学習方法/高校世界史

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世界史Bを読む[編集]

高校の世界史には、「世界史A」「世界史B」と2つの科目がありますが、どちらを優先的に読むべきかは、特別な理由がないかぎり、「世界史B」を読むほうをオススメします。

なお、世界史Aは近現代史を中心にする科目で、世界史Bは古代史から現代史までです。ページ数は、「世界史A」よりも「世界史B」のほうがページ数が多いので、近現代史の内容についても「世界史B」のほうが詳細に解説されています。

たとい歴史科目があまり得意でない人や、高校入学したばかりの人であっても、でも安心して(「世界史A」でなく)「世界史B」で平気です。なぜなら教科書会社が、入門的なレベルに合わせた入門バージョンの「世界史B」を作ってくれてるので、自分の予備知識が不安なら、入門バージョン「世界史B」を利用したほうが便利です。

つまり、「世界史B」の教科書には、じつは難度別に、いくつかの種類があります。

たとえば山川出版の教科書だと、受験評論では難関大むけバージョンの「詳説 世界史B」が有名ですが、じつは山川出版は他にも入門バージョンの「高校 世界史B」という検定教科書を出しています。

また、東京書籍が、入門むけの「新選 世界史B」という検定教科書を出しています( なお、東京書籍の難関大対応バージョンは「世界史 B」というタイトル名。)。

これらの出版社の入門バージョン「世界史B」では、写真なども多く、イメージしやすいように作られています。


大学入試では、平均以上のレベルの大学では、入試科目の「世界史」は、ほとんどの大学が「世界史B」です。なので入試対策としては、せっかく「世界史A」を買って読んでも、結局あとから「世界史B」を買い直すハメになります。

なので、いっそ最初から「世界史A」よりも、「世界史B」の入門レベル教科書で勉強したほうが、お得です。

なので、入門レベル「世界史B」でいいので、いっそ最初から(「世界史A」でなく)「世界史B」を勉強するのは、かなりメリットがあります。


高校世界史の特徴[編集]

高校世界史は、各時代ごとに重点的に教える国や地域が片寄っている。[編集]

高校の「世界史」は、けっして世界のすべての国の歴史の全時代を平均的に教えるわけでは、ありません。たとえば、古代文明では西アジア中心、中世ではヨーロッパ中心・・・というふうに、時代によって高校「世界史」であつかわれている国や地域が片寄っています。

この理由は、もし、すべての国のすべての時代を扱っていると、時間が足りないからでしょう。 たとえば石器時代だけでも、かりに地球上の全陸地をあつかったとすると、もはや旧石器時代の授業だけで高校3年間の授業が終わってしまいかねません。

そういう片寄った授業をするわけには行かないのです。なので、高校世界史で各時代ごとにあつかう地域や歴史は片寄ります。

いちおう、あまりにも特定の国に教育内容が片寄らないように、時代によって扱う地域が変わっていく工夫がありますし、その時代に影響力が高かった地域が選ばれる場合が多いです。たとえば古代の4大文明ではメソポタミアなどの西アジアやエジプトなどのアフリカ北西部が中心ですが、その後の時代はギリシアやローマなどヨーロッパ南部に扱う地域が変わります。

べつに、けっして、このギリシア・ローマの時代に、西アジアがとても衰退したわけでは、ありません(とはいえ、ギリシア北方のマケドニア出身のアレクサンドロスが、西アジアのオリエントを征服したりと、オリエントよりも、ややヨーロッパよりの地域が隆盛しているが)。単に、教育カリキュラムの重点内容が西アジアから南ヨーロッパへと変わっていっただけです。


じつは近世以降が大半[編集]

検定教科書を読むと、じつは、西暦1000年以降の内容のほうが、教科書で占める割合が(半分よりも)多い状況になっています。教科書の半分ほどは、近世および近現代です。たとえば、教科書の半分あたりのページで、マゼランなどの大航海時代があったりします。

つまり、けっして西暦1000年までが、教科書の半分ではないのです。また、さらに、教科書の3割ほどは、産業革命や市民革命および以降の歴史をあつかう近現代史です。

このため、勉強をする際には、やや近現代よりの勉強をしておくと、効率的に勉強できます。また、公民など他科目を勉強する場合にも、近現代よりの勉強をしておくと、役立ちます。

このように近現代よりになる理由は、文部省はとくに明言してはいません。おそらく、より現代に近い時代のほうが歴史史料などが多いことと、現代への影響が大きいことが、考えられます。

もし、検定教科書以外の教材も読んで勉強している場合、この点に気をつけてください。


一部の参考書や、地元の公立図書館などの歴史専門書では、古代史や中世史を、近世や近現代史と均等に扱っている可能性もあります。ですが、高校教科書は、そのように均等では、ないのです。

なお、高校日本史や中学歴史なども、じつは、高校世界史と同じように、やや近世および近現代よりの傾向になっております。日本の西暦2005年以降の「脱ゆとり教育」での中学高校での歴史教育は、やや近世および近現代よりの教育内容になっています。


高校「世界史」の文量は、高校「日本史」と比べて、同じぐらい[編集]

このように高校「世界史」は、各時代ごとに、重点的に説明している国や地域を限定していますから、じつは分量は高校「日本史」と比べて、同じぐらいです。

けっして、「世界史」は「日本史」の何十倍や何百倍もの教育内容があるだなんて、勘違いしないでください。

また、各国史を専門書などで自習する必要もありません。せっかく、たとえばポーランドとかクロアチアとかの各国の歴史とかを調べても、あまり入試に出ません。

たとえばブラジルは南米の大国ですが、しかし高校「世界史」で紹介される時代は、主に大航海時代の以降に限られています。

また、アメリカ合衆国は超大国ですが、アメリカですら高校「世界史」で扱われる時代が、近代以降が中心です。

高校「世界史」では中国史のほうが、アメリカ史やロシア史の量よりも、中国史の量のほうが高校「世界史」では多いかもしれません。

その中国史ですら、専門書で中国史の内容を調べてみると、高校「世界史」では教えないない知識が、とても多く出てきます。だから、わざわざ中国史を専門書で調べる必要もありません。そこまで、高校生が中国史だけに時間を割くわけには、いかないのです。

その中国史の内容も、検定教科書での古代史の文学史・哲学史などを見ると、国語の漢文の内容と重なっています。

高校「世界史」の扱う時代の流れ[編集]

旧石器時代の高校「世界史」で教えない内容について具体的に言うと、その時代のアフリカや南米での人類については、あまり扱われません。

その後の古代文明とかでも、4大文明および周辺地域が中心です。

東洋史の古代や中世とかだと、中国やインドが中心です。ベトナムの歴史とかインドネシアの歴史とかマレーシアの歴史とかは、古代史や中世史では、あまり扱われません。

そして、さらに教える時代が進むと、だんだん北ヨーロッパのほうへと重点内容が移っていきます。

ヨーロッパで中世を過ぎて、大航海時代に突入してコロンブスがアメリカ大陸を発見したころの時期からの、アメリカ大陸などの歴史も扱い始めます。べつに、この大航海時代にアメリカ大陸の歴史が始まったわけではありません。それ以前からも、アメリカ大陸には人が住んでいます。かといって、それらコロンブス以前の歴史を詳しく教える授業時間が無いのです。

また、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を発見する前の時代については、アメリカ大陸を扱った当時の歴史書などが少ない(ほぼ無い)ため、研究手法が考古学的・自然科学的な場合も多いです。高校生に、いきなり考古学的な内容ばかりを教えることは、「世界史」を習いはじめた高校生には、適切な題材ではありません。


よって教育内容が片寄ってしまうのは、仕方が無いのです。

何度も何度も言うように、かりに地球上の全陸地の全歴史をあつかったとすると、もはや旧石器時代の授業だけで高校3年間の授業が終わってしまいかねません。


中学校との違い[編集]

中学歴史には、あまり戻らない[編集]

これから中学歴史と高校世界史のちがいを述べるが、結論としての勉強法としては、なにも特に身構える必要はなく、とりあえずアナタが高校1年〜2年生なら、その間は普通に高校世界史の検定教科書や入門的な参考書を読み始めるなどして勉強し始めればよい。

ただし、高校3年生になったら、進路に応じて、勉強法を変える必要がある。 (のちの節で説明する。)


さて、中学2年生(または中1〜中2)での世界史教育は、どうやら、中3の公民科目のための基礎的な話題のみに限られているようだ。たとえば、ナポレオン出現前後のフランスやイギリスの民主革命などによる近代化はあつかっても、周辺の強国のドイツですら、どうやって民主化したのか、中学の教科書ではほとんど扱われなかっただろう。または中学歴史でイギリスの産業革命をあつかっても、いっぽうドイツやロシアの産業がどうやって近代化したのかも、おそらく中学歴史ではロクに触れられていなかっただろう。

一例として中3公民と民主主義の観点で関係が深そうなフランスやイギリスの革命を例にあげたが、このような中学高校の世界教育の特徴の違いは、けっしてフランスやイギリスの革命の前後だけでない。古代から近代までの、西洋やら東洋まで、ほぼすべての分野で、中学で省略されてしまった話題を、高校の世界史では扱う。

このため、中学校の歴史科目は、まちがってこそいないものの、かなり話題が省略され単純化されている。なので、高校での学習では、中学教育での簡略化された歴史理解を、より史実(しじつ)的な理解へと置き換えていく必要がある。

かといって、なにも別に身構える必要はなく、普通に高校世界史の検定教科書や入門的な参考書を読んでいけば、中学歴史で省略された話題も、高校世界史ではきちんと説明してある。

逆にいうと、たとえ中学歴史の参考書をいくら読み込んでも(どんなに高偏差値の中学生のための参考書でも)、高校世界史の内容には、まったく太刀打ち(たちうち)できない。

なので、高校生が高校世界史を勉強する際には、けっして中学歴史の参考書ではなく、かならず高校用の教科書や参考書を中心的な教材にして勉強する必要がある。

現代の参考書業界では、高校世界史の入門レベルの参考書も売ってる(たとえば、旺文社から『教科書よりやさしい世界史』というのが出てる)。なので、もし、参考書として一般的なレベルである大学受験の対応レベルの世界史参考書が難しすぎると感じても、けっして中学歴史の参考書に戻るのではなく、なるべく高校生用の入門レベルの世界史の参考書を買うほうがいいだろう。

高校用の世界史の入門レベルの参考書ですら難しすぎるとかの場合でないかぎり、あまり中学歴史に戻らないほうが良いだろう。

他の入門レベルの勉強法として、学研などの学習マンガで、小中学生向けだが世界史の教材があるので(書店では児童書コーナーなどに置いてあるだろう)、その世界史の学習マンガを何冊か買って(中学歴史では手薄(てうす)になりがちな、古代や中世をメインに世界史の学習マンガを買うと効率的かもしれない)、その時代のイメージをつかむのも、良いかもしれない。

ただし、学習マンガのあたえる情報の量は、だいぶ高校教科書や参考書に劣る(なにせ小学生向けであるので)。なので、あくまでも時代のイメージを把握するための手段のひとつとして、学習マンガはあくまで補助手段までとしておこう。

なお、世界史の学習マンガを独学に使う場合の注意として、世界史の学習マンガでは、作中に、史実(しじつ)には登場しない謎の少年少女が登場することも多い。どういう事かというと、読者の小学生に理解しやすいようにするための工夫として、読者の年齢層にちかい架空の人物を登場させて、作中では歴史上の偉人とともに行動させているわけである。万が一、読者の小学生が勘違いして、架空の少年少女を史実にもとづく人物だと思ったとしても、小学校社会科の歴史分野では世界史を習わないので、あまり問題は発生しない・・・というワケである。

しかし、高校生が偉人伝の補助教材として学習マンガを使う場合、架空の少年少女の登場人物を、信じてはならない。


過去の時代を現代のイメージと混同しないように[編集]

またなお注意すべき事として、現代の民主主義のイメージや国際情勢などのイメージで歴史を読んでしまうと、過去の歴史のイメージを誤解してしまう。

たとえば古代ギリシア・ローマなどの民主主義は、奴隷制を経済基盤とした、貴族や軍人などにとっての民主主義だ。現代の民主主義とはだいぶ違う。

いわゆる中東、オリエント地方の歴史のイメージについても、現代では、いくつかの反アメリカ的な国が、アメリカなど欧米諸国の経済活動を敵視してるので、てっきり「中東は商業とは縁遠い」というイメージを抱きがち(いだきがち)かもしれないが、古代や中世〜近世では、中東の周辺地域は地中海貿易などの貿易の要衝として栄えたらしい。数字の「1」「2」などのアラビア数字も(じつはアラブ諸国ではなくインドで発明された数字らしいが)、インド地方やオリエント地方などでは、おカネの計算などでも重宝されたようだ。

そもそも中東の宗教も、けっして古代からイスラム教だけが信仰されたわけではなく、古代バビロニアの神話の神々や、ゾロアスター教などのように、他の宗教が信仰されていた時代も地域もある。

近現代についても、第二次世界大戦(WW2)のイメージで、第一次世界大戦(WW1)の前後の国債情勢をイメージしてしまったり、あるいはWW2のままのイメージで第二次大戦後の国際情勢をイメージしてしまうと、だいぶ間違ってしまう。

たとえばドイツと日本は、第二次大戦中でこそ同盟国であるものの、第一次大戦ではドイツは日本の敵国である。第一次大戦時、日本は過去の日英同盟の結果により、ドイツと対立するイギリスの友好国だったのだし。

このような高校世界史の学習での注意点があるものの、高校生は別に身構える必要はない。ふつうに高校世界史の検定教科書や、入門的な参考書を読み始めればよい。

あるいは、前の節で紹介したような入門的な参考書や、子供向けの学習マンガなどを活用するのも良いだろう。


他科目の初歩用語はセンター試験に出づらい[編集]

検定教科書や参考書を見ると、政治経済や倫理や地理などの用語でも、紹介している場合がある。

たとえば現代史の単元では、「ASEAN」だの「BRICS」だの「PKO」だの「京都議定書」だの「中距離核戦力全廃条約」だの・・・。このように、高校「政治経済」「地理」や中学「公民」などの科目で出題されそうな用語も、いちおう世界史の範囲である。

しかし、実際にセンター試験の過去問を読んでみると、あまり、それらの知識は問われない。


センター試験対策[編集]

マニアックな知識を問う科目である[編集]

結論から言うと、世界史のセンター試験は、マニアックな知識を問う問題をを出題してくる。年度によってマニアック具合は違うが(2018年度はマニアック問題が多い。2017年度は、比較的にやさしい)、いずれにしても、いろんな事を知っておく必要がある。

具体的に言うと、「十字軍がイスラエルを占領したのは、第何回目の十字軍か?」(2018年度)のようなマニアックな知識が要求される。(世間常識として知っておく必要があるのは、せいぜい「十字軍はイスラエルを占領したこともある」程度の知識であろう・・・)

イギリス王のヘンリ2世とジョン王とヘンリ3世の政策の違いとか(2018年度)、そういうのが要求される。


なので理系志望の人は、センター試験の科目では、なるべく(「世界史」ではなく)「地理」を選択したほうが良いだろう。予備として「倫理・政治経済」の勉強もしておくのが良いだろう。


センター「地理」やセンター「倫理・政治経済」にも引っ掛け問題は多いが、しかし「地理」または「倫理・政治経済」なら、現役生の現実的な勉強時間で、どうにかなる量であろう。


大学の文系の学問の研究では、世界史の知識は必要なことが多いが、しかしセンター試験のようなクイズ的な知識は、そういう研究の能力とは無関係である。

よく、教育評論では「センター試験は良問が多い」というが、少なくとも歴史科目においては、それはウソである。

世界史と日本史のセンター試験は、マニアックな知識を問うてくる悪問である。

ああいうマニアック問題は、文系志望の浪人生が有利なので、理系や現役生は、あまりセンター世界史には関わらないほうが良い。


センター世界史は論理思考力を問わない[編集]

市販のセンター対策の「世界史」科目の参考書の中には、論理性重視で、うまく一冊で簡潔に世界史を説明している書籍もあるが、それはあくまでも、その参考書だけが論理的なのである。センター「世界史」そのものは、あまり思考力や分析力を要求するようには、作られていない。

センター世界史の出題傾向は、まるで暗記量勝負のような出題傾向になってしまっている。センター「地理」やセンター「政治経済」などと較べて、センター「世界史」および「日本史」の暗記量は、かなり多い。

歴史認識などの中立性の事情もあり、センター試験の「世界史」「日本史」などの歴史科目にて、受験生に分析力・思考力を要求するような出題は、不可能または著しく出題が困難だろう。

また、たとえばヨーロッパ史や中国史なら、古代から近代までの幅ひろい歴史を、センター「世界史」では比較的にバランスよく出題しないといけないため、現代の我々から見れば瑣末に見える古代史や中世史でも、センター世界史の出題対象になる。

また、このような中立性などの事情から、今後もセンター「世界史」の出題傾向は変わらないだろう。


また、センター「世界史」および「日本史」の入試突破のための暗記の負担は、歴史科目では(「地理」や「政治経済」などと違って)グラフの読み取りなどの分析力などを要求されないぶん、受験生に要求する暗記が、「地理」や「政治経済」「倫理」などと比べて、「世界史」「日本史」では、けっこう細かい知識まで暗記を要求してくる。

このため、もし5教科の全教科(理系科目も含む)をバランスよく勉強したいなら、センター試験では「世界史」「日本史」は、なるべく選択せず「地理」または「倫理・政治経済」選択にするのが、暗記に時間をとられずに済むので、安全である。

日本でいちばん偏差値の高い東京大学の医学部の受験ですら、センターの地歴科目は「世B・日B・地理Bから選択(100)、「倫理・政経」、「地歴公民から1」(科目)であり、つまり「世界史」も「日本史」も選択しなくても可能である(また、東大医学部の入試の二次試験には、地歴公民は無い)。


傾向: 国立大ではセンターでしか世界史を使わない場合も多い[編集]

センター試験では、国立大志望の場合、多くの大学で、地歴公民の受験科目が必須です。

よく、センター試験の地歴公民では、難関大の文系学部の志望では、

「地理」「世界史」「日本史」「倫理・政治経済」

のうち、合計2科目が、入試で必須になったりします。

ここで注意すべきこととして、 国立文系志望の場合、二次試験では、たとえ文系学部であっても、二次試験で地歴公民を使わない場合も、多くあります。

たとえ文学部の歴史学科志望であっても、文学部の入試科目の二次試験が「国語、英語、数学(2Bまで)」という場合も、多くあります。

高校入試と比べると奇妙に感じるかもしれませんが、現実はこうです。


一般に、国立の文系志望の二次試験科目は、「国語、英語、数学(2Bまで)」だけの場合が多くあります。場合によっては小論文が加わります。

地歴公民も理科も、二次試験では要求されない場合が多くあります。


なお、国立理系のよくある二次試験科目は、「数学、理科、英語」の3科目または「国語、数学、理科、英語」の4科目です。


なので、国立志望の場合、文系でも理系でも、多くの学生の世界史の勉強は、センター試験対策まで、となります。


勉強法[編集]

つぎのような勉強法が有効かもしれない。

  • 山川出版の検定教科書『詳説世界史B』を使って、勉強をする。

教科書会社ごとに、どの用語を太字として紹介するかが、けっこう違う。なので、とりあえず山川出版社の検定教科書を使って勉強しよう。山川の教科書は、シェアが高いし、いくつかの大きな書店でも扱ってる事もある。

山川出版社『詳説 世界史B』は詳しめとされてるが、他の教科書会社の検定教科書には、さらに記述が細かくて、山川では太字にしてない用語まで太字として紹介されてる教科書すらもある。

一方で、他の教科書会社では、逆に、山川よりも記述のあっさりしている教科書もある。

どの教科書が、どんだけ詳しいのか、高校生には不明だろう。なので、とりあえず、山川出版社の検定教科書『詳説 世界史B』で勉強しとくのが無難で安全である。


高校世界史は、センター試験だけで使うのか、それとも二次試験でも使うのかで、要求される理解の深さや記憶の量が、まったく違うだろう。

なので、センター試験の過去問題集などを早期に入手し、学習の方向性を確認する必要がある。

「30日間で完成! 世界史B」的な題名のワークブックを買うよりも、まず先に、センター試験過去問を入手するほうが大切かもしれない。

ハッキリ言えば、センター受験でしか世界史を使わない場合、用語を漢字で書けるようにする必要はないからであるし、選択問題の中から正解の選択肢を選べばいいだけであるから、である。

いっぽう、私大文系の一般入試や国立文系学部の二次試験で世界史を受験する場合、筆記試験なので、用語は暗記して書けるようにする必要があるし、論述で数十文字で説明する出題もあるだろう。


このように、世界史受験がセンター受験だけか一般入試かによって、かなり学習量が違う。この事実を反映して、検定教科書でも、どういう用語をどのていど詳しく説明するかも、教科書ごとに、かなり異なる。


とはいえ、いきなりセンター過去問ばかりを解いても効率が悪いだろう。

そこで、とりあえず高校「世界史」学習では、山川の教科書にくわえて検定教科書をあと1〜2冊ほど買ってしまって、何回か読むのがいいだろう。

ここで注意する事として、けっして完ペキには理解しようとしない事である。また、それぞれの教科書どうしの相互検証をしようとしない事である。

というのも、そもそも世界史の学問では、歴史出来事の発生原因が、まだ不完全で未解明な事も多いようである。その証拠に、検定教科書を読み比べると、ある歴史出来事の起きた理由の説明が、教科書会社ごとに微妙に違っている箇所も、チラホラとある。

なので、とりあえず山川出版社の教科書を中心に勉強をして、他の検定教科書は副読本として使おう。


その他、勉強法としては、おそらくは、以下のような勉強法が有効だろう。

  • まず、高校2年の終わりまでは、まだ志望校が不定なので、とりあえず普通に検定教科書や参考書で勉強して重要語句なども(覚えられる範囲でいいから)覚えていき、とりあえず(覚えられる範囲でいいから)書き取り練習とかもしていき、とりあえず一般の問題集で力試しをする。
  • 高校3年になったら、志望進路に応じて、勉強法を大きく変える。


うすめの教科書があるので、注意[編集]

入試対策としては『世界史B』を勉強する必要があるが、しかし世界史Bの教科書のなかには、入試対策としては記述量の不十分な、うすめの教科書がある。

たとえば山川の『高校世界史 B』や、東京書籍の『新選 世界史B』などは、同社の他の強化素よりも、本の厚さが、半分くらいである。

もし、これらの出版社の教科書を買いたい場合、入試対策としては、山川『詳説 世界史B』や東京書籍『世界史 B』などを購入する必要がある。

うすめの教科書も、それはそれで、古代から現代史までを短時間で学習できるので、利用価値はあるので、もし学校の授業で使っている場合は、読んでおこう。


教科書のタイトル名でどちらのバージョンかを見分ける目安として、

「新選」の「選」のように、「選ぶ」の「選」の字がついていれば、内容が短めのバージョンだろう。
いっぽう、「詳細」の「詳」の字が入っていれば、入試対策用のバージョンだろう。(帝国書院の『新詳 世界史B』や、山川の『詳説 世界史B』のように。)

ただし、山川の『高校 世界史』のように、タイトル名だけでは分かりづらいのもある。

なお、山川『要説 世界史 A』は、(近現代史ばかりの)「世界史A」科目なので、まちがえないように。


  • 参考: 世界史A

なお、(近現代史の)世界史Aの教科書を読んでみると、掲載写真などで、(古代史〜現代史の)世界史Bの教科書には掲載されてない資料写真が、けっこう多い。そのため、大学進学以降の勉強では、このような世界史Aの教科書も役立つが、しかし、世界史Aだけで紹介されてるような資料写真は、大学入試に出づらい。

残念ながら、入試対策としては(古代史〜現代史の)世界史Bのほうを読む必要がある。

また、(近現代の)世界史Aでは、コラムなどでも、(古代史〜現代史の)世界史Bには見られないような話題も提供している。


センター試験だけでしか世界史を使わない場合[編集]

  • センターだけで世界史を使う理系志望の場合、世界史の勉強は、赤本で出題傾向を確認する。

各用語の暗記なんかしなくって構わない。要は、世界史はセンター試験だけを解ければいいのである。


「理系の高校3年生の世界史勉強は、センター試験だけを解ければいい」というと手抜きに聞こえそうだが、しかし、この学問「世界史」は、そもそも、まだ未解明な事も多く、高校生が深く理解しようとしても無理なのである。(←推測)

用語を覚える必要は無く、ひっかけ問題さえ解ければいい。


もはや理系にとっては、「世界史」用語の書き取り練習は不要である。

書き取り練習をしないと、あたかも「手抜きのバカ受験生」っぽく聞こえるかもしれないし、高校受験の勉強法と大きく違うので罪悪感を抱くかもしれないが、しかし、いくつかの国家試験とかでも、マークシート選択式とかで、記述問題のない国家資格もあったり、あるいはその国家資格の一次試験だけはマークシート選択式で記述問題のない場合もある。

このセンター「世界史」の過去問練習ばかりの練習は、将来のそういう国家試験対策とかに向けた、高校生バージョンの練習だと思おう。

なので、とりあえずセンター「世界史」過去問を入手しないと、話にならない。

なお、予備校講師などの解説する「センター対策 世界史」などと銘打った参考書だけでは不十分であり(買っても良いが)、とにかく、まず先に、(実際にセンター出題された)センター過去問の問題集を入手し、そして過去問練習をし始める必要がある。

そして、分からない事が多い時代があれば、そこで初めて、(もし必要があれば)「センター対策 世界史」などを読むべきだろう。


とにかく、さっさと、とりあえずセンター過去問を読み始めろ、という事である。

「30日間で完成! 世界史B」的な題名のワークブックなんて、理系学生は解けなくてもいいのである。センター世界史さえ、解けるようになってれば、理系志望なら構わないのである。

検定教科書を深く理解する必要は無く、とにかく実際にセンター世界史の問題さえ解けるようになってれば、良いのである。 センター対策の参考書を深く読込む必要すらなく、とにかく実際にセンター世界史の問題さえ解けるようになってれば、良いのである。

たとい検定教科書やセンター対策参考書を深く理解しようとしても、そもそも、まだ学術的に未解明の事も多く、高校「世界史」の完全な理解なんて、学生には無理なのである。

センターだけでしか世界史を使わない場合、もしかしたら用語集すら、もう不要かもしれない。用語集を読む時間も、足りないだろう。実際にセンター過去問を解いてみるほうが大切である。

山川出版社の用語集での各用語の重要度は、検定教科書での掲載回数であり、つまり、けっして入試の出題回数ではない。

まして、けっしてセンター試験だけに、用語集は合わせてくれない。

なので、実際にセンター過去問を購入して、アナタが自分の目で、いろいろと近年のセンター入試の実情を確認する必要がある。


早い話、高校3年になったら、すでに習った地理や日本史・世界史などでは、教科書を何度も読みかえしたりするよりも、1度通読したら、さっさとセンター過去問を練習したほうがいい。(たいていの高校で、2年のおわりまでに地理・日本史・世界史を習う。高校3年で政治経済を習う。)

入試範囲の内容をひととおり教育してくれる検定教科書は、それはそれで入門書としては便利なので、1度は通読しておこう。

もちろん、こういった勉強法では、けっして、私大文系や国立文系二次などの地歴公民の論述問題は解けないだろう。しかし、そんな論述対策の勉強なんて、文系学部を志望する受験生に任せよう。もし理系志望の受験生なら、世界史の論述を勉強する必要は無いだろう。

その他の場合[編集]

  • 詳しめの検定教科書、または易しめ(やさしめ)の参考書を中心に、高校世界史の前半位を一通り通読する。
  • 詳細的な参考書(たとえば山川出版の『詳説研究世界史』などの分厚い本)は、学習の中心教材にはしない。それらの詳細な辞書的に、必要な場合だけ活用する。
  • 地歴公民の他科目の検定教科書または易しめの参考書、および国語の古文漢文の参考書にも、一通り目を通しておく。
  • 教科書・参考書と用語集などを照らしあわせて、出題頻度の少ない用語の暗記は、後回しにする必要がある。


難しい参考書には深入りしない[編集]

高校の「世界史」「日本史」の参考書では、政治的中立性や客観性を確保する観点などだろうか、かなり詳しく詳細に、厚く細かい字で、解説を書いてある参考書もある。しかし、歴史学科志望者とか私文専願(私大文系の専願)以外は、これらに深入りする必要は無い。

なので、用語・年号の暗記では、あまりにも細かすぎる用語や年号については、暗記をあきらめる必要がある。

極端なことをいうと、たとえば理系志望などでセンター試験でしか地歴公民を使わない場合、検定教科書を理解・用語暗記できる程度+アルファの勉強でよく、そのためには、詳しめの検定教科書と、せいぜい易しめの参考書までを読んで、あとはセンター対策問題集などで問題演習しておけば、もう十分だろう。

なお、歴史科目の検定教科書には、職業高校などの高卒就職コースにも対応したために、私大文系入試・国立文系二次には不十分な易しめの教科書もあるので、それらは私大入試・国立二次入試にはあまり役立たない。

なので、受験勉強で使う教科書については、入試を視野に入れた教科書を使うこと。

よく分からなければ、教師や塾講師などに聞くか、教科書取扱い書店で、山川出版社の『詳説世界史B』を注文するなどして買えばよいだろい。

なお、まちがえて、「世界史A」教科書を買わないようにしよう。これは、近現代以降の範囲しか、扱わない。入試の「世界史」科目で出題される科目は、多くの大学で「世界史B」である。


難解な参考書を読み込むぐらいなら、他教科や他科目の勉強に当てるほうが良いだろう。

それでも、もしすでに、難しめの詳細な参考書を持っていれば、辞書的に使うのが良いだろう。普段の勉強は、易しめな参考書で、勉強をするのが良いだろう。また、用語集などと照らしあわせて、出題頻度の少ない用語の暗記は、後回しにする必要がある。