利用者:Suzuka hiiragi/TCP/IP入門

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

TCP/IPとはTransmission Control Protocol/Internet Protocolの略語であり、今日のインターネットを支えている技術です。

このTCP/IP入門では、これからTCP/IPについて学ぶ方の為に必要な基礎知識を説明していきたいと思います。

進捗状況の凡例

数行の文章か目次があります。
:本文が少しあります。
:本文が半分ほどあります。
: 間もなく完成します。
: 一応完成しています。


TCP/IPを何故学ぶのか[編集]

こちらを読んでいる方は、TCP/IPについて興味をお持ちになられている方が多いと思います。インターネットを初めとしたネットワークを語る上で、避けては通れないのがこのTCP/IPです。

ウィキブックスをお読みに為られている貴方が今開いているそのWebブラウザ。普段の生活に欠かせないメール等も、裏ではTCP/IPが影となって支えています。

漠然として広大なネットワーク学習の道も、第一歩からしっかりと学習していく事で徐々にその道の先が開けて行くでしょう。 ネットワークエンジニアを目指す方やソフトウェア開発においてネットワークの知識を集めている方々等の手助けに為ればと思います。

起源[編集]

1970年に米国国防総省の支援によって開発されたネットワークプロトコルで、初めは核攻撃等でネットワークが部分的に破壊されても全体に影響を与えないシステムの開発の過程から生まれました。現在のTCP/IPが形作られたのは1975年頃で、1982年に仕様がほぼ決定しました。

UNIXに標準で実装された事により普及し始め、1995年のインターネット商用利用解禁に伴い爆発的に普及しました。

年表[編集]

OSI基本参照モデル[編集]

OSIはOpen Systems Interconnectionの略語で、ISO(国際標準化機構)が定めた端末のネットワークアーキテクチャモデルの事です。 端末間で通信を行う為の通信機能を7つに、明確に階層化する事で機能のモジュール化が出来、異なるメーカー製の端末同士での互換性を満たす事が容易になりました。 それまで、各々のメーカーがネットワーク通信のプロトコルを独自に定めており、「○○のメーカー製のネットワーク機器を導入すると他のメーカーのネットワーク機器は一切使えない」という風に、互換性が全く無いという状況でした。

7つの層がどのような内容であるかはOSI参照モデルを参照。

TCP/IPとは[編集]

TCP/IPという言葉には二つの意味があります。

  1. TCPとIP、二つのプロトコルだけを指す意味
  2. TCP/IPと連動して動くプロトコルスタックの総称

一つ目の意味で覚える方が大変多くそれも間違っては居ないのですがかなり狭い意味で、そのような意味で使う機会はあまり無いでしょう。 ですので、ここではきちんと二つ目の「TCP/IPと連動して動くプロトコルスタックの総称」と覚えてください。

TCP/IPはコンピューターでネットワークを構成するためのプロトコルでインターネットでは標準のネットワークプロトコルに定められています。 今までは主にワークステーションやコンピューターで使われていましたが、PDAやデジタル家電などでも利用されています。

※以下、文章内ではTCP/IPを用いる機器を広義的端末と記述します。

TCP/IPプロトコルスタック[編集]

では、TCP/IPについてもう少し掘り下げて説明していきましょう。

先ほど、「TCP/IPと連動して動くプロトコルスタックの総称」と説明しましたが「プロトコルスタック」を構成するのは、
TCP(又はUDP)とIPを軸としてHTTP、FTP、SMTP、DNS等のアプリケーション層のプロトコルが。
他にもICMPやARP等多数のプロトコルが連動します。 TCP/IPでも、それぞれのプロトコルは階層毎に機能が定められています。

プロトコルスタックとは「ビルのように積み重なった通信プロトコル群」というイメージになります。