、アメリカの消費生活は大量生産を前提にするものになっていった。 アメリカ合衆国の貿易は、輸入額のほうが輸出額よりも大きく、貿易赤字になっている。機械類や石油、自動車の輸入が多い。

二酸化炭素の排出量は、世界の中でも大きい。地球温暖化をふせぐための排出量の削減には、あまり積極的では無い。

多国籍企業[編集]

アメリカ合衆国の大企業には、海外に多くの子会社や関連企業を持つ多国籍企業(たこくせき きぎょう、英:multinational corporation、MNC)も多い。

日本にも多くのアメリカの多国籍企業は進出しており、たとえばコンピュータ企業のマイクロソフト社とか、ハンバーガ店のマクドナルド社の店とか、洗剤のP&G社とか、飲料品のコーラを生産・販売してるコカコーラ社(The Coca-Cola Company)やペプシコーラのペプシコ社(PepsiCo)とか、フライドチキンのケンタッキーの店とか(英:Kentucky Fried Chicken)、インターネット通信販売のアマゾンとか、多くの企業が日本市場にも進出している。

なお、インスタントコーヒーのネスレ社はスイス企業であるし、ヨーグルトのダノン社はフランス企業である。必ずしも外国企業だからといってアメリカ発の企業とは限らない。

世界の貿易での、石油の流通は、いくつかの大企業に強く支配されている。その石油の流通を支配している大企業を「石油メジャー」(せきゆメジャー)または「国際石油資本」(こくさいせきゆしほん)と言う。アメリカには、その石油メジャーの一つである、エクソン・モービル(Exxon Mobil Corporation)と言う企業がある。かつては、石油メジャーの企業数が世界で7社だったので、セブン・シスターズ(Seven Sisters)と言われていた。

日本のガソリンスタンドで「エッソ」という店名の店があるが、この「エッソ」の店もエクソン・モービルの系列である。「エクソン」の語の間2文字の「クソ」という文字が、日本では評判が悪いだろうということで「エッソ」という名称になっている。

貧富の格差[編集]

生活水準は、貧富の格差が大きい。 都市には、スラム(Slum) が発生している都市も多い。富裕層は、都市の中心部の老朽化した建物から、郊外の広い家に住むようになり、都市の中心部では家賃が下がる。 すると、そこに貧困層が入ってくるようになり、スラムを形成するため、様々な問題が発生している。これをインナーシティ問題という。 近年では、そこの再開発が進められてオフィスビルや高層マンションなどの建物が次々と建設され、市街地が高級化されている。 そこへ富裕層が再び住むようになっているが、これをジェントリフィケーションという。その裏では、再開発のために追い出されてしまった貧困層のホームレス化などの問題も発生している。

交通[編集]

  • 自動車社会

モータリゼーションが進んだ現在のアメリカでは自動車が普及しており、たくさんの高速道路が主要都市をつないでいる。 自動車を前提としている住宅街などでは、住宅地と商店街が離れている場合もあり、自動車が無いと買い物にも行けずに生活が成り立たない場合もある。 また、アメリカのスーパーなどでは、日本よりもサイズが大きいものが販売されているので、大量の荷物を運ぶために自動車は欠かせない。


都市と都市との間が離れているので、アメリカでは空港も多い。

アメリカ合衆国の文化的な影響力[編集]

衣服のジーンズやTシャツは、もとはアメリカでの労働者の衣服である。

工業や農業や軍事などの、アメリカの世界各国への影響力の強さと同様に、娯楽などの文化などでも影響力が強い。 アメリカの映画産業は、カリフォルニア州(英: State of California)のロサンゼルス市( Los Angeles)にあるハリウッド(Hollywood)でさかんだが、ハリウッド映画は世界的にも影響力が高い。世界中にアメリカの映画は輸出されている。映画のストーリーなどの作り方も、輸出することを前提にしたストーリーが好まれており、どこの国に輸出しても人気のでやすいように単純化したストーリを作っている場合が多い。

ファストフード店はアメリカの発祥の文化である。大手ファストフード店のマクドナルド(英: McDonald's)の本社はアメリカ合衆国にある。

ジャズ

音楽のジャズ(英: jazz)は、アフリカ音楽とヨーロッパ音楽の両方の文化をもとにして、アメリカで生まれた音楽である。

スポーツの野球は、まずアメリカで普及し、それが世界に広まった。そのためアメリカの影響を強く受けた国で、野球が人気な場合が多い。 バスケットボールは、アメリカで作られたスポーツである。

ショッピングセンターやコンビニエンス・ストアも、もともとはアメリカで出来た。 ただしコンビニエンス・ストアは、日本に進出されたあと、日本で独自の発展をして、今では日本のコンビニの方式がアメリカなどにも輸出されている。

コーラの大企業のコカコーラやペプシコがアメリカ合衆国の企業であることからも分かるように、コーラもアメリカから広がった飲料である。

  • 英語

産業革命のころから、イギリスの国際的な影響力が強くなり、そのころから英語が国際的な公用語になりだした。 日本の偉人で福沢諭吉(ふくざわ ゆきち)という人がいるが、江戸時代うまれで明治時代の偉人である福沢諭吉は、江戸時代には日本はオランダ経由で洋書を輸入していたので、福澤は洋書を読むためオランダ語を学んでいた。だが、明治時代になり、海外の情報が多く入ってくるに連れて、英語が国際的に普及している事を知り、福沢は英語を学び始めたという。

現在では、国際会議などの、国際的な場での公用語は英語が多い。これらの理由は、べつにアメリカの経済力によるものだけでない。 英語は、ヨーロッパのイギリス以外の言語の、フランス語やドイツ語などと比べて、文法が簡単なので、外国人には学習しやすい。そのような事も、英語が普及した理由の一つであろう。

ともあれ、英語が国際的に普及していることもあり、アメリカやイギリスでの出版や報道などの言論は、国際的にも普及しやすい。

発展的記述:雑記[編集]

※ 本節は覚えなくて良い。本節は理解の参考にしていただければ良い。

現代のアメリカの法律は、黒人に不利な差別をしていない。[編集]

現在のアメリカで、黒人の社会的な地位が低いのは、経済競争の結果である。 「貧しい状況から出発した黒人社会と、豊かな状況で出発した白人社会とでは、競争のスタートラインがちがうので、不公平では?」という意見もあるが、もし そうだとしても、「なるべく自由競争を重んじるべき。自由競争によって経済を発展させるべき。」であるという考えにアメリカ合衆国は立っている。

現在のアメリカの法律では、一切、黒人に対する不利な政策を行っていない。仮にあったとしても、現在では黒人にも参政権があるので、それは黒人の有権者の選んだ政治家の能力の欠陥でもあり、つまり有権者の黒人自身の能力不足にすぎない。

アメリカの映画やドラマなどでは、わざわざ登場人物の人種の比率を、白人と別の人種とで、ほぼ均等にしているぐらいである。また、映画やドラマの悪役に黒人や東洋人などが片寄らないようにしているぐらいである。

貧しい人がスラムなどの安いアパートに住んでいても、アメリカのスラムの住宅は、水道や電気も使えて、途上国と比べれば立派な住宅である。

いっぽう、イギリスは貴族制度が残っているので、ほとんどの貴族は白人である。 アメリカは市場主義や自由主義を積極的に取り入れている。結果的に、市場主義に反発する人や、自由主義に反発する人はアメリカに反発する。また、アメリカはアメリカ軍を、世界の多くの国に駐留させており、そのことに反発する外国人の評論家も多い。


しかし、現実の国際社会では、アメリカの経済や政治力が強いのが事実である。多くの国が、アメリカの制度などを真似しているのが実情である。

「結婚などで、白人と黒人との結婚は少なく、人々の心に差別が残っている」などと日本の一部の評論や日本の中学生向けの学習参考書などで言われても、アメリカで結婚相手を決めるのは、当人たちの白人や黒人たちの自由である。だれだって、貧しい人と結婚したくは無いし、それを決める自由も当事者にある。 当事者どうしが結婚したい相手を決める自由があるのと同様に、結婚したくない組み合わせの男女が結婚しない自由も当然にある。結婚したくない相手と結婚しない自由を認めない事こそ、人権の侵害であろう。

アメリカ合衆国の国の考えは、市場主義を重んずるので、市場競争の結果、人種間の経済格差が出来ても、それを受け入れる国なのである。

そして、このような競争のきびしい国であっても、メキシコなどから不法入国でアメリカに出稼ぎに来る人が後を絶えないのが現実である。

なお、インディアンの居留区は設けられており、一般の地区と区別しているという差別はあるが、これはインディアンの伝統文化の保護を目的にしたものである。そのインディアンですら、日常生活では白人のくらしを真似ているのが実情である。居留区内のインディアンたちには、移動の自由もあるので、居留区の外に出たければ出れるし、居留区の外に住みたければ住める。アメリカでは言論の自由もあるので、インディアンが意見を出版物やインターネットなどで発表することもできる。

いっぽう、中華人民共和国では、少数民族の移動は、法律的にも制限されている。


だいたい、もしインディアンの居留区を設けなかったら、今度は反米派は「少数民族のインディアンへの、白人文化への同化政策であり、差別だ。」と批判するのは、矛盾した批判であろう。

たとえ日本の中学生むけの一部の学校教科書や参考書などが、「アメリカのインディアンは居留区がもうけられており、人種差別されており、問題だ。」などと主張しても、アメリカは日本の属国では無いので、たかが日本人の、それもたかが日本の一部の出版社の意見なんかには従わない。

自由の国、アメリカ合衆国[編集]

アメリカには、言論の自由など、多くの自由がある。経済の格差なども、自由競争を重んじているためである。 言論の自由があるため、政府や大企業に批判的な言論も多い。しかし現実には、アメリカ合衆国は、世界の中でも、外国とくらべれば、低所得者でも比較的に豊かな暮らしが出来る、数少ない国のうちの一国である。

ソビエト連邦が崩壊する前までの冷戦中には、ソビエト連邦を支持している中国や東ドイツなどの共産主義の陣営の国の人たちがアメリカを格差社会と批判していた。しかし、現実には、共産圏では官僚と一般人との格差が大きかった。共産主義国の国民たちが自国を批判しなかったのは、言論の統制や弾圧によるものであり、べつに共産主義国の一般人が豊かで自由な暮らしをしているわけでは無かった。


日本など、共産圏いがいの自由主義の国でも、アメリカの市場経済重視を批判している人は多くいた。冷戦中は、世界が2つの陣営に分かれ、自由競争のアメリカ合衆国の陣営と、共産主義のソビエト連邦の陣営とに分かれた。

日本では、多くの国民はアメリカ合衆国を支持する日本政府を支持した。一部の自由競争を嫌う人たちはソビエト連邦を支持した。しかし,実際の日本の政治の選挙では、自由競争をかかげてアメリカの陣営につく政党が、終戦から今(2014年)まで、ずっと選挙に勝ち続けている。

日本の学校教育やテレビのニュース番組などでも、アメリカの格差社会が取り上げられることがある。アメリカは自国の民主主義や自由主義の考えにもとづき、他国にもアメリカを批判する権利はある、というふうな事を考えている。そのため、たとえアメリカに批判的な国とでも、アメリカは外交交渉などを行うのが通常である。どこかの国とちがって「批判的な国とは外交交渉をしない」という態度をアメリカ合衆国は取らない。そのため、日本のメディアでのアメリカ社会の批判のように、アメリカの友好国の世論(せろん)でも、気軽にアメリカを批判する意見は多い。

しかし現実には、気軽に批判をさせない高圧的な態度の独裁国家こそが、批判をされるべき不自由な国家であろう。 中国(中華人民共和国)や北朝鮮などでは、外国の報道機関の取材には規制が多い。

中国で1989年に天安門事件(てんあんもん じけん)という民主化運動への弾圧事件が起きた時、中国に批判的な報道をしていた各国の報道機関は、どんどん取材禁止をされたり、中国に入国禁止になったり、あるいは中国から国外退去になった。

いっぽう、アメリカ合衆国は、そのような言論弾圧を原則的に行わない。


アメリカ合衆国は、いくつかの外国に軍隊を駐留させている。これらは現代では、駐留先の外国がアメリカ軍の駐留を希望して、駐留しているのである。第2次大戦の終戦直後のころは、日本などの敗戦国に強制的に駐留することもあったが、現代では敗戦国は主権が回復されている。

むしろ、アメリカ合衆国では財政難のため、歳出の削減のためにアメリカ国外に展開しているアメリカ軍の規模を縮小、あるいは、ある外国からは撤退しようという意見もあり、実際に縮小や撤退が行われた地域もある。


  • その他
    • 銃社会である。銃を個人が所有するのも原則的に自由である。

アメリカについて、その他[編集]

アラスカとハワイも、アメリカ合衆国の領土である。

五大湖とは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、オンタリオ湖の5つである。五大湖のうち、いちばん北にあるのがスペリオル湖。またスペリオル湖は、いちばん西側にもある。しかも、スペリオル湖が、いちばん、面積が大きい。スペリオル湖の南に、ミシガン湖がある。

フロリダ州のあるフロリダ半島

アパラチア山脈の南部にある半島、アメリカ南東部にある半島は、フロリダ半島という。

フロリダ半島とメキシコとの中間あたりにある大きな川が、ミシシッピ川である。

また、ミシシッピ川の周辺の平原が、中央平原である。

アメリカ南部の海の、メキシコに囲まれた湾は、メキシコ湾

ロッキー山脈は、カナダ西部からメキシコまで続いている。

カナダ[編集]

カナダの都市、モントリオール。首都では無い。(首都はオタワ。)

世界で2番めに国土が広い(1番広い国はロシア。)。 カナダ(英・仏: Canada)の最大の貿易相手はアメリカ合衆国である。 カナダの農業は、アメリカと比べると、小規模である。小麦の栽培がさかんである。 公用語は英語フランス語である。国民の多数はイギリス系の住民であり、国民の多数は英語を話す。ケベック州(仏: Le Québec、英: Quebec)ではフランス系の住民も多く、フランス語が使われている。

  • カナダの国データ
    • 首都:オタワ(英語: フランス語: Ottawa)
    • 面積:約990万km2(世界2位。なお1位はロシア。)
    • 人口:約3400万人
    • 主な言語:英語、フランス語
    • 主な宗教:キリスト教
    • 主な農産物:小麦(春小麦

気候は、亜寒帯(冷帯とも言う)と寒帯に属している。気候が寒いため、人口密度は低い。

17世紀にフランスに植民地にされ、19世紀にはイギリスの植民地にされた。先住民はイヌイットや、ネイティブ アメリカンである 。現在のカナダ経済では、ヨーロッパ系の白人が経済の中心の国である。 ケベック州ではフランス系の住民が多く、ケベック州ではカナダからの分離独立を掲げる運動も多い。

農業では、小麦の生産がさかんである。品種は春小麦(はる こむぎ)である。春小麦とは、春に種をまいて、秋に収穫する小麦のことである。いっぽう、冬に種をまき、翌年の夏に収穫する小麦を冬小麦と言う。

春小麦は、冬を越す前に収穫できるので、寒い地域でも育てやすく、そのため、カナダなどの寒い国での小麦の栽培では、春小麦を栽培している。

酪農が、五大湖の周辺地域で、さかんである


鉱産資源にめぐまれており、ニッケルや鉄鉱石、石油、亜鉛、銀などを産出する。アメリカ合衆国との経済的な結びつきも強く、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコの3カ国は北米自由貿易協定(ほくべい じゆう ぼうえき きょうてい、略称:NAFTA(ナフタ) )を結んでいる。


沿岸部が、太平洋、大西洋、ともに世界有数の漁場であり、水産業もさかんである。にしん、たら、さけ などの漁獲量が多い。

森林が多いため、林業がさかんである。またパルプや紙の生産も多い。国土の3分の1をタイガと呼ばれる針葉樹林が占めている。

人口の分布は、東部に集中している。

1999年にはイヌイットが多く住む北部地域で、イヌイットの言葉で「自分たちの土地」を意味する名の ヌナブト準州(じゅんしゅう)(英・仏: Nunavut) が発足した。

中米[編集]

メキシコや、キューバやハイチなどのカリブ海諸国のことをまとめて、「中米」(ちゅうべい)(英: Central America)とか「中央アメリカ」などと言う。「中央アメリカ」と言っても、べつにアメリカ合衆国の内陸部のことでは無いので、間違えないように。

これらの地域の多くは、16世紀ごろからスペインに侵略され植民地にされた国が多く、したがって、中米諸国の公用語ではスペイン語を公用語にしている国が多い。また、主な宗教はキリスト教である国が多い。主な人種は、スペイン系の白人との混血(「メスチソ」(スペイン語:Mestizo)と言う)である国が多い。

アメリカ合衆国やカナダとちがい、中米諸国では、あまり白人は多くない。

工業は、国にもよるが、あまり高度な技術を要する工業は発達していない。 特に、カリブ海の小さな島国では、農業以外の産業としては、観光業などを主な産業にしている国もある。

経済的には、アメリカやカナダと比べると、あまり豊かでは無い。

メキシコ[編集]

メキシコ(Mexico)。
メキシコの、昔の文明の遺跡。ティオティワカン(Teotihuacan)。世界遺産になっている。

古くからの文明の遺跡などが残っている。かつてメキシコの地には、13世紀ごろまでマヤ文明(英:Maya civilization)があり、16世紀ごろまでアステカ文明(英:Azteca)が、あった。(※ 中学の段階では、「マヤ」「アステカ」という名称の暗記については、あまり学習には本質的で無い。ただし大学入試には出うる名称なので、高校入試や中学校の定期テストなどでも出題される可能性もある。)

アステカ文明は、この地に植民を始めたスペイン人によって滅ぼされた。それ以降、メキシコは長らく、スペインの植民地だった時代がある。

経済的には、アメリカやカナダと比べると、あまり豊かでなく、そのためアメリカに不法入国する者も多い。アメリカに移民した元メキシコ人など、中米諸国からのアメリカ合衆国への移民のことをヒスパニックと言う。ヒスパニックの意味は、「スペインの〜」などという意味である。メキシコの公用語がスペイン語である。他の多くの中米諸国も公用語にスペイン語を用いていることが多い。

  • メキシコの国データ
    • 首都:メキシコシティ(英: Mexico City)
    • 面積:約190万km2(日本の約5倍)
    • 人口:約1億1000万人
    • 主な言語:スペイン語
    • 主な宗教:キリスト教

現在の経済では、アメリカやカナダとの経済的な結びつきも強く、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコの3カ国は北米自由貿易協定(ほくべい じゆう ぼうえき きょうてい、略称:NAFTA(ナフタ) )を結んでいる。

  • NIES(ニーズ)、新興工業経済地域

メキシコはNIES(ニーズ)と呼ばれる、新興工業経済地域(しんこう こうぎょう けいざい ちいき)の一つである。

中米諸国の中では、メキシコでは工業がさかんである。20世紀前半より工業化が進んでおり、自動車や製鉄、家電製品の生産などが、さかんである。

1970年代には新興工業経済地域として、韓国、台湾、香港(ホンコン)、シンガポール、メキシコ、ブラジル、ギリシャ、ポルトガル、スペイン、ユーゴスラビア が 新興工業経済地域 と呼ばれていた。

メキシコの治安は、アメリカ合衆国やカナダと比べると、メキシコの治安は悪い。麻薬組織など違法集団の勢力もメキシコでは強く、米国などに麻薬などが密輸されている。

発展的分野: カリブ海の諸国[編集]

(※ 私立高校などの高校入試にでる場合があるので解説しますが、この中米の分野には深入りせず、ひと通り読んだら、さっさと南アメリカ大陸などの勉強に進んでください。)

カリブ海(英語:Caribbean Sea)諸国の気候は、熱帯である。あまり家合衆国南部にあるフロリダ半島も地理的に近く、フロリダ半島の気候も、熱帯である。

キューバ[編集]

カリブ海にある島国の一つ。1959年に革命(キューバ革命、英:Revolución cubana)により社会主義国となって、キューバはソビエト連邦の陣営に加わった。そして、キューバはアメリカ合衆国とは対立した。

革命後のキューバの経済では、ソビエト連邦の計画経済を手本にしたため、キューバの経済は市場経済を否定して、それまでの企業は国営化された。冷戦終了後の今でも社会主義国である。

革命の指導者は、カストロやチェ・ゲバラなどの人物である。

ソ連の崩壊後、ソ連からの援助が無くなったので、キューバは経済が悪化している。

キューバの農業は さとうきび の生産がさかんであり、砂糖が重要な輸出品になっている。砂糖いがいに、あまり輸出できる産業が無く、いわゆるモノカルチャー経済に、おちいっている。

治安は良いとされる。

  • キューバの国データ
    • 首都:ハバナ(Habana)。(※注意 バハマでは無い。バハマは別の国。バハマもカリブ海にある国。)
    • 面積:約11万km2(カリブ海の西インド諸島では最大面積の国)
    • 人口:約1100万人
    • 主な言語:スペイン語
    • 主な宗教:キリスト教

その他の中米諸国[編集]

  • パナマ(Panama)
パナマ運河のガトゥン閘門(こうもん)

パナマという国には、「パナマ運河」(英語:Panama Canal)という、人工の運河がある。太平洋と大西洋とを結ぶためにパナマ運河が建設された。 パナマ運河の管理は、昔はアメリカ合衆国が行っていたが、1999年にパナマに返還された。

運河があるため、海運業がさかんである。パナマでは海運業をさかんにするため、船舶に関する税金が安くなっており、そのため外国の海運会社が船の船籍をパナマで登録することも多い。 このような船を便宜置籍船(べんぎ ちせきせん、英: flag of convenience ship)という。

パナマは便宜置籍船の、船籍が置かれる国として有名である。

  • パナマの国データ
    • 首都:パナマシティ(英:Panama City)。スペイン語ではシウダ・デ・パナマ(Ciudad de Panamá)
    • 面積:約7万km2
    • 人口:約340万人
    • 主な言語:スペイン語、英語

その他にも、中米には多くの国がある。

  • ジャマイカ
  • ドミニカ共和国
  • グレナダ
  • ハイチ: 国民の90%が黒人である。フランスの植民地だった。
  • コスタリカ
  • グアテマラ
  • エルサルバドル
  • ホンジュラス
  • ニカラグア
  • バハマ

などの国がある。