中学校美術/美術1

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学習内容

絵を描く目的は、様々だが、その中でも最も重要な目的の一つが「伝える」ということである(検定教科書にも、「伝える」という目的が記載されている)。

形のあるものについての考えを伝えるとき、文字や写真では表現が難しい点があるが、絵や彫刻などの表現方法を使うことでそれらを表現できる。

この科目は「美術」であるため、主に絵や彫刻などの芸術形式によって感動を伝えることを重視しているが、実際の世界では、感動を伝える方法には音楽や演劇など、他の表現方法もある。 絵を描くときは、このような目的を常に心に留めるようにしょう。

スケッチ

絵で何かを伝える場合、自分が何を伝えたいのかを明確に把握することが重要である。このためには、自分なりのアイデアやコンセプトを整理し、具体的に表現する必要がある。

また、絵で伝えたいことを把握するための効果的な方法の一つとして、スケッチがある。スケッチを通じて、アイデアを形にし、構図や色彩、表情などの要素を調整して、自分が伝えたいイメージを具現化することができる。

※ Wikibooksでは、スケッチに絵の具は使われていないことがあるが、実際のスケッチでは絵の具を使うこともできる。

※ ただし、一般的な絵の描き方では、いきなり絵の具を使うことは少ない。実際には、最終的に色が画用紙全体に多様に塗られている作品であっても、一般的には黒鉛筆やチャコールなどでおおよその輪郭を下書きしている作品が多い。
スケッチの例
ウィリアム・アドルフ・ブグローによる絵
デッサンの例。アンニーバレ・カラッチ(1560–1609)による絵

「スケッチ (Sketch)」とは、おおまかな形を描くことを指す。デッサン(素描・そびょう)のように物の形や色を正確に描写することは目的ではない

スケッチの目的の一つは、観察力と理解を深めることである。スケッチをすることで、対象物についての理解を深めることができる。

また、何か(形のある物体)を作ろうとする場合には、頭の中のアイデアを整理するために、紙の上に具体的な形を描いて考えを整理することもある。

どちらにせよ、理解を深めることが目的である。

※ 学校教科書には書いていないが、もし実物の理解が目的なので、下書きを書いていて「間違った」と気づいた場合、消しゴムでその部分を消す場合もあるであろう。このため、下書きは鉛筆で行うことになるであろう。

スケッチの対象が既に存在する場合は、その対象をよく観察し、自分自身なりの発見や感想を表現することがスケッチである。

最初はたくさんのスケッチを描き、スケッチを通して絵を上達させましょう。

「クロッキー」とは

絵画の作品の題名や評論などをみると、ときどき「クロッキー」といった言葉を目にします。この用語は、どういう意味かというと、主に次のような意味です。

  • クロッキー(仏: croquis)
クロッキー

人物などの複雑な形を、数十秒~1分程度の短時間で、おおよその形を描く。目的は、形を短時間で把握する能力の向上である。したがって、クロッキーでは、あまり時間をかけてはならない。時間をかけてでも細かく書く練習は、クロッキー以外の練習(たとえば精密画など)で行うべきである。



風景画

写真がある現代においても、風景を絵で描く目的は、人によって千差万別だが、その中でも、好きな場所の魅力をみんなに紹介する目的がある(例えば、開隆堂の教科書など)。

嫌いな場所を、わざわざ見たい観客はいない。

絵を描く目的を見失わないように、なぜ絵を描くのかを忘れないようにしよう。

まず風景画は、とりあえず、なるべく見たとおりに、おおまかな形を画用紙に描こう。

風景画を見る側の観客は、その場所をまだ知らないかもしれないため、先入観を持たず、色などに関しても「葉っぱは緑色」というような固定観念を捨てよう。

例えば、緑色に見える葉っぱも、実際には季節によっては黄色が混ざっていたり、黄色くない場合もあるため、実物をキチンと観察する必要がある。

もちろん、商業で絵描きを仕事にしている場合は、観察物を見ずにだいたいの形をすばやく描く能力が必要だが、一般の中学生には、そこまでの能力は必要ない。

風景画では、風景の実物の形は非常に大きく、また多様な形をしたものが数多く含まれているため、すべてをそのまま描くことはできない。そのため、観察しながら、特に強く感じたことを優先して描くことになる。そのため、あまり細かい箇所は書かずに省略される。

描き手によって、どこを強調したいかの印象が異なるため、同じ風景を見て風景画を描いても、異なる作品が出来上がるだろう。

風景に写っていない物は表現しない。

風景画を描くには時間が掛かる。数時間は掛かることもある。生き物などは動いてしまうため、中学校美術での風景画の実習などでは描かれないことがある。

木彫

立体的な形を伝えたいなら、実際に立体物をつくるという方法もあります。

歴史的には、木をほって、その形の像をつくることが、昔から行われました。

※ ただし中学・高校では、時間の制限や設備の問題などで、木彫りの像をつくる実習は、行わないだろう。
※ 永く像を残したい場合には金属で像をつくるわけですが(銅像など)、しかし中学生にそこまでは不必要でしょう。
(※ 19世紀ごろではプラスチックの一種のセルロイドの人形とかもあるが、ややこしくなるので、説明を省略する。)
(※ 以下、未記述)

動物画

動物は写真の光を嫌がる動物が多いため、もし撮影する場合には管理者に許可を取る必要がある。 フラッシュを使用しないことが原則であり、撮影ができない場合は資料写真などを代用することもできる。 また、細かい表現ができない場合は諦めることも必要である。

西洋美術

  • マネ(エドゥアール・マネ Édouard Manet)

  • モネ(クロード・モネ Claude Monet)
モネの睡蓮の連作

  • ミレー(ジャン・フランソワ・ミレー Jean-François Millet) 、フランス出身

動物画・動物彫刻など

  • デューラー(アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer) 、ドイツ出身
  • フランソワ・ポンポン(François Pompon)、 フランス

植物画など

色の技法

緑と赤のグラデーション。
グラデーション
グラデーションは、色や明るさが徐々に変化する効果を作り出す技法である。この効果は、一つの色から別の色への移行を含むもので、線の方向や形状に沿って徐々に変化することがある。このテクニックは、彩度を減らすことにより明るさを調整することで実現される。グラデーションは、絵画やデザインにおいて、色彩を豊かに表現するために使用される。
スパッタリング
スパッタリングは、絵筆やスポンジ、ブラシなどの道具を使って、色を小さな飛沫状に散布することで表現される技法である。この効果は、絵画にリアリティを加えるために、あるいは抽象芸術において、独特なテクスチャーや模様を作り出すために使用される。スパッタリングは、画材を飛び散らせることで表現される。
マーブリング
マーブリングは、液体中に沈んだインク、ペイント、または色素を使って、大理石や石のような模様を作り出す技法である。この効果は、アート作品、紙、テキスタイル、家具、または装飾品などの表面に適用されることがある。マーブリングは、芸術的表現や装飾的な目的に使用される。
コントラスト
コントラストは、異なる色や明暗などの要素を強調することによって、視覚的な引き立て効果を生み出す技法である。色彩コントラストは、対照的な色を隣り合わせにしたり、色相や彩度の異なる色を組み合わせたりすることで達成される。明暗コントラストは、明るい色と暗い色を隣り合わせにすることで実現される。これらのコントラスト効果は、絵画やデザインにおいて、重要な役割を果たす。
薄塗り
薄塗りは、筆やローラーなどの道具を使って、少量の色を表面に均等に塗布する技法である。この効果は、平滑で均一な表面を作り出すことができる。また、薄塗りによって、色の透明度や重なり合いを調整することもできる。このテクニックは、絵画やイラストレーション、建築模型など、様々な分野で使用される。
グラフィティアート
グラフィティアートは、壁や建物などの公共空間に、スプレー缶やペイントなどの道具を使ってアート作品を描く技法である。このテクニックは、ストリートアートとも呼ばれ、都市部や地下鉄駅などで見ることができる。グラフィティアートは、社会的メッセージや政治的スタンスを表現することもある。ただし、法律によって規制されている場合があるため、違法行為とならないように注意が必要である。

以上が、色の技法についての一例である。これらのテクニックを組み合わせることで、さまざまな表現が可能になる。また、それぞれの技法には、その特性や使い方に応じて、独自の魅力がある。

色彩豊かな絵画(画材別)

色彩豊かな画材を使った絵画には以下のようなものがある。

色鉛筆画
色鉛筆画は、色鉛筆を使って描く技法である。色鉛筆は、芯に色素が含まれているため、描いた絵は鮮やかで色彩豊かに仕上がる。色鉛筆画は、描写力や表現力を高めることができるため、初心者でも取り組みやすい。
パステル画
  • パステル]
    パステル]
  • パステル画]
    パステル画]
  • パステル画は、カラフルなパステルを使って描く技法である。パステルは、粉末状の色素を固めたもので、指やヘラを使って描くことができる。パステル画は、滑らかな質感や深みのある色彩表現が特徴であり、風景画や静物画などによく用いられる。
    クレヨン画
    クレヨン画は、色鉛筆と似た技法で、ワックスや油を加えて固めたクレヨンを使って描く技法である。クレヨンは、芯が柔らかく、描き心地が良いため、自由自在に表現することができる。クレヨン画は、色鮮やかで明るい印象を与えるため、キャラクターイラストや漫画などにも利用される。
    水彩画
    水彩絵具を使った技法で、水で薄めた絵具を紙に塗っていくことで透明感のある作品ができる。
    アクリル画
    アクリル絵具を使った技法で、乾くと耐久性の高い作品ができる。また、様々なテクスチャーや表現方法が可能である。
    油絵画
    油性絵具を使った技法で、乾くのに時間がかかるが、豊かな色彩や質感が特徴的である。また、塗り重なることで彫刻的な立体的な表現が出来たり、削り落とすことでリテイクできたり特別な効果を出すことだ出来る。乾くのに時間がかかる。
    インク画
    墨汁やインクを使った技法で、独特な質感や描線が特徴的である。
    ガッシュ画
    水に溶かして使う顔料をガッシュ顔料と呼び、水彩や油彩のように使う技法である。ペンや筆で描線を引くことができる。
    マーカー画
    アルコール性マーカーや水性マーカーを使った技法で、鮮やかな色使いが特徴である。

    版画

    凸版
    凸版とは、版面の凸凹を利用して版画を作る技法の一つです。版の表面に油性のインクを塗り、その上に紙を置いて押し付けることで、版の凸部分がインクを受け、紙に転写されます。代表的な凸版の作品としては、ウッドブロックプリントやリノカットなどがあります。
    凹版
    凹版印刷のしくみ。版の凹んだ部分にインクをいれ、上から紙などを押し当てる
    凹版とは、版面に刻み込まれた線や模様を利用して版画を作る技法の一つです。版面にインクを塗り、その上に紙を置いて押し付けることで、版の凹部分がインクを受け、紙に転写されます。代表的な凹版の作品としては、エッチングやアクアチント、メゾチントなどがあります。
    平版
    平版とは、版画の技法の一つで、平らな板に刃物や彫刻刀を使って図案を刻み込み、インクを付けて紙に印刷する技法です。平版には木版、金属版、ラバー版などがありますが、ここでは木版を中心に説明します。
    平版木版は、木材を選んで切り出し、表面を平らに磨きます。その後、彫刻刀を使って細かい模様や文字を彫り込みます。彫刻刀には様々な形状のものがあり、細かい線を描くための「細彫り刀」や、大きな面を削るための「太彫り刀」などがあります。彫り込んだ版木にインクを付け、紙に印刷すると、版木に刻まれたデザインが紙に再現されます。
    平版木版は、手作業で制作することができるため、版画家の個性が表現しやすく、版木自体がアート作品としても評価されることもあります。また、版木を保存しておけば、同じデザインを何度も印刷することができるため、多数のプリントを必要とする場合にも便利です。
    ただし、平版木版は、彫刻刀の扱いが難しいため、初心者には手間がかかる技法といえます。また、インクの塗り方や版木の切り方によって、印刷されたプリントの質が大きく左右されるため、熟練した技術が必要となります。
    孔版
    孔版とは、版面に針やカッターで孔を開けた部分を利用して版画を作る技法の一つです。版面にインクを塗り、その上に紙を置いて押し付けることで、孔のある部分がインクを受け、紙に転写されます。代表的な孔版の作品としては、リノグラフィーなどがあります。
    リトグラフィー
    石版画の一種で、石板に油性インキを塗って、化学的処理によって画像を形成する技法。
    シルクスクリーンプリント
    網目状のテンションファブリックを使い、複数の色を印刷する版画技法。
    モノプリント
    印刷のために版を作成する代わりに、印刷された1つのイメージを制作する版画技法。
    デジタル版画
    コンピュータソフトウェアを使用して作成された画像を版画に変換する技法。
    コリオグラフィー
    舞台美術のために使用される木版画の一種。
    メゾチント
    平滑な銅版に凹凸をつけ、濃淡の表現を行う凹版技法。
    アクアチント
    平滑な銅版にアクアチント粉末を振りかけ、化学反応で凹凸を形成し、濃淡の表現を行う凹版技法。
    ステンシル版画
    型紙を使ってインクを塗布する版画技法。
    リノリウム版画
    リノリウムシートを切り出して、版面を制作し印刷する版画技法。
    ウッドカット
    木材を彫って版面を制作し、印刷する版画技法。


    彫刻刀

    彫刻刀 右から順に、平刀、三角刀、丸、丸、小刀、錐(彫刻刀ではない)、烏口(彫刻刀ではない)、曲三角、砥石

    彫刻刀には、様々な種類があります。その中でも中学校の美術の教科書に取り上げられる代表的な彫刻刀の種類には、以下の5つが挙げられます。

    丸刀(まるとう)
    丸い刃を持ち、円形の線を彫るのに適している彫刻刀です。丸い刃が特徴で、筆記用具のような形状をしています。木材や石膏などの比較的柔らかい素材を削る際に使われます。
    小丸刀(こまるとう)
    丸刀よりも小さい刃を持ち、細かい部分を削るのに適している彫刻刀です。丸い刃の形状は丸刀と同じですが、サイズが小さいため、細かい作業ができます。
    切り出し刀(きりだしとう)
    平たい刃を持ち、平面的な部分を彫るのに適している彫刻刀です。平たい刃が特徴で、短い刃の部分から幅広く刃が広がっています。木材や石膏などを削る際に使われます。
    三角刀(さんかくとう)
    三角形の刃を持ち、角度のついた部分を削るのに適している彫刻刀です。三角形の刃が特徴で、直角に削ることができます。木材や石膏などを削る際に使われます。
    平刀(ひらとう)
    平らな刃を持つ彫刻刀で、直線的な削り方や平面的な彫刻に適しています。平たい刃を使って平面を削り出すことができます。

    彫刻刀には他には多種多様な種類があります。以下に代表的な種類と用途を紹介します。

    V字型彫刻刀
    V字型の刃先を持ち、直線やV字型の刻みをつけることができます。木彫りや紙彫りに使用されます。
    U字型彫刻刀
    U字型の刃先を持ち、曲線的な刻みをつけることができます。木彫りやレリーフ彫刻に使用されます。
    模様彫刻刀
    細かい線や模様を彫り込むことができます。木彫りやレリーフ彫刻に使用されます。
    片刃彫刻刀
    片刃の刃先を持ち、深い切り込みをつけることができます。木彫りや金属彫刻に使用されます。
    グーグリーカービング刀
    円形の刃先を持ち、くり抜きや穴あけをすることができます。木彫りやレザークラフトに使用されます。
    スクライバー
    細い針状の刃先を持ち、細かい線を引いたり、細かい文字を刻むことができます。紙彫りや金属彫刻に使用されます。

    彫刻刀は素材や彫刻の目的に応じて使い分けることが重要です。また、正しい使い方や手入れをすることで、長く使い続けることができます。

    書体

    書体とは、文字の形状やスタイルのことを指します。文字は、その書体によって印象が大きく変わります。書体には様々な種類があり、書道やデザイン、印刷などの分野で使用されます。

    様々な書体

    明朝体(みんちょうたい)
    明朝体は、縦棒が太く、横棒が細いセリフ体の一種で、欧文のセリフ体に近いデザインを持ちます。
    サンセリフ体(サンセリフたい)
    サンセリフ体は、セリフがない書体のことで、横棒や縦棒が同じ太さで一様な文字のデザインを持っています。代表的なサンセリフ体の例としては、ゴシック体があります。
    セリフ体(セリフたい)
    セリフ体は、文字の横棒の端に付いた飾りのような「セリフ」と呼ばれる突起がある書体のことです。代表的なセリフ体の例としては、明朝体やGaramond(ガラモン)があります。
    筆記体(ひっきたい)
    筆記体は、筆やペンで書かれたような手書き風の書体のことです。代表的な筆記体の例としては、行書や草書があります。
    ゴシック体(ゴシックたい)
    ゴシック体は、線が太くて横棒や縦棒が同じ太さで一様な書体のことで、セリフがないサンセリフ体に分類されます。
    ボールド(ぼーるど)
    ボールドは、文字の線が太く、太字になっている書体のことを指します。ボールドは、太字の強調やタイトルの装飾などに使用されます。
    イタリック体(いたりっくたい)
    イタリック体は、斜めに傾いた文字の書体のことで、手書きの筆記体やローマ文字の筆記体から派生したものです。
    レギュラー体(れぎゅらーたい)
    レギュラー体は、標準的な書体のことで、太さや斜めなどの特徴がない、一般的な文字デザインを指します。

    和文の書体

    明朝体

    明朝体は、日本語の文字を描くときによく使われるフォントで、縦棒が太く、横棒が細いセリフ体の一種です。現在、中国語と日本語の印刷物で最も一般的なスタイルであり、中国語、日本語、韓国語の漢字のタイプフェースのスタイルの一つでもあります。 明朝体は、漢字の書体の一種で、活字技術の導入期以来、ひらがな・カタカナを含む標準的な書体として使用されてきました。ただし、漢字とは様式が異なり、明朝体は基本となる楷書の要素を単純化したものであるため、書き文字よりも字体が固定化しやすく、楷書との字体の相違が発生しました。

    (※ 範囲外) 小学校の教科書や中学の国語教科書など一部の教科書に使われている手書き風の書体は、一見すると明朝体っぽく見えますが、じつは違う書体の「教科書体」である場合があります。「教科書体」と言う、日本の教科書産業において普及している独自の書体が別に存在しています[1]。教科書体と明朝体とを決して混同しないようにしましょう。なお、中学高校の一般の教科書にある明朝体っぽい書体は、実際に明朝体である場合が多いです[2]

    ゴシック体

    日本におけるコンピュータ用ゴシック体の比較。MS ゴシック・MS P ゴシック(マイクロソフト)、 Osaka (Apple)、東風ゴシック (GNU/Linux)、ヒラギノ角ゴシック・ヒラギノ丸ゴシック・(大日本スクリーン製造)・小塚ゴシック (Adobe)

    ゴシック体は、縦棒と横棒の太さが均等で直線的なセリフのない書体で、欧文書体の一種です。日本では、特に漢字の書体として使われ、縦横比が1:2であるため、特に横書きに向いています。ゴシック体は、明朝体とともに、日本語の書体として広く用いられており、ポスターや看板、パッケージデザインなど、視認性を重視した場面でよく使用されます。また、ゴシック体は、明朝体に比べて字体が固定化されず、変形自在であるため、アルファベットや数字など、欧文の書体にも広く使われています。ゴシック体には、多くの種類があり、それぞれ特徴や使い分けがあります。

    • 勘亭流(かんていりゅう)
    勘亭流の見本。「江戸文字」と書かれている。

    欧文書体

    「欧文書体」とは、英語文字などのラテン文字の専用の書体のことを指します。

    たとえば Types New Roman や Helvetica(ヘルベチカ)などが欧文書体です[3]

    いっぽう。MSゴシックは欧文書体ではありません。

    コンピュータを使った場合、欧文書体のフォントの多くは、文字の間隔を自動的に調整して、文字と文字の間隔が一定になるようにしてくれます[4]

    たとえば、

    Design
    

    など、これをワープロソフトや画像編集ソフトなどで、欧文書体で書けば、「i」のフォント幅を自動的に小さくしてくれるなどの機能のあるフォント(※範囲外:「プロポーショナルフォント」[5]という)が多いのです。

    いっぽう、和文フォントには、基本的には、こういった英語文字の自動調整が無いのが普通です[6]

    (※ 範囲外)和文書体は「仮想ボディ」と言われる正方形の中に文字が入るようにデザインされています[7]

    このように、欧文フォントは欧文用の機能が自動的に追加されていて便利なこともあってか、基本的にはデザインで欧文を用いる場合は、欧文フォントを使うのが常識的です[8]


    欧文書体を使った文字のデザインには、以下のようなポイントがあります。

    • 文字同士のつながりや、行間の調整を行うことで、読みやすい文章を作る。
    • 背景色やデザインに合わせて、適切な欧文書体を選ぶ。

    欧文書体は、印刷物やデザイン物だけでなく、パソコンやスマートフォンなどの文字入力でもよく使用されます。

    ※ プロポーショナルフォントを使う事である程度は文字幅は調整されますが、しかしそれでも目的通りの文字幅にならない場合は、画像ソフトなどで調節することになります。

    ローマン

    ローマン(Roman)は、印刷やデザイン分野でよく使用される、セリフ付き(セリフあり)のサンセリフフォントの一種です。ローマン体(Roman type)とも呼ばれます。

    セリフとは、文字の末尾や先端にある細かい飾りのことで、ローマンフォントはセリフが付いた明瞭で読みやすいフォントであると特徴づけられます。

    サンセリフとは、その端部などの飾りがないことです。フランス語で「サン」は「無い」という意味です。


    ローマン体は、古代ローマ時代の碑文に使用された書体を模倣して作られたとされ、その名前もその起源に由来するものです。 ローマン体は、書籍や新聞、雑誌、ポスター、広告などの印刷物やウェブサイトなどのデザインに幅広く使われています。また、様々なバリエーションが存在し、細身のものから太めのものまで、様々なデザインニーズに合わせて選ぶことができます。

    イタリック

    立体活字とイタリック体による "The five boxing wizards jump quickly." の例。図の上段に立体活字(立体)、下段にイタリック体を示す。

    イタリック体は、斜めに傾いた書体で、強調や引用に使われ、美しい書体としても知られています。 イタリック体はルネサンス期にイタリアで発展し、手書きだけでなく印刷用にも作られるようになりました。 イタリック体は、通常の文字体と同じ形状や比率を持ち、本文中の単語やフレーズを強調するために使われます。 アートやデザインの分野では、タイトルや見出しにも使われますが、使いすぎには注意が必要です。 使いすぎるとインテンシティーが逆に落ちるので、使いすぎには注意が必要です。

    サンセリフ体

    セリフ体(Sans-serif)は、字体の端に飾りがなく、すっきりとした印象を与えます。 代表的なサンセリフフォントには、Helvetica、Arial、Futuraなどがあります。 サンセリフは、現代的でクリーンな印象を与えるため、広告や看板、ロゴなどによく使われます。 また、情報伝達が重視されるWebデザインでも利用されることが多いです。

    セリフ体

    セリフ体(Serif)は、字体の端に飾り(セリフ;鱗)がある特徴があります。 代表的なセリフフォントには、Times New Roman、Baskerville、Garamondなどがあります。 セリフ体は、印刷物や書籍などでよく使われるフォントで、装飾的で優美な印象を与えます。 また、セリフ体の端の飾りが、文字を区切る役割を果たし、読みやすさを向上させる効果があります。

    筆記体

    筆記体、文字を手書きで表現するスタイルであり、個性的なデザイン性があります。 文字を書く際には、筆やペンを使って線を引き、太さや角度を変えて表現します。 筆記体は、手書きで書かれるため、同じ文字でも個人の書き方によって異なるデザインが生まれます。

    筆記体は、視覚的に魅力的で、高級感があるため、広告やブランドロゴ、結婚式の招待状などでよく使用されます。


    一見すると手書きに見えますが、しかし現代ではもう、筆記体をコンピュータ化したフォントも多く存在しており、市場などで活用されています。


    スクリプト体

    スクリプト体(Script)は、手書き文字を模したようなデザインの書体です。女性らしいやわらかい印象を与えます。 代表的なスクリプト体としては、Lucida Calligraphy、Brush Script、Edwardian Script などがあります。

    モノスペース体

    モノスペース体(Monospace)は、すべての文字が同じ幅である書体です。 プログラムのコードなどに使用されることが多く、見やすさを重視したデザインになっています。 代表的なモノスペース体としては、Courier、Consolas、Lucida Console などがあります。

    ファンシー体

    ファンシー体(Decorative)は、様々な装飾や模様が施された書体で、そのデザインは多岐にわたります。 代表的なファンシー体としては、Comic Sans、Curlz MT、Papyrus などがあります。

    ボールド体

    ボールド体(Bold)は、文字の外枠を太くして強調するスタイルであり、主に見出しやタイトルなどに使用されます。 文字の枠を太くすることで、文字が目立ち、重要性をアピールすることができます。 ボールドの書体は、情報を強調することが目的であるため、読みやすさよりも視覚的なインパクトが重視されます。 使いすぎるとインテンシティーが逆に落ちるので、使いすぎには注意が必要です。

    レギュラー

    太さや傾きの装飾を行わないレギュラーは、筆記体やボールドのように個性的なデザイン性はなく、一般的な文字のスタイルです。 レギュラーの書体は、読みやすさを重視し、文章を表現する際に広く使われます。 レギュラーの書体は、印刷機で印刷することが多いため、文字の形状や書体の細かなディテールが重要視されます。 また、レギュラーの書体は、文字の大きさや間隔を調整することで、読みやすさを向上させることができます。

    フォントと著作権と学校教育

    フォントは、著作物の一種であり、デザイナーによって創作された知的財産です。そのため、フォントには著作権が存在し、商用利用や改変、再配布などは著作権法によって制限されます。 学校教育においては、教育目的での利用に関しては著作権法上の例外規定がありますが、それでも商用利用や一般的な利用とは異なる制限があります。例えば、教育目的での利用でも、多くの場合、フォントの改変や再配布は認められていません。

    したがって、学校教育においても、フォントを適切に利用することが求められます。具体的には、フォントの著作権を尊重し、ライセンスに則って利用すること、教育目的での利用であっても商業的な利用や再配布を避けること、また、フォントの利用に関するガイドラインやルールを設定することが重要です。

    また、教育現場で使用されるフォントは、文字が読みやすく、学生たちにとって使いやすいものであることが望ましいとされています。そのため、フォントの選択には慎重さが求められます。

    レタリング

    レタリングとは、手で文字を書くことから始まり、美しく読みやすい字にすることや、デザインされた文字を指すことを意味する言葉である。広告や雑誌などで様々な書体が使われ、同じ文章でも印象が変わるため、デザイン業界では重要な要素となっている。また、テレビ番組や企業、商品パッケージのロゴでも使用される。

    レタリングの種類

    レタリングには、さまざまなフォントがあります。この章では、以下の主要なレタリングの種類について説明します。

    • ゴシック体:太い線と細い線の対比が特徴的なフォント。
    • セリフ体:文字の末端に小さな飾りがついたフォント。
    • スクリプト体:筆記体に似た曲線的なフォント。
    • ハンドレタリング:手書きの文字で、独自のスタイルを持つ。

    レタリングのスタイル

    レタリングのスタイルには、以下のものがあります。

    • アウトライン:文字の輪郭線を描き、中を塗りつぶさないスタイル。
    • インライン:文字の内側に輪郭線を描き、中を塗りつぶすスタイル。
    • ドロップシャドウ:文字の下に陰をつけることで立体感を出すスタイル。
    • グラデーション:色を徐々に変化させることで、立体感や陰影を出すスタイル。

    レタリングの基本技術

    レタリングを描くためには、以下の基本技術が必要です。

    • 筆記具の使い方:筆記具の種類や持ち方、線の引き方など。
    • 文字のバランス:文字の大きさや位置、間隔、バランスなど。
    • 線の太さ:太い線と細い線の使い分けや、線の描き方など。
    • 彩色:色を塗る方法や、色の使い方など。

    用具

    1. 筆記具:ボールペン、シャープペンシル、ペン先(Gペンや書道用の筆など)、インク、水彩絵の具、アクリル絵の具など。
    2. 補助具:定規、曲尺、コンパス、デザインテープ、マスキングテープ、はさみ、カッター、のり、修正液など。
    3. 特殊なレタリング用具:レタリングシート、ステンシル、シルクスクリーン、スポンジペン、パステル、マーカー、ラバースタンプなど。

    これらの用具を使用して、文字を書いたり、デザインを作ったりすることができます。

    レタリングの実践

    最後に、生徒たちは実践的なレタリングの演習を行います。例えば、手紙の署名、ポスターのタイトル、アート作品のキャプションなどが挙げられます。生徒たちは、自分のスタイルを見つけるために、さまざまなレタリングスタイルを試してみることができます。

    色は、美術において非常に重要な要素の一つです。色には様々な種類があり、それぞれが異なる効果を生み出します。本章では、色の基本的な理論や使い方、また色の表現に必要な技法について学んでいきます。

    色の基本的な理論
    色には、光の三原色である赤・緑・青と、物質の三原色であるシアン・マゼンタ・イエローがあります。これらの色を混ぜ合わせることで、様々な色を作り出すことができます。
    また、色相・彩度・明度の三つの要素を組み合わせることで、より豊かな表現が可能になります。色相は色の種類や種類の違いを表し、彩度は色の鮮やかさを表します。明度は、色の明るさや暗さを表します。
    色の使い方
    色を上手に使うためには、色の効果や特徴を理解することが必要です。例えば、赤は情熱的な印象を与える一方、青は冷静で安定感がある印象を与えます。また、黒は重厚感があり、白は清潔感があります。
    また、色を使う上での注意点として、色の組み合わせがあります。色相環を利用して、色の相性を考えることが大切です。また、同じ色相の色を重ねることで、色の濃淡を表現することもできます。
    色の表現に必要な技法
    色を表現するためには、様々な技法があります。例えば、色鉛筆や水彩画のような「乾きにくい媒体」を使った作品では、混色を利用して様々な色を表現することができます。また、油絵のような「乾きの早い媒体」を使った作品では、混色を利用することが難しいため、色を重ねて濃淡を表現することが一般的です。
    また、色を使った表現技法として、コントラスト効果を利用する方法があります。例えば、色相が違う色を組み合わせることで、色の鮮やかさを際立たせることが出来ます。

    色の三要素

    明度・彩度・色相の説明図。

    「色の三要素」とは、色を構成する三つの要素であり、それぞれ「色相」「彩度」「明度」と呼ばれます。

    色相(色の種類)
    色相とは、赤・青・黄・緑など、色の種類を表す要素です。色相の数は無限にありますが、一般的には12色相(赤・赤紫・紫・青紫・青・青緑・緑・黄緑・黄・黄赤・橙・赤橙)に分類されます。色相は、光の波長によって決まるため、光の三原色(赤・緑・青)を混ぜ合わせることで、他の全ての色相を表現することができます。
    彩度(色の鮮やかさ)
    彩度とは、色の鮮やかさを表す要素です。彩度が高い色は鮮やかで、彩度が低い色はくすんで見えます。彩度は、純色に近い色ほど高く、灰色や白に近い色ほど低くなります。また、同じ色相でも彩度が異なると、色の印象が大きく異なります。
    明度(色の明るさ・暗さ)
    明度とは、色の明るさ・暗さを表す要素です。明度が高い色は明るく、明度が低い色は暗く見えます。明度は、色相と彩度が同じでも、色の明るさ・暗さが異なると、色の印象が変わります。例えば、明るい黄色と暗い黄色では、全く違う印象を与えます。

    これらの要素を理解することで、色の構成や配色の基礎を学ぶことができます。また、美術作品を鑑賞する際にも、色相・彩度・明度を観察することで、作品の印象や表現力を深めることができます。

    色相環(しきそうかん、hue circle、)
    4色分解
    「4色分解」とは、色を4つの基本色(黄色、マゼンダ、シアン、黒)に分解する方法です。この方法を用いることで、色の構造を理解し、より深い色彩感覚を身につけることができます。

    まず、色を4つの基本色に分解するためには、反対色の組み合わせを考えます。黄色の反対色は紫、マゼンダの反対色は緑、シアンの反対色は赤です。そして、これらの反対色をそれぞれ重ね合わせることで、4つの基本色を作り出すことができます。

    例えば、黄色と紫を重ね合わせると、黄色と紫の両方を含む暗い色ができます。この暗い色の中には、黄色と紫が半々で混ざり合っている部分があります。この部分を抜き出すことで、黄色と紫を分解することができます。

    このようにして、4色分解を行うことで、複雑な色彩を単純な基本色に分解することができます。


    三原色

    三原色の混色には、加法混色と減法混色の2つの種類があります。

    三原色の概念は、色彩の理解においても非常に役立ちます。 例えば、三原色のうち2つを混ぜ合わせることで、その2つの色の中間色を作り出すことができます。 赤と青を混ぜ合わせると紫色ができたり、青と緑を混ぜ合わせるとシアン色ができたりします。 このように、「三原色」は色彩の基本的な概念の一つであり、様々な分野で重要な役割を果たしています。

    減法混色(subtractive color)
    減法混合。原色のうち、シアンとマゼンタはそれぞれ青と赤とも呼ばれることもある。

    赤(正確にはマゼンタ)・黄色(イエロー)・青(正確にはシアン)の三種類に分解する方式です。

    減法混色は、主に印刷や塗料の分野で使用されます。 具体的には、絵の具を混ぜる際に、赤色の絵の具、黄色の絵の具、青色の絵の具の三色を混ぜると、黒色になるという事実に基づいています。

    加法混色(Additive color)
    加法混合

    色を赤・緑・青の三種類に分解する方式である。

    加法混色は、主にテレビやディスプレイなどの光学的な表示技術に使用されます。 具体的には、複数の光を重ねるとき、赤の光と緑の光と青の光とを混ぜると、白色の光になるためです。

    色の対比

    明度対比
    明度とは、色の明るさのことです。明度対比とは、異なる明度を持つ色を並べて比較することで、色の明るさを強調する方法です。例えば、明るい黄色と暗い紫を並べると、黄色の方が明るさが強調されます。
    また、明度対比は、黒と白を使った対比も含みます。例えば、白い紙に黒いインクで文字を書く場合、文字の明度を強調するために、背景が白いことが重要です。
    彩度対比
    彩度とは、色の鮮やかさのことです。彩度対比とは、異なる彩度を持つ色を並べて比較することで、色の鮮やかさを強調する方法です。例えば、鮮やかな赤と淡いピンクを並べると、赤の方が鮮やかさが強調されます。
    ただし、彩度を強調しすぎると、色が派手になりすぎるため、バランスを考えながら彩度対比を行う必要があります。
    色相対比
    色相とは、色の種類のことです。色相対比とは、異なる色相を持つ色を並べて比較することで、色の種類を強調する方法です。例えば、青と黄色を並べると、青と黄色の対比が強調されます。
    色相対比は、色彩感覚を養うためにも重要です。また、色相の違いが大きい色を組み合わせると、派手な印象を与えるため、用途や場面に応じた組み合わせを考える必要があります。

    日本の古くからの色

    多くの色がありますが、すべてを紹介することはできませんので、いくつかの色を抜粋して紹介します。

    (※「日本の伝統色」という語句はDIC株式会社の登録商標。)
         
     牡丹色(ぼたんいろ)

         
     鴇色 (ときいろ)

         
     萌葱色(もえぎいろ)

         
     萌黄色(もえぎいろ)

         
     山吹色(やまぶきいろ)

         
     瑠璃色(るりいろ)

         
     藍色(あいいろ)

         
     紅色(べにいろ)

         
     茜色(あかねいろ)

         
     銀鼠 (ぎんねず)

         
     桔梗色 (ききょういろ)

         
     柿色 (かきいろ)

    日本の古美術

    日本には、数千年の歴史を持つ古美術が多く存在しています。これらの作品は、日本の歴史や文化を理解する上で重要な役割を果たしています。以下では、代表的な古美術の種類について解説します。

    • 縄文土器 縄文時代に作られた土器は、日本最古の美術品とされています。土器には、抽象的な文様や動物の図像が描かれていました。これらの作品は、縄文時代の人々の生活や信仰を知る貴重な資料となっています。
    • 弥生土器 弥生時代に作られた土器は、縄文土器とは異なり、より実用的なものが多く見られます。しかし、細かな文様や彫刻が施されているものもあり、美術的な価値も高いとされています。
    • 古墳時代の埴輪 古墳時代に作られた埴輪は、古代日本の信仰や社会制度を知るための貴重な資料となっています。埴輪には、人物像や動物像、建物のミニチュアなどが描かれていました。
    • 仏像 仏教が日本に伝わるとともに、多くの仏像が作られるようになりました。平安時代の仏像は、穏やかで美しい表情や仏法を説く仏の姿勢が特徴的です。鎌倉時代以降は、力強く豪快な表現が求められ、日本独自の様式である「鎌倉仏」が誕生しました。
    • 屏風 屏風は、日本独自の美術品の一つであり、広い空間を仕切るために使われていました。屏風には、風景や人物像、動植物などが描かれ、様々な時代・地域で作られました。

    以上が、日本の古美術の代表的な種類です。これらの作品は、日本の歴史や文化を知る上で欠かせないものであり、美術史や考古学などの分野で研究が進められています。

    図屏風(ふうじんらいじん ずびょうぶ)
    図屏風は、日本の伝統的な屏風で、通常は二つのパネルで構成されています。図屏風は、風景、動物、植物、人物など、様々な主題を描いた美術作品として知られています。
    尾形光琳(おがた こうりん)
    尾形光琳は、江戸時代中期の日本の絵師で、琳派と呼ばれる絵画の流派の代表的な人物の一人です。
    琳派
    琳派は、17世紀後半から18世紀前半にかけて、京都を中心に活動した絵画の流派で、美しい色彩や緻密な描写技法を特徴としています。特に、金銀箔や貝殻などの素材を使った装飾的な画面構成が目立ちます。
    尾形光琳は、琳派の中でも特に優れた画家として知られており、代表作には「紅白梅図屏風」や「鳳凰図屏風」などがあります。彼の作品は、雅な美意識と技巧に富んだ独自のスタイルを確立し、今日でも高く評価されています。
    風神雷神図屏風(ふうじんらいじんずびょうぶ) 、尾形光琳、( 俵屋宗達の屏風画を模した)
    燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)、尾形光琳
    クリムト
    アデーレ=ブロッホバウワーの肖像
    グスタフ=クリムト, (1907)
    ※ クリムト(欧米の芸術家、1900年ごろの芸術家)の作品は、尾形光琳などの影響を受けているとういわれている(※ 日本文教出版『美術2・3下』で紹介されている)。


    富嶽三十六景
    「富嶽三十六景」とは、江戸時代後期の浮世絵師である葛飾北斎が描いた富士山をモチーフにした風景画集で、1830年から1832年にかけて刊行されました。全36図から成り、富士山を中心に、その周辺の景色や季節感が描かれています。この作品集は、北斎の代表作の一つであり、日本の美術史においても重要な位置を占めています。
    「富嶽三十六景」は、当時の江戸幕府による富士山への信仰とともに、富士山が「旅情」の対象として人々に愛されていた時代背景もあって、大きな反響を呼びました。また、西洋への情熱や好奇心が高まっていた時代に、日本独自の美意識や文化が世界に広がっていくきっかけの一つになりました。
    「富嶽三十六景」は、富士山のシンボル的存在を表現すると同時に、自然と人間が調和した美しい風景を描いています。北斎は、自然の美しさや力強さを緻密な筆致で描写し、富士山を中心とした景色を優雅で独特な色彩や線の表現で表現しました。そのため、今日でも「富嶽三十六景」は、日本の美しい風景を表現する代表的な作品として愛されています。
    葛飾北斎(かつしか ほくさい)
    葛飾北斎は、18世紀後半から19世紀初頭にかけて活躍した日本の浮世絵師です。本名は葛飾応為(かつしか おうい)といい、通称は歌川北斎(うたがわ ほくさい)です。江戸時代後期から明治時代初期にかけて、多くの浮世絵を制作し、その技術と芸術性は世界的に高く評価されています。
    北斎の代表的な作品には、「富嶽三十六景」、「北斎漫画」、「絵本百物語」、「大江戸道中綺談」などがあります。特に「富嶽三十六景」は、富士山を描いた浮世絵シリーズであり、その中でも「神奈川沖浪裏」は有名です。
    北斎は、伝統的な浮世絵の技法を独自に発展させ、奇想天外なイメージを描き出すことで知られています。また、風景画や人物画、動物画、妖怪画など多岐にわたるジャンルで活躍し、多くの後続の芸術家に影響を与えました。

    バリア・フリー

    • ピクトグラム
    • ユニバーサル・デザイン(Universal Design、UD)

    世の中には身体や健康に障害を持った人がいます。なるべく、そういった障害のある人でも鑑賞しやすいように作品をつくるべきです。

    (※ 範囲外: ?) マンガ

    効果線の例
    ※ この章でいう「マンガ」とは、20世紀後半の日本で流行したマンガのことである。 江戸時代の浮世絵の一種の「漫画」(まんが)とは意味が違うので、混同しないように。
    ※ 検定教科書ではなく、資料集で扱うらしい。(※ 資料集が非売品のためwiki編集者は入手できず、不明。)


    マンガの技法はいろいろとあるが、中学美術で紹介される技法として、効果線(こうかせん)がある。

    効果線とは、スピード感や存在感などを表現するために、何本も引く線である。


    • 道具
    3種類のスクリーントーン
    図のようにスクリーントーンを重ねることにより、新たな模様をつくることもできる。
    スクリーントーンを使ったマンガ表現の例。髪、目、首の影にアミトーンが使われている。
    ※ 最近(2010年代に本文を記述)の中学美術では、スクリーントーンとかマンガ用ペンやインクなどの道具の存在とかも、中学校の美術で習うらしい。

    近年のマンガは、コンピュータでも描ける。

    だが、むかしは万年筆またはマンガ専用のペンを使って、原稿用紙に描いていた。現代では、マンガ専用の原稿用紙がある。インクは、マンガ専用のインクがある。

    いきなり万年筆で描くのではなく、鉛筆で下書きをするのが一般的である。

    使う鉛筆は、普通の鉛筆でも下書きができる。消しゴムも、普通の消しゴムでも良い。(デッサン用の ネリ消し ではない)


    スクリーントーンという道具があり、規則的な模様が書かれており、これで質感などを表現できる。


    • (※ 参考 :) デフォルメ
    ※ 中学美術の副教材でデフォルメについて記述しているらしい。検定教科書では、あつかわない。副教材(『改訂ニューアート 新しい美術資料』 浜島書店)では「デフォルメ」の語句は紹介してないが、マンガ『名探偵コナン」や『シティーハンター』の表情集を事例にデフォルメの手法の例を紹介しているらしい。副教材で扱われてるのは顔のデフォルメのみらしい。
    ※ ちなみに、本節で紹介した画像は、(名探偵コナンやシティーハンターとは)まったくちがう作品のキャラクター画像なので、混同しないように。
    デフォルメされたキャラクター
    (キャラクター名: ウィキペたん)

    アニメやマンガでは、キャラクターの絵を、目を大きく書いたり、実在の人間の形とは異なった形で書くことが多い。

    このように、実物とは違った形でキャラクターなどを描く事をデフォルメという。

    よくあるデフォルメの手法として、目を大きく書くことと、鼻を省略したり、あるいは少ない線で鼻を描くことが、多い。

    キャラクターの感情をわかりやすくするために、目を大きくしたりしているのだろう、と一般に考えられている。

    泣き顔
    (キャラクター名: ウィキペたん)

    まゆげや口(くち)の角度を変えることで、感情を表せる。



    アニメーション

    アニメーションは、一連の静止画を連続的に表示することで動画を作成する技術であり、映画やテレビ番組、ビデオゲームなどで幅広く利用されています。アニメーションは、美術の一分野であり、描画技術や色彩、構図、キャラクターデザインなど、美術の基礎的な技術や知識が必要となります。

    アニメーションは、静止画を連続的に表示することで動きを作り出すため、生徒たちが構図や色彩などの基礎的な技術を身につけるだけでなく、動きの理解も必要です。

    また、アニメ産業の実務では、21世紀では普通のアニメ会社ではコンピューターを利用しています[9]。技術・家庭科の教科書でも、コンピュータを使ったアニメ編集を紹介しています(ただし詳しい技法については、技術・家庭科では紹介していない)。アナログのフィルム編集は実務ではもう使っていません。

    ※ たとえ見た目の画風がコンピュータグラフィックスでなくても、アニメ会社などの実務では編集などでコンピュータを用いています。

    ※ なお、ふつうのアニメ番組の背景作画は、多くの作品で絵の具のような画風の背景もありますが(野原などの風景が背景の場合)、しかしふつうのアニメなら、コンピュータとタッチペンによる、絵描きによる作画です。見た目が絵の具のような画風でも、じつはもう絵の具はアニメ会社ではめったに使ってないのが普通です。

    ※ 美術教師用の指導書で、「ポスターカラーでアニメの背景画は描かれている!」[10]と言う文言を見つけましたが、少なくとも、多くの背景は、もうコンピュータ製です。証拠は、テレビ番組の深夜番組のタモリ倶楽部でCGで背景を書いてる様子を見た[11]

    現代では、安価なコンピュータの発達と普及により制作に必要な道具や素材を手軽に入手できるため、中学生でもコンピュータでアニメ編集をできるでしょう。

    総合的に考えると、中学校の美術の授業でアニメーションを学ぶことは、生徒たちが創造力や表現力を育成するだけでなく、デジタル技術や映像制作に関する基礎的な知識も身につけることができるため、非常に有意義であるかもしれません。


    アニメーションの原理

    テレビなどで見られる動画の原理は、テレビの映像を瞬時に切り替えて、動いているように見せているだけである。


    「動画」(どうが)とは、文字通り、ビデオ映像のように、画像が動いている映像である。


    動画のうち、瞬時に切り替えた絵を何枚も写して、絵が動いているように見せる作品をアニメーションという。

    いわゆる「アニメ」とは、このアニメーションの手法で作られた動画作品のことである。

    たいていの場合、小説のようなフィクションの作品の物語を映像化する場合の手法の一つとしてアニメが用いられる。


    なお、テレビ番組などで放映されるアニメ作品なみの質のアニメを作るためには、とても多くの資金と時間と人手がかかり、とてもじゃないが、中学生には制作できない。

    ※ ちなみに、テレビアニメなどのアニメの絵をつくっている会社は、アニメ会社と呼ばれる種類の会社である。べつにテレビ局の社員が絵を書いているわけではないので、勘違いしないように。

    商品アニメでなく、数秒程度の練習用のアニメですら、一般の中学生・高校生には、とても負担が大きく制作は無理である。なので、実習などでアニメを作ろうとするのは、一般の中学生・高校生は、あきらめたほうが良い。

    パラパラ漫画の説明画

    どうしてもアニメーションを制作したいなら、いわゆる「パラパラ漫画」に留めておこう。なお、たとえ数枚程度のパラパラ漫画でも、かなり手間が掛かる。


    • 命(アニマ)を書くからアニメーション

    アニメーションの中でも、生き物を書くのが、とても難しい。 そもそも「アニメーション」の語源は「アニマ(生命)を与える」という意味である。

    また、単に自然物の動きを見ていても、得られる感想は、せいぜい理科の教科書とかビデオ教材などを見ても得られる感想と変わらない。

    生き物以外の自然物を描くだけなら、もはや現代ではコンピューターなどでも代用できる。 もっとも人間そっくりの形や動きも、おおよその形や動きなら、現代ではコンピューターなどで再現できる。ただし、現在では、まだ、コンピューターによる人間を真似た形や動きの表現には、まだ不自然さが残る。

    このため、実写の映画やテレビ番組などを制作するときは、俳優役の人間に演技をしてもらって、それをビデオカメラなどの撮影機器で撮影している。


    手描きのアニメーション、つまり、いわゆる「アニメ作品」の場合、たとえば1秒間に3枚の絵を切り替えている。描く枚数のぶんだけ、描き手の作業の負担が大きくなるので、あまり増やすわけにもいかず、そのため、多くの商業アニメ作品では1秒あたり3枚ていどの動画枚数になっている。

    (なお、CGアニメでは1秒あたり30枚程度。)

    このため手描きアニメでは作画の枚数がとても多くなるため、あまり細かい箇所まで描きこめない。このため、大まかに形を書く能力が描き手に必要である。

    そのため、動画の本体の制作の前に、あらかじめ、どの程度の書き込みをするかを決めておく。


    一般の中学・高校生の美術の授業での実習としてなら、1枚あたりの作画の時間は、せいぜい3分~5分ていどの数分でかけるような描きこみにしておこう。


    • 打ち合わせ
    (おそらくプロの映像作家の)絵コンテの例。中学生のパラパラ漫画では、ここまで描きこまなくても良いだろう。

    もし美術の授業で、(数秒程度の)アニメ作品を作る場合は、たとえ数秒程度の動画でも、アニメは作画枚数がとても多いので、作品を作る前に、絵コンテなどで全体の構想をまとめて、教員などに報告する必要があるだろう。


    (絵描きに限らず、大人が会社などで仕事をする場合には、新しい仕事に取り掛かるよりも先に、まず、上司に、その仕事を提案し、上司から許可をもらうのが一般である。仕事には長い時間と資金が必要なので、作業にとりかかるよりも前に、まず許可を取る必要がある。)


    中学生に必要な程度のアニメの絵コンテの書き方は、まず、なるべく動きが分かるように描く。たとえ読者が解説の文字を読まなくても、絵を見ただけで、どういう動きをさせたいのかが分かるように、なるべく描く必要がある。


    • カメラワーク

    また、カメラワークを意識して描く。

    たとえば実物の生き物の動きをビデオカメラで撮影する場合、対象の生き物が一定の動きでも、それを撮影するビデオカメラの位置や向きやビデオカメラの動きなどのカメラワークによって、映像モニター上に映し出される動画は、カメラワークごとに違った動画になる。


    • 結論

    このように、アニメの制作は、ちょっとした動画の制作ですら、とても大変なので、中学校では制作しないほうが良い、せいぜい、鑑賞などに留めておいたほうが良いだろう。


    人形アニメとストップモーション

    アニメを作るとき、必ずしも、すべて絵で書く必要は無い。

    空想のキャラクターを動かしたい場合でも、色つきの粘土(ねんど)などで(そういう商品がある)、架空のキャラクターのちいさい人形をつくり、その人形の間接などは動かせるようにして、舞台をミニチュアでつくり、舞台におかれた人形を写真で撮影して、すこしづつキャラクターを動かして写真に撮る・・・という方法を続けて言って、その写真を映像編集機器などで自動で切り替えて表示することで、あたかも人形が動いてるかのように表現する方法もある。

    (※ 暗記は不要: )粘土でつくった人形などのキャラクターを写真撮影していってつくるアニメのことを「クレイアニメ」という。「クレイ」とは、粘土という意味の外来語です。

    ※ 光村書店の『美術1 美術への扉』で、「クレイアニメ」という用語がひっそりと紹介されている。

    ただし、絵コンテは、この場合でも書く必要があるだろう。

    なぜなら人形の動きをつける人、カメラで撮影する人、などのあいだで、物語と映像の共通認識をあらかじめ持っておく必要があるからだろう。

    もし、舞台背景をミニチュアでつくるのが面倒くさいなら、そこだけ絵で書いてしまう、などの方法もある。目的に応じて、手段を選ぼう。


    ※ 開隆堂『中学2・3 美術』で「ストップモーション」という用語が紹介されている。


    ※ 学校教科書では「絵コンテ」をアニメを題材に説明するが、もともと「絵コンテ」とは、(実写をふくむ)映画や演劇の用語である。
    実写映画の各種のセットとかは、作るのに多くの資金や時間が必要になったり、また、多くの人手が必要になる場合がある。なので、制作スタッフどうしの確認作業として、また、これから作家の作ろうとしている劇に問題点がないかを確認する意味など、いろいろな理由もあって、絵コンテが必要である。

    古代美術


    ラスコー洞窟(フランス語:Grotte de Lascaux)は、フランスです。

    アルタミラ洞窟(スペイン語:Cueva de Altamira)は、スペインです。

    • フランスとスペインの場所

    東南アジア・南アジアの東洋美術

    陶芸品

    美術館の意義と来館マナー

    美術館の意義は、主に、美術品を保管することです(教科書にも、そう書かれている)。

    (※ なお、教科書に書かれてない話題だが、じつは美術館は館内の空調(温度や湿度(しつど)など)などに、すごい気を使っている。)

    また、美術館では、保管している作品のいくつかを公開していて、美術館を訪問した人に鑑賞できるようにしています。

    (※ 範囲外: ) ただし、料金として入館料があるのが普通。基本的に美術館は有料。


    非公開の部屋
    (※ 日本文教出版の教科書に書いてある。)

    美術館で、世間一般の人が見れる部分は、じつは美術館の一部の部屋であり、おもに展示室です。

    じつは美術館には、展示室のほかに、非公開の収蔵庫があり、収蔵庫では作品を保管しています。

    収蔵室のほかにも、破損した美術品を修復するための部屋もあります。


    インターネット

    現代ではインターネット上で、多くの美術館はホームページを公開しており、開館時間や所在地や展示作品名や作品画像などの情報を、利用案内として情報公開しているのが普通です。(正確には「ホームページ」ではなくwebサイトというべきだが、光村図書の検定教科書で「ホームページ」と言っている。)


    美術館でのマナー

    美術館でのマナーとして、

    メモを取るときはインクのものは使わない

    ことがあります。

    (※ 一般に、美術館でのメモ蒔は、エンピツでメモを取るのがマナーです。)
    (※ インクは、もし筆記用具で作品を汚してしまったとき、直しにくくなる。もしくは、直せない。)
    (※ シャープペンシルも、館員がインク式ボールペンと区別しづらい、シャープペンの先端の金属部分で作品を傷つける可能性がある、などの理由があるためか、シャープペンも禁止されてるのが普通。)


    いっぽう、製造業の工場見学などでは、逆の場合もあり、メモ時にはインク式ボールペンでとるのがマナーの場合もあります。また、工場によっては消しゴムが禁止だったりします。(もし消しゴムを使った際、消しカスが精密機械の部品のなかに混入するのを防ぐため、などの理由がある。)
    このように業界によって、メモの際に許可される筆記用具が違うので、見学などの際には、事前に確認しておきましょう。


    美術館のその他の部屋

    なお美術館には、展示室のほかに、簡易的な図書室のある美術館もあり、図書室では画集や美術系の雑誌などを読める場合があります。

    1. ^ コンデックス情報研究所 編『いつの間に?!ココまで変わった学校の教科書』、成美堂出版、2019年 8月20日 発行、P197
    2. ^ コンデックス情報研究所 編『いつの間に?!ココまで変わった学校の教科書』、成美堂出版、2019年 8月20日 発行、P200
    3. ^ 平本久美子 著『やってはいけないデザイン』、翔泳社、2016年12月16日 初版 第1刷発行、P146
    4. ^ 瀧上園枝 著『やさしいデザインの教科書 改訂版』、エムディエヌコーポレーション、2018年4月21日 初版 第1刷発行、P79
    5. ^ 坂本伸二 著『デザイン入門教科書 確かな力を身に着けられるー学び、考え、作る授業』、SBクリエイティブ、2015年7月30日 初版 第2刷 発行、P115
    6. ^ 瀧上園枝 著『やさしいデザインの教科書 改訂版』、エムディエヌコーポレーション、2018年4月21日 初版 第1刷発行、P78
    7. ^ 瀧上園枝 著『やさしいデザインの教科書 改訂版』、エムディエヌコーポレーション、2018年4月21日 初版 第1刷発行、P78
    8. ^ 坂本伸二 著『デザイン入門教科書 確かな力を身に着けられるー学び、考え、作る授業』、SBクリエイティブ、2015年7月30日 初版 第2刷 発行、P115
    9. ^ コンデックス情報研究所 編『いつの間に?!ココまで変わった学校の教科書』、成美堂出版、2019年 8月20日 発行、P123、
    10. ^ 山崎正明『中学校美術 指導スキル大全』、明治図書、2022年5月初版第1刷刊、P125
    11. ^ 山崎健太郎『今夜の「タモリ倶楽部」はアニメ“背景”特集』 AV watch, Impress, 2021年12月10日 20:00 2023年9月30日に確認