利用者:ベトナム帝国バオ・ロン皇太子殿下を尊敬する人

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軍服を御着用された殿下。
1950年撮影、殿下の御尊像。

旧ベトナム帝国の元皇太子殿下・Nguyễn Phúc Bảo Long / 阮福保隆 殿下は、阮朝最後の皇帝保大帝(バオ・ダイ)陛下の御長男であらせられます。保大帝と南芳皇后(ナム・フォン皇后)を御両親として、順化皇城の建中殿で保大10年12月10日(1936年1月4日)に御生まれになりました。保大14年1月17日(1939年3月7日)、順化皇城の勤政殿において伝統の厳粛な儀式の下太子に立てられ、ベトナム帝国の皇太子に立太子なさいました。1947年フランスに御留学され、ノルマンディーのエコール・デ・ロッシュで学ばれました。その後、バオ・ロンは国事遂行能力を身に付けるため、パリ政治学院で法学と政治学を学ばれました。 バオ・ロン殿下はイケメンでしたが、残念ながら御結婚できませんでした。しかし、非常に武勇にも優れておられました。 当時ベトナムに忠誠を誓わせていたフランスではフランス外人部隊というものがありました。殿下はそこに従軍され、アルジェリアでの戦いで非常に御活躍されました。武勇を示す三つ星と、クロワ・ド・ゲール勲章を授与され、最高の名誉を御手に入れられました。他にも、国家功労大十字章(Grand-Croix de l'Ordre National du Mérite)、二項金磬(Nhị hạng Kim Khánh)、カンボジア王室大十字章(Ordre royal du Cambodge)、ラオス百万象白傘勲章、及びにイギリス女王エリザベス2世の戴冠式出席記念メダルを授与されました。ベトナムの政治家たちが畏れ多くもバオ=ダイ陛下を廃し奉ると、やがて御一家はフランスに亡命なさいました。御父上の死後の2007年、御亡くなりになりました。殿下を慕う多くの人々が嘆き悲しみました。