学習方法/高校受験/高校受験全般

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学習方法そのものには深入りしないように注意しよう。5教科の受験勉強そのものを実行することのほうが、学習方法なんかよりも、重要である。 けっして学習方法ばかりを勉強して、肝心の5教科の受験勉強がおろそかにならないように注意しよう。

では、学習方法を述べる。

原則[編集]

高校入試対策では、国語・数学・理科・社会・英語のすべての教科について、共通して、つぎの勉強法が必要だろう。

原則

  • ドリルやワークブックなどを使って、中学の範囲をキチンと一通り、練習すること。
  • そして、問題集などで、中学の範囲をキチンと一通り、練習すること。
  • 家での自習では参考書を中心に勉強。教科書ではなく。教科書は補助教材として用いる。
教科書には授業で習わなかった未習の範囲の内容も載ってるだろうが、参考書で未習範囲も対応できる。わざわざ教科書の未習範囲を読みこむ必要は無い。
  • そして、参考書を、すくなくとも1回は読み通すこと。
  • 単に、読んで理解するだけでなく、かならず用語などの書き取り練習をすること。数学や理科の計算の場合は、計算練習をすること。
  • 普段からの復習。予習は場合によって必要。
  • 睡眠時間や食事などは、キチンと確保する。健康を害しては、学習効率が下がる。
俗説(ぞくせつ)の「四当五落」(しとうごらく、 意味:「1日5時間も睡眠してるようでは不合格。4時間の睡眠時間で合格。」という意味)なんぞは単なる知ったかぶりの俗説であり、受験勉強をマトモにしたことのない人が知ったかぶりをいてるだけであり、相手にしないほうが良い。


  • 難関の高校を目指す場合、けっして勉強してない範囲を残すな。参考書・問題集で、しらみつぶし的に、全教科の全範囲を勉強しろ。

なんだかんだで勉強に時間が掛かる。部活などが推薦の条件に関わらない限り、部活などは中止しよう。普通の中学では部活は1学期末までである。

その他、趣味などは中止・時間削減しよう。たとえ趣味を通してアナタが人間的に成長しようが、そんな事は入試の得点にならないし、面接でも高校の教員には伝わらないだろう。

あと、学校にキチンと出席しよう。(ただし病欠とかは例外) 面接での印象の問題である。

すでに1年生・2年生で多く欠席してしまった場合、せめて3年からはキチンと出席しよう。

学習の基本的姿勢[編集]

苦手を克服することは大切な事である。またそれは高校に入ってから生きてくるだろう。しかし入試で大切なのは点数を取ることである。例えば、英語が苦手で30点、数学が得意で100点を取れている人と、英語、数学どちらも60点の人ならば、前者の方が2教科の合計得点が10点高いのである。(ただあまりにも苦手な科目があると高校に受かっても進級に関わってくるので注意)

苦手科目は重点的に勉強する必要がある。しかし、得意科目もないがしろにしてはいけない。このバランスが、高校入試の学習の最重要ポイントの1つである。

苦手教科の勉強[編集]

原則

  • 1年の範囲ばかりを勉強するな。
  • 教科書レベルの範囲ばかり勉強するな。

苦手科目を勉強しようとする場合、間違ったパターンとして、得意分野ばかりを勉強しがちな場合が多いです。たとえば、3年生になっても、いまだに1年・2年の教科書レベルの基礎的な範囲ばかりを勉強しがち、とかです。

本人は基礎固めをしているつもり、というわけです。

しかし、普通に学校や参考書で勉強していれば、3年になれば、1年・2年の教科書レベルの範囲は、ほぼ終わっているはずです。これ以上、同じ範囲ばかりを勉強しても、学力は、あまり伸びません。それでも受験対策として1年・2年の範囲を復習したいなら、せめて参考書などで、私立高校受験・難関校受験の出題レベルの1年・2年の単元の範囲を勉強しましょう。

けっして「基礎が大事。」というのを勘違いして、1年の教科書レベルの基礎ばかりを勉強しないように注意してください。

なので、できれば最初から参考書を中心にして勉強したほうが良いです。

前の節で述べた勉強法の原則は、まちがって得意分野ばかりを勉強しないようにするための対策として、なるべく全範囲をワークブックなどで網羅的に勉強しろ、などと言ってるわけです。

得意教科の勉強[編集]

原則

  • 幅広く学習し、穴を作らないこと。
  • 苦手科目の存在を忘れないこと。
  • 応用・発展問題を中心に学習すること。

中学3年生の受験勉強の失敗例には、得意教科の勉強があんまり楽しいもんだから苦手科目に手がつかないというケースが多く見られる。本項で言うことではないかもしれないが、決して苦手科目の存在を忘れてはならない。それは現実逃避に相違ない!

また得意教科だからといって慢心してはならない。言うまでもないが、入試にはいくらでも発展的な問題が出る。

例えば数学を得意としていた受験生が、数学の試験の途中で解けない問題にぶちあたり、高得点を望めなくなったため泣きだしてしまった、という話がある。得意教科と言う拠り所を失うことは、そのまま不合格に繋がるのである。

例に挙げた受験生のような事にならないように、まずは難しめの問題集などをやってみること。勿論高いレヴェルの問題に対応することが目的だが、”問題が解けない””一切分からない”感覚を味わい、慣れることも重要。定期テストや課題テストといった甘い世界に身を置いていた中学生の中には”この教科で俺に解けない問題はない”というプライドを持つ者がいる。これは捨て去らなければならない。入試において、分からない問題を飛ばすのは重要な戦略なのだ。

私立や難関の高校を目指す場合[編集]

  • 難関の高校を目指す場合、けっして勉強してない範囲を残すな。参考書・問題集で、しらみつぶし的に、中学の5教科の "全範囲" を勉強しろ。

この勉強法で必要なのは "実行力" である。けっして、才能ではなく、感性でもなく、天性の知性でもなく、じっさいに手を動かして、しらみつぶしに一通りの勉強をするという実行力である。

けっして得意分野だけに偏って(かたよって)、苦手分野を勉強しないなんて事はあってはならない。

もし得意分野しか勉強しないなら、得意分野の勉強時間を減らしてでも苦手分野の勉強をすることが大事だ。


そして、苦手分野の学習によって自分の無知に気づかされても、その現実から目を背けるな。 そして、単に自身の無知を自覚するだけでなく、実際に手を動かして学習して、苦手分野を埋めろ。


中学範囲外の出題について[編集]

私立高校などでは、高校1年の範囲から出題される場合もある。書店の参考書コーナーで、難関高むけの参考書が市販されているので、それらの参考書を買って利用すると良いだろう。

高校生用の参考書は、科目が細かく分かれているので、中学生には使いづらい。なので、高校用の参考書を買うよりも、まずは中学生用の難関むけの参考書を買ったほうが良い。

たとえアナタが学習塾などに通っている中学生の場合で、高校の範囲を習える環境にいる人であっても、難関高むけの参考書を買っておくと、自習もしやすく便利だろう。

難関高校むけの参考書は、やや厚めだが、読んでみると意外と難しくなく、読み進めることが出来る。平均以上の学力(平均レベルの学力も含む)の中学生なら、難関高校むけの参考書を買っておいて損は無い。

英語科目について[編集]

英語の場合、高校1年ていどの単語を要する問題とかが出る場合もあるので、高校基礎レベルの単語集・熟語集などを買っておいて練習しておこう。(せいぜい高校基礎レベル、かなり英語が得意な中学生でも高校標準レベルまでで充分だろう。大学受験レベルは、高校受験生には時間的に無理。)

難関高校むけの単語集・熟語集などが書店で売っていれば良いが、もし地元の書店に売ってなかった場合、高校用の単語集・熟語集などで代用することになる。

たとえ難関受験をする場合でも、高校の学習範囲には深入りしないべき[編集]

難関受験をすると、高校1年の範囲を学ぶ必要もあるので、得意教科などの高校の範囲に深入りしたくなる。しかし、けっして "深入り" してはいけない。 なぜなら、深入りしてしまうと、他教科を勉強する時間が減るからである。また、理解のために時間を取られてしまい、問題練習とかの時間も足りなくなるだろう。

だから中学生の段階では、得意分野を伸ばす勉強よりも、まずは苦手分野を埋める勉強のほうが重要である。

なぜなら高校に入ると、たとえば理科の勉強でも数学の知識が必要になったりとか、複数の教科の知識が必要になる。 高校の社会科の日本史でも、国語の古文で習うような歴史知識は、当然、日本史でも知っていても当然となる。

なので、中学で習う程度の5教科は、どのみち、大学受験までには、バランスよく完璧に身につけておかないと大学受験に対応しづらい。

だいたい、そもそも得意分野を伸ばす勉強なんて、バカでも出来る。

中学生の段階で高校の範囲を予習するのが難しいことは、私は知ってます。しかし、たとえ中学生がそういう努力をしたところで、高校に入ってしまえば、世間から見れば、「得意分野しか勉強しようとしない努力不足の連中」と一緒にされてしまうので、とても損です。


なので、高校生用の参考書は、原則として、高校受験生である受験生は読みこまないほうが良い。辞書やハンドブックなどの代わりとして高校用の参考書を代用するぐらいなら構わないが、原則として中学生の普段の勉強は、中学生用の参考書を読み、中学生用のワークブックをこなし、中学生用の問題集などを解く事である。

中学生用の難関高校受験用の参考書を5教科読み終えても、それでも物足りなく感じるなら、だったら次に読むこむべき参考書は、別の出版社が出してる難関「高校受験」用の参考書を読み込んで、読み比べればよい。