地政学/基礎論/陸地の概観

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陸地は海洋よりもその面積は小さく、割合は全体の中で約三割である。陸地面積は約14938万平方キロメートルであるが、南極大陸など人の手が入っていない陸地も多い。地球の地形は多様であるが、プレート運動や火山活動などの内的営力から形成される大地形と、風化や浸食などの外的営力から形成される小地形に大別できる。

現在の地球上の陸地は主にユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸の六大陸がある。これら大陸はそれぞれその地理的な特徴は全く異なっている。例えば人口が最も集中している地球上最大の大陸はユーラシア大陸である。ここには全人類の人口の七割が生活しており、また中華文明やイスラーム文明などの多種多様な文明文化が存在している。

地政学的に陸地を観察すると人間社会が生存のための地域となる生存適地、生存するために必要な資源を獲得するための地域である資源地域、またこれら地域を接続する交通地帯、どのような目的にも利用できない非利用地域、及び上記のどの地域特性にも該当しない人口希薄で資源寡少であるその他の地域と分類できる。