国際基督教大対策

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本項は、国際基督教大学の入学試験対策に関する事項である。

国際基督教大学(ICU)は東京都三鷹市にある日本で唯一のアメリカ式リベラルアーツ・カレッジである。学部は「教養学部アーツ・サイエンス学科」のみとなっており、専門分野の垣根はなく、興味・関心に合わせて学ぶことが出来る。

入学試験は単純な学力というよりも、個人の知力とセンスそのものが問われる。他大学と形式を異にする「総合教養(ATLAS)」、リスニングが課される「英語」、「人文・社会科学」または「自然科学」の問題を解くことになる。入試問題の形態に学習指導要領の科目分類を用いていないため、日本国内の一般的な大学入試内容との単純比較がしづらい。

入試概要

ICUが会場となる場合、タブレット式の非常に小さい机で受験する場合があるので注意が必要。鉛筆や消しゴムが落ちることが多く、不測の事態に備えて予備を多数用意しておく必要がある。

例年、実質倍率(受験者数÷合格者数)は3倍程度と難関私立大学にしては低いが、これはICUの入試内容が特殊なため、受験者層が絞り込まれるためである。

総合教養(ATLAS)

2015年度に導入された試験である。試験時間は80分で、冒頭の約15分で日本語の講義が放送され、残りの試験時間で問題冊子の資料を読み、40問の問いに答える。4パートに分かれており、分野横断的に出題されるため、平生から高校の授業を予習・復習しておくことが試験対策につながる。

英語(リスニングを含む)

ICUの英語はリーディング(60分)とリスニングで構成されている。解答はすべてマークシート方式。

リーディングパートはテキストの量が多く、短時間で英文の要旨を理解する能力が問われている。

リスニングが英語全体のおよそ半分を占めており、他大学に比べ比重が高い。会話と講義の放送は一度しか流されない為、苦手な者には長期的な対策が必要であろう。放送はナチュラルスピードであるものの、速度はある程度加減され発音は明瞭であり、問いの英文は問題用紙に印刷されている。

リーディング・リスニング共に求められる語彙力が高いためICUを受験するときは何よりも英語の学習に重点を置くべきである。いずれにせよ、入学後にさらなる能力の研鑽が求められる点は、強調してもし過ぎることはないだろう。

人文・社会科学

自然科学との選択である。内容は主として文学・哲学・美術・宗教・倫理・音楽の人文科学系統の内容や、政治・経済・地理・社会学・歴史学などいわゆる文系の社会科目の内容が統合的に出題される。まずゆっくり時間をかけて本文を読み、その後一つずつ設問に取り組むことが望ましい。ICUの入試においてここは稼ぎ所である。正答7~8割は目指したい。

自然科学

社会科学との選択である。数学・化学・物理・生物分野から出題され、うち2題を選択する、いわば理系受験者用問題である。どの分野においても必ず資料問題が出題されるなど、人文・社会科学系問題と同じく知識・分析力が問われる点で一貫しているといえる。

中央値補正による得点調整

ICUの一般選抜では選択科目のみではなく、英語、総合教養を含む全教科で試験科目ごとに中央値補正による得点調整が行われおり、合格最低点も調整済みの得点である。ICU入試の問題を解く際はこれらの調整を踏まえて演習することが望ましいが、配点や試験得点の中央値等は公表されておらず、これらを個人で把握することは困難であるため、一部の対策講座では過去の統計から得点調整を踏まえた成績データが提供されている。

オープンキャンパス

ICUは春と夏にオープンキャンパスを実施している。入試については勿論、モデル授業、在学生によるキャンパスツアーや相談会等も行われているので、大学の雰囲気を掴むという意味でも、足を運んでみてはどうだろうか。

合格体験記

下記URLでは多数のICU合格体験記が掲載されている。過去問も公開されており、受験計画を立てる上で参考されたい。
https://icu.bucho.net

外部サイト