学習方法/中学校地理
小学校社会科から中学校地理へ[編集]
中学校地理では、小学校の地理学習と比べてより本格的、学問的内容として、日本の地理と世界の地理という視点がありますから、まず日本、我々の国の地理と、地球全体、世界の地理という二つの分野の学習になります。
小学校では日本の地理の学習が主体でしたよね。大雑把にとらえると、3~5年生で日本の地理、6年生の時に軽く世界の地理に触れる、こういう学習だったと思います。
現編集者の基本的な理解としては、中学校の勉強は小学校の延長、それを前提としたものというよりは、新たに始まるより詳細で本格的な学習という理解ですから、(ただし小学校で勉強する基本的な読み書き、計算の技術は、確実に以降の学習の前提になります)、あまり難しいことは考えず、新たな気持ちで学習を進めていくといいと思うのですが、しかし場合によっては、小学校で学習したことが重要なかかわり、そしてやはり前提になる場合はあるかもしれません。
しかしその場合も多くの場合、中学生向けの市販の参考書や各種学習教材で解説されている場合が多く、小学校に戻って学習、解説を探してみる必要はあまりないように思います。
試験対策と暗記について[編集]
基本的に現編集者の主張としては、勉強とは記憶することではなく、知ること、理解することだと思っていますが、しかし現実の学校生活で、特に試験対策について考えた場合は、それだけでなく、記憶していること、あるいはさらにそれを目的化した暗記は、無いもの、完全に捨てさることにはできないようですね。
具体的な記憶の方法は、それぞれの生徒さんで工夫を凝らしてほしいのですが、地理学習上の重要語句や重要データ、重要国の国名・地名など、基本的には学校教育上の試験では、語句単答問題が多くなっています。
地理学習、そしてそれ以外の教科でも、物事の因果関係を語ったり、分析、考察を試みる学習は必ずあるものですが、一方で一般的にも、この社会の共有感覚としても、物事を沢山、あるいは非常に重要だと思われている事項を記憶しているということは、大切で知性の証でもあるとみなされているので、定期試験や入試ではそれらを問う問題が多くなっているようです。
大学入試当たりぐらいに進むと、例えば「この語句について、40字以内で説明せよ。」というような、記述的、考察的な問題も増えてきますが、中学校ではやはり、語句や記憶を問う、単答の試験問題が多いでしょう。
ただ、教育や試験というものに関して、あらゆる社会で重要視していますし、常に議論がなされ、改善を目指して、時機に応じて変化しています。
今回の議論では、記憶の重視と、考察・理解の重視という2側面を記述しましたが、結局どちらかだけということになることはなく、記憶や暗記を試験課題として重視するという視点は、特に若年層の場合は多く取り上げられますし、それが完全に無くなるということはないと思います。
地理と歴史・公民[編集]
「地理」と「歴史」と「公民」の3科目で中学校社会科ですね。
常識的にも現実的にも、教科の学習は偏らないで、バランスよく勉強するのが最善だと思います。参考書で、地理・歴史・公民の3科目が一冊にまとまってる本も市販されていますので、そのような一冊にまとめてある参考書を手に入れて読むのも良いでしょう。
中学校の社会科の授業方針として、1・2年で地理的分野と歴史的分野を並行して学習し、3年生で、公民的分野と歴史的分野を学習する、そういう流れになっています。
3つの分野は社会科、社会を知るために間違いなく関連しているので、必要を感じたら適宜、他の分野の内容も参照してみるといいですね。
再び記憶することについて[編集]
基本的に日本人が文章を書くとき、日本語で学問について語るとき、適宜妥当な漢字を使うことが求められています。ですから学習上、用語は、基本的に漢字で覚えることにするのがいいですね。ただし、常識的な漢字として、教育漢字、常用漢字というのも定められていますし、あまり難しい漢字を無理して使う必要はなく、授業や教科書で扱っている記述に倣って覚えていけばいいと思います。
そのほか、記憶、暗記に関しては、暗記、記憶だけを目的に学習するのではなく、内容の理解や考察を重ねるうちに、自然に覚えたり、それによって記憶が鮮明に定着することも多いので、あまり暗記だけに特化して課題としないほうがいいかもしれません。
また、世界地理に関しては、教科書の種類によって紹介している国が異なる場合が多いようです。ある教科書会社の教科書では中国以外のアジアの国としてタイを取り上げて紹介していても、他社の教科書では中国以外のアジアの国ではインドを取り上げて紹介している。ですから、まあ世界は広大ですから、結局すべての国について記述することはできませんよね。
ですから学校内の学習では、それを学んでいればいいのですが、普遍的な試験、入試対策としては、習っていないところが出題されるの?っていう疑問はありますよね。
ただまあその辺は難しいところです。しかし世の中の人たちがいくら口先で綺麗ごとを言っても、現実には公平公正なんて大して行われてはいない。
ですから入試対策としては、学校で習わなくても、常識的に主要な国家だと考えられている国については、多少気にして、必要があると思う場合には調べておくといいと思います。
やはり中学校地理は暗記科目?[編集]
例えば地理の学習、課題として、ある農産物の主要な生産国を挙げる、なんてものがありますよね。2018/19年の米国農務省のデータとして、米の輸出量の1位はインド、2位はタイ、3位はベトナム、という統計がありますが、これを覚えるかどうか自体も課題ですが、事実上試験問題として聞かれることは多いので、多くの人は記憶、暗記しておきたいと思いますよね。その場合は、やはり、ただ暗記するというより、因果関係や地理理解に伴って覚えるのがいいですね。
「米は熱帯の作物なので、米の生産の多い国は、南アジアや東南アジアなどの熱帯地方に多い。実際に、米の輸出量の1位はインドで、2位はタイ。」、と、こういう考察や発想があると、覚えやすいし、地理の理解も深まっていきます。
アジアモンスーンの地域は暑い時期海からの季節風によって湿潤な気候になり、稲作の好適地になります。こういう地理的な知識や考えと記憶、暗記事項を関連させて学習すると、多くの試験問題で問われる記憶、知識問題にも対応しやすいし、社会科、地理学として有意義な学習になっていくと思います。
時事問題について[編集]
一般的な受験関係者の分析として、時事問題、主にニュースや新聞で日々リアルタイムで供給されている情報に関しては、高校入試として出題されることはあまり無いようです。仮に出題されても、一般的な参考書や学習教材で触れられている、非常に重要で普遍的な内容がいくつか語られるだけのようですね。
入試問題で時事問題が扱われるのは、ごく一部の私立の難関校、あるいは私立中学入試などの場合で、一般的な高校入試としてはあまり課題にならないようです。
最近は、若い人たちの間でも、政治について割と積極的に話す機運があるように見えますが、基本的に若かろうが年寄りだろうが、自分の生活の興味と話題、知的活動の習慣も、それぞれ自分の気持ちに合わせて選択していけばいいと思います。