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古典文学/古典文法/係り結びの法則

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

係り結びの法則とは、普通文の終わりは終止形や命令形で結ばれるが係助詞が文中で用いられると、ある特定の活用で結ぶ法則である。主に「こそ」を用いられた場合は已然形、「ぞ」、「なむ」、「や」、「か」を用いた場合は、連体形で結ぶ。

係り結びの法則(係助詞)[編集]

係助詞(係り結びの法則の結び)
係り助詞 意味 結び
こそ 強意 已然形
連体形
なむ
疑問

反語

係り結びの法則の用法[編集]

係り結びの法則には気をつけるべきポイントがあるのでそのポイントをあげていく。

係り結びの法則においての省略 …係り結びが用いられる文章の中には、係助詞があっても結ぶ特定の活用形がない場合がある。この場合に関しては、文脈から判断して読み解く必要がある。

結びの流れ …係助詞を用いて受ける特定の活用形が文を終止せずに、そのまま文が続く場合のことを結びの流れという。結びの流れは、文が終止せずに続くので、係り結びの法則が成り立たずになくなる。結びの流れは、結びの消滅や結びの消去ともいう。

係り結びの法則においての逆説用法 …係り結びの法則において「こそ」と已然形を用いて文を終止していながらも、関係は文の途中で成り立っている場合は、逆説の意味を伴い続いていく。「こそ」は、「けれども」や「ど」、「のに」などの意味に訳すことができる。この用法に関しては、係助詞「こそ」だけである。

※係助詞について[編集]

係り結びの法則の時代背景[編集]

係り結びの法則について 「こそ」、「ぞ」、「なむ」、「や」、「か」に関して平安時代末期には、動詞の終止形が連体形と置き換わったことにより、「ぞ」、「なむ」、「や」、「か」の係りはみられなくなる。「こそ」に関してはこの先も使われた。

係助詞表
係助詞 意味・用法 活用形
こそ 強意 已然形
強意 連体形
なむ
疑問・反語
区別・とりたて 終止形
強意・並立・列挙