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学習方法/高校日本史

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

歴史の流れをおさえよう

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日本史の学習では、まず全体の流れをつかまなくてはなりません。 扱う内容が多いため、細部から学び始めると全体像が見えにくくなります。 最初の段階では、時代の大まかなつながりを理解しましょう。 学校の授業では各時代を丁寧に扱うため、通史的な視点が持ちにくいかもしれません。 そのため、まずは日本史がどのような変化をたどってきたのかを大雑把に把握してみましょう。歴史の流れをつかむ方法として、文章中心の教材が読みやすい人は、講義形式の参考書を利用しても構いません。 一方で、活字が苦手な人・基礎的な理解を固めたい人なら、以下のような方法が役立ちます。

歴史マンガの活用

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歴史マンガは、時代の流れを視覚的に理解しやすい教材です。 ストーリーとして歴史を追えるため、全体像をつかむ際に役立ちます。特に日本史が苦手な人にとっては、導入として使えます。代表的なシリーズとしては、小学館の『学習まんが少年少女日本の歴史』と集英社の『学習まんが 日本の歴史』があります。いずれも歴史の流れを把握する目的に適しており、図書館にも置かれています。

動画の活用

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動画を利用する方法もあります。近年は学習向けの動画が多く公開されており、視覚的に理解を深められます。ただし、動画は内容の正確さに差があるため、利用する際には注意が必要です。まずは信頼性の高い動画[NHK高校講座の動画か大手教育機関の提供動画]から視聴してみましょう。歴史をわかりやすく紹介する動画もありますが、内容が簡略化されていたり、特定の時代に偏っていたりするので注意しましょう。そのため、動画はあくまで補助的な学習手段として利用しましょう。

歴史語句について

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細かい用語・人物名・出来事を丁寧に覚えます。ただし、現在の各大学入学試験は一問一答・用語集を中心に勉強すると本番で爆死するようになっています。歴史語句は文章の叙述で覚えましょう。また、歴史の学習は授業ノートをとっても全く意味ありませんのでやめましょう。教科書・資料集を授業ノート代わりとして教師から言われた内容のみ直接線引き・書き込みして文章の中で覚えていきましょう。その方が効率的ですしずっと思い出しやすくなります。まず、通史で流れをつかみます。人間はストーリーと関連付けで覚えるため、流れを頭に入れていかないと歴史語句も覚えられません。曖昧なまま覚えても試験本番で忘れて思い出せません。教科書文章を音声読み上げソフトから何度も聞き流して音声自作教材を作成して隙間時間で何度も聞き流して歴史用語・因果関係まで覚えていきましょう。文章を聞きながら覚えると、語句が自然に思い出せるようになります。音声読み上げは目と耳の両方を使えるため記憶に残りやすくなります。手が疲れないので長く続けやすく簡単に繰り返し聞けます。特に、Z世代~α世代の方はスマートフォンで音声を再生しながら学ぶ習慣も身についているため、文章の黙読より集中しやすく、理解も深まりやすくなります。そして、歴史の余暇時間は数学とか理科とか国語とか英語に回しやすくなります。どうしても書きたいなら難しい漢字の読み方・間違えやすい語句[盟神探湯・鞍作止利など]だけを書けば十分です。難しい漢字の読み方・間違えやすい語句の選定はある程度慣れるとおおよそ分かります。

教科書について

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高校日本史の教科書は出版社ごとに特徴が大きく違います。かつては山川出版社の『詳説日本史』が語句の多さから受験対策の定番とされてきました。しかし、現在の探究科目では大学入試の形式が変わり、資料解釈力・因果関係・構造理解が重視されるようになっています。そのため、山川出版社一強はすでに終わっています。山川出版社の日本史教科書は大量の歴史語句を取り上げていても、簡潔な叙述から歴史背景をつかみにくくなっています。また、古代史・中世史でも最新の歴史研究・考古学研究と一致しない記述が複数指摘されており、内容の正確さの面でも相応しくありません。そのため、現在の日本史探究は山川出版社だけを唯一の基準にして学ばないようにしましょう。一方、実教出版『日本史探究』・2027年から発行予定の帝国書院『新詳日本史探究』は最新研究の素早い反映・豊富な図版と資料から探究型の学習に向いています。歴史語句数も山川出版社より多く、説明も丁寧で資料解釈力の練習にもつながります。内容の正確さと理解のしやすさを重視するなら、実教出版と帝国書院を中心に学ぶ方が効率的です。

実教出版【日本史探究】 最新研究の反映が早く、図版・コラム・資料が豊富で探究向き
帝国書院【新詳日本史探究】 写真・地図・図表が充実。視覚的理解がしやすい

どちらの教科書も山川出版社より説明が丁寧で、資料読解力を身につけやすい構成になっています。内容の正確さや資料の多さ、探究型の学習に向いているかどうかを考えると、実教出版『日本史探究』と帝国書院『日本史探究』の方が明らかに優れています。実教出版と帝国書院を主要日本史探究教科書にして、その理解を深めるために資料集を併せて使うのが今の学習に最も合った方法です。

また、日本史探究は市販の参考書全般にも注意しましょう。山川出版社『詳説日本史研究』・黄色本[改訂版 大学入学共通テスト 歴史総合、日本史探究の点数が面白いほどとれる本]のような参考書は大量の古い叙述から探究型学習に向きません。その説明まで暗記中心で資料解釈・因果関係の理解まで深まりません。したがって、日本史探究は山川出版社以外の高等学校教科書と資料集だけで勉強するようにしましょう。山川出版社以外の日本史探究教科書は最新の歴史研究・考古学研究を反映しています。また、資料集は大量の図版・写真から探究型学習に必要な情報までそろっています。 さらに高等学校教科書は1冊1000円以内と安くて最強の教材になります。したがって、学習の中心は高等学校日本史探究教科書と資料集を行き来しながら行いましょう。資料集は図表・写真・統計・史料を豊富に載せています。学校で山川出版社の日本史探究教科書が配られていても、自分で帝国書院『新詳日本史探究』と実教出版『日本史探究』の両方を注文して勉強しましょう。

日本史探究は、各時代のページ数に大きな意味はありません。教科書は史料解釈・因果関係の理解を中心に成り立っています。歴史総合で近現代史をすでに学んでいるため、日本史探究はどの時代から学んでも構いません。

大学入学共通テスト対策・二次試験対策

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全受験生は文部科学省高等学校歴史総合教科書・日本史探究教科書をしっかり読もう

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結論から言うと、教科書は誰でもしっかり読みましょう。「辞書みたいに使うだけでいい」「参考書だけで十分」という考え方は、近年の入試は一切通用しません。

【1】大量の史実誤りが日本史参考書・問題集で見られるため

「史実誤り」「古い説明」「最新研究と合わない内容」が市販の日本史参考書と問題集で大量に見られます。歴史科目全般[歴史総合・世界史探究・日本史探究]は特に近年の歴史研究・考古学研究結果から歴史叙述も大幅書き換えしないと追い付けません。そのため、参考書だけで学ぶと史実誤りのまま本番を迎えます。試験問題作問者(大学入学共通テスト・国公立大学二次試験・私大入試)は最新の研究・最新の史実を基準にして試験問題を作ります。そのため、古い参考書・古い叙述を使うとそもそも問題文の内容からかけ離れてしまいます。

【2】大学入学共通テストは文部科学省高等学校山川出版社日本史教科書2冊以外の理解を必須としています。

大学入学共通テストは、「因果関係」「歴史的な意味」「資料読解」「背景理解」などを設問で問われます。つまり、 文部科学省高等学校日本史教科書を必ず読んでいないと、大学入学共通テストの各大問の問題文と設問自体が分かりません。「概略だけ」「辞書的に使うだけ」だと本番で爆死します。大学入学共通テストの作問者発想としては「概略だけ」「辞書的に使うだけ」の人を落としたい試験になっています。

【3】山川出版社の歴史教科書構成自体が、現代の入試と噛み合っていないから。

受験生は山川出版社の歴史教科書を全面的に使用禁止とします。理由として古い叙述・史実誤りが古代・中世・近世を含む全範囲で目立つからです。山川出版社の歴史叙述は「考古学の新発見」「文献史学の再検討」「社会史・環境史の進展」を十分に反映していません。例えば、「縄文時代の生活」「武家政権の性質」 などは、近年の歴史研究で大きく書き換わっていても山川出版社歴史教科書「詳説日本史探究」「高校日本史探究」だけ旧来の説明を残しています。つまり、山川出版社の最大の売り分野[ 古代・中世など]でも最新研究から大きくかけ離れています。大学入学共通テスト・論述試験は最新研究の理解を基準にしており、山川出版社の叙述だと対応出来ません。

【4】国公立二次試験の論述は文部科学省高等学校歴史教科書[実教出版・帝国書院・清水書院・東京書籍・第一学習社]の叙述を正解とします。

国公立大学の論述は「歴史教科書の因果関係」「歴史的意義」「比較」を正確に説明しなければなりません。これは参考書のまとめだけだと身につきません。 教科書の叙述を読んで、その叙述を丁寧に覚えなければなりません。

【5】教科書理解は私立大学でも必要だから

近年、「資料読解」「因果関係」「背景理解」を問う問題が私立大学マーク式設問でも増えています。

必須暗記内容・参考程度内容

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日本史探究は広範囲なので、全範囲の暗記に時間かかります。だから、戦略が必要です。当項目は必須暗記内容・参考程度内容に分けて解説します。

必須暗記内容

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【1】重要な出来事の「原因 → 結果」の流れ

原因と結果は共通テストでも二次試験でも必ず出ます。

【2】歴史用語の意味

歴史用語を覚えていても、「その歴史用語が何を指しているのか」 を説明出来なければなりません。意味がわかっていたら、資料問題にも強くなります。

【3】時代ごとの大きな流れ

時代の順番と大きな変化の方向性は必ず覚えましょう。

【4】代表的な政策・制度のポイント

「何を目的に作られた制度か」 だけは覚えましょう。目的が分かったら、資料問題も論述問題も解けます。

【5】代表的な歴史人物の行動と影響

「その人物の行動と影響」だけ覚えましょう。

参考程度内容

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登場歴史人物の細かい歴史は代表的な行動のみを覚えましょう。人物の行動が当時の社会にどのような影響を与えたかをつかむだけで構いません。人物伝と歴史小説は歴史に親しむための楽しい読み物として読みましょう。登場歴史人物の細かい歴史を追うよりも政策・出来事の背景を最初につかまなければなりません。歴史史料は細かい言葉を誤って全て覚えないようにしましょう。歴史史料は内容の流れをつかむために読みますが、全体をざっくり読むだけで構いません。細かい言葉まで拾うと人間誰でも覚えられません。つまり、正しい読み方は「何が書いてあるか」「どんな意味か」「他の史料との共通点と違う点」を大まかにつかめたら合格程度です。大学入学共通テストでも「何が書いてあるか」「どんな意味か」「他の史料との共通点と違う点」のどれかしか出題されていません。神話の細かいお話を全て覚えないようにしましょう。神話は文化と当時の思想を綴っていますが、史実と大きくかけ離れています。歴史総合・日本史探究は細かい年号を全て覚えないようにしましょう。流れと因果関係を理解するほうが重要です。年号は全体の流れをつかむために必要な部分のみ覚えましょう。史料批判と専門的な研究方法は4年制大学の文学部・歴史学科で学びます。高校の日本史探究は専門的な分析に深入りしないようにしましょう。