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学習指導 小学校体育

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

小学校の体育では、体を動かすことの楽しさを知るとともに、中学校以降で様々な競技に臨むための基礎を培うことを目標とする。

体力テスト

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体づくり運動

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マット・跳び箱運動

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鉄棒運動

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球技

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水遊び・水泳

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水遊び・水泳は、その実施に当たって特に慎重な準備を要する運動である。まず、気温と水温について、低学年の場合は特に注意が必要である。水温は25℃以上で、気温は水温を下回らないのが望ましい。ただし、授業時数を確保できずにやむを得ず条件を満たさない環境で授業を行う場合、特に低学年では、プールサイドで待機する際にバスタオルを巻かせるなどの対策が必要である。また、体調が優れない中で行うことは事故の原因となる。特に低学年は自分の体調が悪くても気づくのが難しいことがあるので、保護者の押印のあるプールカードに体温、体調などを書かせて提出させるなどの工夫が必要である。プールの水深は、1年生の背の低い児童でも足が着く程度が良い。小学校では飛込の指導は行わないので、深い必要はない。

初めて水着に着替える児童は着替え方が分からず戸惑うことがあるので、あらかじめ自宅で練習させるようにするとよい。更衣室は1年生から男女別にした方が良い。水着は、男女ともに紺色もしくは黒色の華美でないもので、皮膚に密着するものを着用させる。プールの排水口に頭髪が詰まる恐れがあるので、水泳帽は必ず着用させる。泳力や学年に応じて色を分けるなど、工夫するとよい。ゴーグルも、塩素から目を守るために着用させた方が良い。プールに入る前には、必ず準備運動を行い、シャワーを浴びさせること。

特に低学年は、水に恐怖心のある児童も多い。そのような児童には、まず足→腰→胸→肩→頭のように、順々に水をかけていかせ、水に慣らさせる。プールに入れたら、口→鼻→目→頭と、徐々に水に浸けられる部分を増やしていかせる。最終的に、水中で目を開けられるようになり、さらに水中で息を吐けるようになれば成功である。ただし、この過程で決して無理強いをしないこと。トラウマになって、かえって恐怖を増大させるだけである。

浮き方の指導では、息を大きく吸わせることが重要である。伏し浮きの他、だるま浮きやクラゲ浮きなど、いくつかの浮き方をさせるとよい。けのびは、プールの壁を強く蹴って、どこまで進めるか競わせるとよいだろう。クロールや平泳ぎがうまくできない生徒に関しては、可能であれば映像を撮影して、どこがダメなのか教えるとよいだろう。プールから出た後には、必ず整理運動をさせ、シャワーを浴びさせること。