学習方法/高校社会科全般

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

目次

高校生用の教材を使おう。中学用の教材は、ほぼ不要。[編集]

高校生が使うべきは、高校生用の教材(参考書・検定教科書・問題集など)である。

中学用の教材は、高校生が使う必要性は低い。なぜなら、高校の社会科は情報量が段違いに多いからである。

中学生用の難関高校入試むけの参考書よりも、高校の検定教科書の「日本史B」や「世界史B」などのほうが、はるかに高度かつ膨大な内容である。

※ なお、「世界史A」「世界史B」などのように、「A」または「B」の違いがある科目では、A科目はたとえば歴史科目なら近現代史など一部の事項を扱っていたりして、いっぽうB科目の歴史科目は、古代から現代までの通史(つうし)を扱っている。そして、Aのほうが易しい。地理でも同様に、A科目のほうが易しい。しかし、入試で要求されるのは、B科目である。
もし自分で地歴公民の教科書を買う場合、その科目に「A」と「B」の違いがあれば、Bのほうを買うのが良い。Bの教科書に、Aの内容も含まれている。なので、Bを買えば、もはやAを買うのは不要である。

さて、高校の教科書の内容が「高度」といっても、しょせんは高校生が読んでも分かる内容である。高校生用の検定教科書や、あるいは高校生用の標準的な参考書なら、ふつうの高校生が読んでも大方の意味はつかめるはずである。暗記できるかどうかは別として・・・。


これがもし、社会科でなくて数学とかだったら、中学数学の苦手な場合は、どんなに高校数学の計算をしたくても計算自体が苦手で出来ないならば、しかたなく中学用の教材で軽く復習する必要などもあるのかもしれない。

しかし、私たちが、いま学ぶのは社会科である。とりあえず、私達は日本語が標準的に読み書きできているし、日本や世界の歴史や世界の地理や経済についても、大体は中学で習っているはずである。(ただし、あなたが不良とか不登校とかでサボってなければ、であるが。)

ならば、ふつうの高校生なら、べつに中学用の教材にもどらなくても、高校用の教科書・参考書で勉強が始められるはずだ。


いきなりワークブックを使うのは非効率[編集]

高校レベルの学習では、ワークブックや問題集にいきなり取り組むのは、非効率です。

いきなりワークブックに取り掛かろうにも、地歴公民では、高校新入生では、ワークブックの問題ですら、まったく問題が解けないでしょう。

なので、まず先に、検定教科書や、やさしめの参考書(実質的にはセンター試験対策本)を、ある程度の量の単元を読み終えてから、その単元の問題練習に取り掛かりましょう。


『もういちど読む』シリーズは高校生の学習には不便[編集]

  • 山川出版の「もういちど読む山川日本史」などは、現在の大学入試の出題傾向とは違う可能性が生じる。
もしセンター試験対策や一般入試対策などのために検定教科書の内容を確認したいなら、検定教科書そのものを注文して購入したほうが安全。 (検定教科書の注文法については、本ページの後の節で説明する。)

山川出版じしんも、一般的な高校生が受験勉強として『もういちど学ぶ』シリーズを使うことは、あまり推奨していない。

 山川出版の「もういちど読む山川日本史」など「もういちど読む」シリーズは、現在の高校生の学習用には、あまり使えなさそうだ。読者層の想定が、すでに一度その科目を高校時代に習った経験のある大人にむけて書かれているので、未習の高校生には役立たない。高校生は、人生で初めてその科目を習う初学者であり、その科目をまだ習ってないので、高校生には予備知識の説明が不足しており、不便である。

また、どこからどこまでが高校で習う知識で、どこからが大人向けの追記事項なのかが不明確であるので、入試傾向の把握には使えない。一般の大人には、現代の高校社会科の教育についての情報は不要なので、高校教育内容についての説明は省略されているのだろう。

また、「もういちど読む」シリーズでは、科目によっては大人向けの時事解説などを追加している場合があり、現代の大学入試の傾向とは大いに違う科目もある。

さらにまた、昔の検定教科書をベースとしている場合がありうるので、やはり現代の大学入試の出題傾向とは違う可能性が生じてしまう。

なので、せっかく「もういちど読む」シリーズを買っても、結局、あらたに検定教科書を買いなおして大学入試への対応をする必要が生じてしまう。

すでに中学の社会科のカリキュラムからして、90年代と2010年代とでは、けっこう、ちがっている。中高とも現在のカリキュラムのほうが、昔よりも、内容が高度である。たとえば昔の「ゆとり教育」時代の高校1年〜2年の社会科のレベルは、ほぼ現在の中3レベルであろう(中学と高校では科目が違うので単純には比べられないが、昔は高校教科書で扱ってた入門的レベルの話題が、現在では多く中学社会科に降りている)。

ともかく、あくまで「もういちど読む」シリーズは、高校卒業してから10数年以上は経った大人で専門外の人が、高校時代の知識を活用して、その科目の基礎知識をアップデートするために書かれている。そのアップデートの到達目標も、一般向けの教養書レベルの知識獲得が目的であり、入試対策は目標ではない。

なお、『もういちど学ぶ』シリーズは、理科も社会科も数学も、専門外の社会人に向けて書かれた本である。

そもそも高校生向け・大学受験生向けに書かれてない教材を、高校生や受験生が受験勉強で使うのは、ヤメたほうがイイ。


検定教科書の購入法について[編集]

買うべき教科書の選びかた[編集]

高校社会科の場合、教科書の取り扱い店で、教科書を注文できる場合がある。高校に入学して教科書を買う際、学校配布でなく、教科書の取扱店から購入する場合がある。その本屋で、検定教科書の注文が出来る場合がある。

なお、検定教科書は有料である。当然、一般の書籍を買うときに価格を払うのと同様に、教科書の購入にも価格を払う必要がある。


高校では、学年によっては、生徒が、まだ学校からは教科書をもらえない場合があり、そのような場合に検定教科書で自習したい場合は、注文する必要があるかもしれない。

とくに社会科では、科目によっては参考書の内容が膨大すぎる場合があるので、基礎を把握するために検定教科書も読みあわせると便利だろう。

ただし、教科書の注文は時間が掛かるし、高校生には難しいかもしれないので、無理に注文しろとは言わない。

とりあえず、このような注文という方法もあるということを紹介しておく。


学校で「日本史」や「世界史」を習っても、学校や学年によっては「日本史A」だったり「世界史A」だったりする場合がある。そのような場合に、「日本史B」とか「世界史B」とかの教科書が欲しい場合は、自分で購入するしかない。

「世界史A」などのA科目と、「世界史B」などのB科目とを、まちがえて注文しないように。

とりあえず、ふつうの高校生が受験勉強などで使う必要があるのは、B科目のほうである。つまり、「日本史B」「世界史B」のほうを受験勉強で使うのが普通である。

歴史科目のA科目は、近現代を中心にあつかっているし、本の厚さも薄い。B科目は、古代から近現代までを網羅している。とうぜん厚さは、B科目のほうが厚い。

なるべくB科目のほうを注文しておこう。大は小を兼ねる。

また、同じB科目でも同じ出版社から出ている教科書でも2通り以上のバージョンがあり、教科書が厚くて詳細な説明のバージョンと、教科書がやや薄めであり短期間で概要を把握するためのバージョンがある。どちらを買うべきかは目的にもよるが、とりあえず厚めで説明の細かいバージョンを買えばよい。

たとえば山川出版の世界史Bの場合、『詳説 世界史B』と『新世界史』と『高校世界史』とがあるが、もっとも説明の細かいバージョンが『詳説 世界史B』のはずである。世界史Bを初めて買う場合は、とりあえず、『詳説 世界史B』を買っておくと安全だ。大型書店などで山川の教科書が売られている場合に、その店で売っている教科書のバージョンも、たいてい『詳説 世界史B』など詳説シリーズのバージョンである。

なお、山川の世界史Aの教科書で「説 世界史」というのがあるので、混同しないように。「要」と「詳」の違いである。

このように、同じ1つの出版社からでも、少なくとも6種類ほどの検定教科書が出ている場合もある。どの教科書が一番詳しい教科書かが分かない場合、その教科書取り扱い店の、店の人などに質問すると、良いだろう。

注文の方法、購入方法など[編集]

注文の方法などが、よく分からなければ、どこの地区でも、小学生~高校生が検定教科書を紛失したときなどに教科書を注文できる 教科書取り扱い書店 があるはずなので、その書店の人に注文方法などを質問しよう。

もちろん、検定教科書の価格は有料である。当然、一般の書籍を買うときに価格を払うのと同様に、教科書の購入にも価格を払う必要がある。

注文による取り寄せのため、注文してから入荷されるまでに時間が掛かる。出版社側の在庫切れなどの場合もあり、注文を取り消すことになる必要が生じる場合もある。

この節では、これらの教科書取り扱い店などで自分で検定教科書を購入する方法について述べる。(そのような購入も法的に可能である。)

  • 教科書の購入は、各学校の教科書取次店や、教科書取扱店で注文できるのが、普通である。ふつうは、どの地区にも、近くの中学・高校の教科書を取り扱ってる書店がある。
  • ただし、一般の書店では検定教科書は取り扱っていないので注意。

学校の教科書を紛失した場合など、教科書の取扱店の本屋で注文をして、教科書を購入する場合がある。その本屋で、検定教科書の注文が出来る場合がある。

高校に入学して教科書を買う際、学校配布でなく、教科書の取扱店から購入する場合がある。その本屋で、検定教科書の注文が出来る場合がある。


また、東京圏であれば神保町三省堂書店や、または第一教科書(JR総武線の大久保駅南口にある)などで購入や注文が、おこなえるはずである。(2014年に記述。)

外部リンク[編集]

偉人伝・伝記は入試に出ない[編集]

小学校から高校までで習う歴史は通史(つうし)という。これは歴史を古代から現代まで出来事順に記述したものである。歴史上の人物の人生は通史では重視されない。そのため、偉人伝で扱われるような人物の人生については、まず大学入試に出ない。せいぜい、ナポレオンや坂本龍馬など、検定教科書にも出る人物について、検定教科書や参考書などにも書かれている内容が、一般入試で出る可能性も少しはあるくらいだ。

「日本史」の場合は、やや詳しめの人物知識が入試に出る場合もありえる(特に創設者や関係者が検定教科書にも載っているような私大)が、検定教科書や参考書を読んだほうが、入試対策として有効である。

「世界史」では、登場人物が多く、あまり人物の詳細は出ないだろう。

「倫理」の場合、哲学史や哲学用語や主要な学説などの基礎が入試に出るが、哲学者の人生の詳細については入試に出ない。哲学者について出題される場合でも、「次の選択肢の中から、◯◯の学説を唱えた人物を選べ」的な出題をされる場合がほとんどである。なので、学説以外の人生については、せいぜいシュバイツァーとかマザーテレサのような検定教科書や参考書にも学説以外の社会活動の書いてある哲学者だけを、教科書レベルで把握しておけば、充分であろう。

「政治経済」でも、政治や経済の理論を年代や学派ごとに整理したものも学問分野として確立しているため、政治理論や経済理論を打ち立てた人物の名前が出ることもある。そして、「ホッブズの『リヴァイアサン』」のように、理論家とその著作が密接に結びついている場合もあるため、人物名も出るには出る。一方で、例えば、伊藤博文については、日本史の検定教科書に書いてある内容ですら「政治経済」の入試で直接問われることは稀である。これは、「政治経済」における大日本帝国憲法の単元では、伊藤博文の人生でなくて「大日本帝国憲法の特徴」を理解することが重視されているからだ。

現状では「現代社会」は「倫理」と「政治経済」をミックスして易しくしたものであるため、「倫理」「政治経済」の傾向とほぼ変わらない。


暗記方法[編集]

地歴公民は、暗記科目である。[編集]

地理・日本史・世界史・政治経済・倫理の、どれも暗記科目である。

数学などと違い、入試での地歴公民は、用語などは覚えていないと、入試問題の解きようが無い。基本的に、入試における5教科の科目は、数学と物理以外は、ほぼ暗記科目である。しかし、センター試験などでは、用語を直接問う問題は、近年、減少傾向である。

効率的な暗記のために、教科書を読むことが必要である。[編集]

「地歴公民は暗記科目]といっても、やみくもに用語集などを丸暗記するのは非効率である。まずは教科書を何度か通読して読んでおく必要がある。標準レベル以上の教科書なら、少なくとも各科目の教科書を2回以上は読んで欲しい。(どの教科書が標準レベルか分からなければ、とりあえず(やや高レベルだが)山川出版の教科書を購入しておけば良い。教科書の選び方については、他の節で説明したので、ここでは説明を省略する。)

科目にもよるが、基本的には、教科書が重要である。「脱ゆとり教育」のこともあり、教科書の読み込みだけでも、そこそこ高い学力を養成できる。なお、参考書の中には、1990年代くらいの古い時代に初版の作られた参考書もあり、近年の入試傾向よりも詳しすぎる書籍もある。

暗記は、年号でなく語句を中心に[編集]

しかし、暗記科目といっても、おぼえるべき内容は、語句などが中心である。けっして年号ではない。たとえ世界史や日本史などの歴史系科目であっても、じつは年号よりも語句のほうが入試での比重が高い。なぜなら、高校の社会科目であつかう年号は膨大すぎて、けっして覚えきれない。なので、年号を覚えきろうと思ってはいけない。

じっさいにセンター試験の過去問題集などを見ても、語句の意味を理解してるかどうかを要求する問題などが多い。センター試験では年号問題は少ない(ほぼ皆無)。

このため、年号暗記は、労力が大きいわりに、あまり大学入試で報われない。なので、暗記勉強は語句の暗記を中心にして行うこと。センター入試などの年代順を問う問題では、年号を暗記するよりも、おそらく、問題のパターンごと覚えてしまったほうが良いかもしれない。

そもそも日本史と世界史以外では、年代を問う問題は、基本的に出ない。なお、センター日本史では、年代順を問われやすい。その年代はだいたい20年単位ほどの近さの出来事が選択肢に並んでいるので、つまり年号の暗記は、せいぜい、その精度で良い。

(例外として、難関の私大の日本史だともっと細かい年号の順序が問われる場合もあるが、他の科目も勉強する時間も必要なので、本ページでは、これ以上は深入りしない。)

ただし日本史などの近現代史などで、1年単位で順序を問う問題もある。この場合は、解くのを諦めるか、もしくは、頑張って暗記しよう。「政治経済」科目でも、戦後史などで、1年単位で順序を問う問題もある。

中学入試・高校入試だと、年号暗記も、志望校によっては、やや重点的に勉強する場合もあったかもしれない。しかし、大学入試では、出題傾向が変わる。単純な年号暗記では解けない問題が、大学入試では増えてくる。

語呂合わせの記憶法は高校社会科では非効率[編集]

高校の社会科で扱う語句は膨大であり、たとえ語呂あわせの記憶をしようにも、その語呂を記憶すること自体に膨大な労力が掛かってしまうので、非効率である。

なので、まずは書き取りなどの反復練習や、あるいは理解によって覚えるという記憶法を優先して、勉強を行うべきである。

近年のマークシート試験の普及により、地歴公民では筆記試験を行う大学は減少してるが、しかし高校時代の地歴公民の普段の学習でマークシート試験を行うわけにもイカナイので、とりあえず書き取り練習などをすると良いだろう。


語呂合わせが非効率な理由は、もし小学・中学の社会科だったら語句が少なめに限られているので、語呂あわせが有効な場合もあったかもしれない。だが高校の社会科では事情が違う。高校の社会科では、ひとまず語呂合わせは封印すべきである。

なぜなら、語呂合わせは、せっかく学んでも、語呂自体を忘れたら無意味である。語呂合わせによる暗記法は、最終手段にすべきである。

わざわざ自分で語呂を生み出す必要性も少ない。歴史科目でも、わざわざ年号などを語呂合わせする必要も少ない。そもそも年号を直接的に問う問題自体が、大学入試での出題頻度が少ない。

参考書と問題集が必要である。[編集]

参考書はとりあえずセンター対策本を[編集]

地歴公民の理解を深める手っ取り早い方法は、教科書の他に、もう1冊、平易な参考書か、別の教科書出版社の教科書を読む方法である。一方、いきなり用語集や、「難関私大・国立大2次試験対策」用の受験参考書を読むのは、非効率な結果に終わるでしょう。

しかし、その「簡単な参考書」とやらを入手するのに、(地歴公民では)ちょっと手間が掛かる。結論からいうと、地歴公民で簡単な参考書を入手するには、「センター試験対策」などと銘打った参考書を買うことになります。

「センター試験対策」参考書は、書籍の外見は、分厚いかもしれませんが、単に字が大きめだったり、図が多いから厚いだけで、内容はわりと平易なので、安心してください。

「センター試験対策」本以外には、あまり、高校1年あたりでも理解して読めそうな入門レベルの参考書は、なかなか売っていない。数学の「数学1A」参考書などとは異なり、地歴公民では1~2年生などに合わせることが困難なのでしょう。文英堂シグマベストの地歴公民や、数研出版チャート式の歴史科目の参考書は、教科書よりも、かなりくわし目であり、おそらく一般的なレベルの大学入試では、そこまで暗記は要求されません。

(「文英堂シグマベスト」シリーズは理系では平均的レベルとして評判がありますが、しかし地歴公民の「文英堂シグマベスト」シリーズのレベルは やや受験参考書レベルよりで難度が高いので、高校新入生や理系志望者はレベルを混同しないように気をつけましょう。)
(なお一般に数研出版チャート式の『日本史』や『世界史』参考書などは、もっと難度が高く、難関大学受験向けレベルですので、高校新入生には不適切です。(なお、チャート式『政治経済』は絶版です。)
このようなハイレベルの受験参考書でも、難関大の文系学部志望や、調べもの学習で辞書的に使う場合や、あるいは大学進学後の高校レベルの復習、卒業後の勉強・・・などには役立ちますので、書店では受験参考書も販売されています。しかし高校在学中には、受験参考書にペースを振り回されないように気をつける必要があります。

また、そもそも国立大学入試では、一部の学部を除いて、文系学部でも二次試験では地歴公民の試験を行わない。このためか私大入試でも、平均的なレベルの多くの私立大学の地歴公民の出題傾向も、センター試験の過去の出題傾向などにあわせている。難関私大を除けば、センターレベルを大幅に超えるような問題は、出題されづらいだろう。

これら非センター対策本の参考書をそのまま覚えようとすると、他教科や理系科目の学習時間を無視した膨大な量になっている場合も多いので、センター対策以外の受験参考書を学習ペースの目印にするのは危険な場合があります。


さて、検定教科書には練習問題などが無いので、ワークブックなどを使用する必要があります。しかしワークブックを使用する前に、まず、教科書や、平均レベル(実質的にはセンター対策本)の参考書で知識を増やす必要があります。なぜなら地歴公民では知識不足の状態だと、ワークブックの問題すら、解けません。なので、簡単な参考書でよいので、まず、これから学ぶ単元を読み終えてください。

そして、ワークブックなどを活用して、知識を確認して定着させてください。

ただし、入試には、ワークブック的な内容は、そのままは出題されません。そもそも入試では、語句の書きとり問題は、近年の大学入試では、採点の手間などのためか、なかなか出題されません(4択問題的な、選択肢を選ぶ問題のほうが、センターは当然、私大入試でも好まれます)。


受験科目では、教科書は、出版社の異なる2冊以上を買うのが望ましい[編集]

受験科目では、2冊以上を買うべき理由は、著者によって視点が異なるからである。また、入試での頻出事項も、複数冊を比べて、両方の参考書で共通する点を調べる事で、確認できる。メディアリテラシーなどの観点もある。(「新聞を読むときに、新聞社の異なる2誌以上を読み比べろ。」などという新聞の読み方と同様。)
また、2冊の教科書で解説文を2倍読む事になるので、理解も単純計算で2倍になるので、用語などが記憶にも残りやすくなり暗記しやすくなる。


教科書や参考書を読む際に、語句を書き取り練習しよう。[編集]

教科書や参考書を読む際に、語句を書き取り練習しよう。

ただし、この時点では、おぼえきる事が目的では無い。内容を理解することが目的だ。単に読むだけよりも、少しの回数でも語句を書いたほうが、覚えやすいし理解しやすいし漢字などの勉強にもなるし、一石三鳥である。なので、あまり語句の書き取りに時間を掛けすぎてはならない。なので、1つの語句あたり、1回や2回ていどの書き取りで構わない。(また、センター入試では、漢字の書き取りは出題されない。)

書き取り練習の方法は、ルーズリーフなどの用紙および筆記用具を準備して、書き取り練習しよう。教科書本体や参考書本体には、書き込まない。ルーズリーフなどに、1つの語句あたり、1回や2回ていどの書き取りで構わない。いきなり覚えきろうと何十回も書くと、語句の量が多いので挫折する。参考書では、重要な語句は赤字や青字などの色字になってたり、あるいは太字になってたりするので、そのような書体の区別で語句が変別できる。

なので、いきなり分厚い参考書には手を出さないほうが良い。たとえば、山川出版の詳説研究シリーズの日本史や世界史は、とりあえず後回しにしよう。べつに山川出版を批判してるわけではなく、詳説研究シリーズの日本史や世界史は名著だと思う。しかし、高校1年~2年などの初心者や、あるいは理系志望には、詳説研究シリーズは向かない。

まずは、センター対策本とか文英堂とかチャート式とかの参考書を買っておこう。


英単語の書き取り練習と同じで、社会科の語句も、書かないと覚えられないのである。

やさしめの参考書の1冊目を読み終わったら、問題集をはじめよう。使い方は次のとおり。

問題集も必要。[編集]

参考書だけでは、問題練習が不足している。参考書によっては、そもそも問題が参考書には掲載されていない場合もありうる。なので、問題集を別途、購入する必要がある。なお、問題練習の際、問題集には書き込みをしないのがノウハウである。問題集は、何度も繰り返して練習する必要がある。もし、問題集に書き込みしてしまうと、復習のときに使用できない。

問題集を買う際、1〜2年のころからセンター試験対策問題集またはセンター試験過去問を、あるていど使ってしまうのも、良いだろう。

後述するが、国公立大学を受験するさい、かならずセンター試験で5教科受験が必要になる。そして、もし理系を目指す場合、理学部などのいくつかの学科が存在が、国立大学に片寄っており、私立大学にその大学が少ない、という問題がある。

とはいえ、高校の定期試験では、用語の書き取りを要求する問題なども出る。「○○の□□のことを何と言うか。答えよ。」的な書き取り問題である。

なので、穴埋め問題などを中心に、高校1〜2年は練習しておくのも良いだろう。


さて、センター対策も1〜2年から勉強すると、結果的にセンター過去問ごと覚える事になる場合もあるが、それでも構わない。なぜなら、他大の入試などで、センター試験の過去問を真似た出題がされる場合もあるからだ。センターは建前上は、高校でならう基礎的な事の理解を要求しているという建前なので、他の大学でも出題しやすいのである。

また、採点の都合により、各大学ごとの試験でも、選択問題式またはマークシート式の出題をする大学も多いのである。

なのでセンター試験の文系科目は、過去問ごと、あるていどは覚えてしまえばいいのである。

センターにせよ、大学の一般受験にせよ、マークシート問題や選択問題などとして出題可能な問題のパターンは、あるていど限られており、なのでセンター過去問などを練習していると、有利な場合が多い。

「偏差値の高い学生」というのは、単に、入試の頻出事項を優先的に勉強してるだけのことである。入試の優等生は、多くの大学の入試を解けるので、さぞかし何でも知ってるように見えるが、じつは似たような入試問題がいくつもの大学で使い回しされているだけ、という場合もある。(べつに社会科に限らない。)

さて、センター過去問集を高校1〜2年で買った場合、高校3年にまたセンター過去問集を買い直す必要がある。

記述問題について[編集]

各大学ごとの試験では、難関大の文系学部などで「文字数30文字位内で述べよ」のような記述問題が出される場合もあるので、記述対策もしておく必要もあるが、しかし、多くの大学では地歴公民の記述問題はなく、地歴公民での記述対策の優先順位は低い。

なぜなら、入試では採点の負担により、記述問題を要求する大学は少ない。また、一見すると記述問題は論理的思考力を要求してるかのように見えるが、じっさいには、細かい知識についての記述を要求すれば、その問題は実質的には単なる暗記問題である場合もありうる。このような記述問題の不完全さもあり、近年の入試では、記述問題は少ない。

このため、記述問題の対策は、ほとんどする必要がないのが、大学入試の地歴公民での現状である。

ともかく学習者としては、選択問題と、穴埋め問題と、記述問題の対策の優先順位は、

センター的な選択問題 > 穴埋め問題 >> 記述問題

であろう。(>> という不等号は、「かなり大小の差がある」という意味。)


高校受験をしたばかりの高校1年生には(あるいは昭和生まれの大人などには)信じられないかもしれないが、近年の大学入試では採点の都合などにより、社会科の入試では、選択問題はけっこう多いのである。


さて、穴埋め対策も、私大対策や学校の定期試験対策では必要である。穴埋め対策では、問題集の答えを、実際に手で書けるか確かめてみる必要がある。ルーズリーフ用紙などでよいから用紙を用意して、そこに答えを書いてみる。

基本問題は、問題の答えが10秒ほど考えて分からなかったら、すぐに答えを見る。答えを知らないと解きようが無い問題が多い。

参考書で、まだ理解してない内容が問題集で出てくる場合もある。そういう場合、とりあえず、答えを見ておいて、覚えられるところだけで良いので、書き取りして覚えておこう。

簡単な問題集で良いので、さっさと問題集をひととおり終えよう。まだ、問題集の内容を覚えきれなくても良い。

こうすれば、ひととおり問題集を終わらしてあるので、テストや入試での、おおまかな出題傾向とかを既に掴んでいるはずだ。

参考書に戻って、解けなかった分野を重点的に、ふたたび読みなおそう。(すべてを読み直す必要は無い。べつに覚えきるまで読み直す必要も無い。)あるいは、新たな参考書を読んでもよい。そこらへんの手法は各自に任せる。 そして、新たに問題集を用意する。今度の問題集は、難度のやや高い問題集(たとえばセンター入試対応レベルなど)を用意し、ふたたび、問題集を解きにいこう。

やはり、まだ理解してないところが問題集に出るだろうが、ひとまず10秒くらい考えてから解けなかったら、答えにある解説を読んでおいて、覚えられるところは書き取り練習などをして覚えにいこう。


用語集を覚えるのは、参考書を読んだあと[編集]

用語集は後回し。用語集暗記よりも、まず問題集などに取り掛かるのが先。もちろん、用語集も時間があれば、参考書につづけて読むべきである。ただし、優先順位を間違えてはいけない。参考書を読んでない人は、用語集よりも先に、参考書を読むべきである。いきなり、用語集などで丸暗記しようとすると、暗記する項目が多すぎるうえ、知識の体系化もされていないので覚えづらく、まず挫折(ざせつ)するだろう。

参考書よりも先に用語集を読む行為が非効率な理由は、用語集は基礎知識を学ぶようには出来ていないことによる。いっぽう、参考書は、基礎知識を学ばせることを目的に編集されている。だから、参考書で基礎知識を学ぶ必要がある。用語集は、一通り参考書を読み終え、問題練習も簡単な問題集などの基礎問題を練習しおえた人が、用語の知識や出題頻度などを確認したりして、さらなる得点力の向上をめざすために用いる書籍である。用語集は、初学者向けではなく、中級者以上に向けている。

だから、「社会科のテストは暗記科目」というのを真に受けて、丸暗記するのは非効率である。

まずは教科書と参考書で基礎知識を学ぶのが先であり、つぎに初歩的な問題集やセンター過去問数年分などで理解を定着させるのが先であり、用語集での知識追加は後回しなのである。"暗記"は、学習の目標であり、手段では無い。まずは参考書を一通り読んで、重要単語などはノートなどに書き写して何回か反復練習しよう。問題集で基本問題くらいは10秒ほどでいいから考えながら問題練習をしよう。その上で、暗記勉強をするほうが良いだろう。

ただし、暗記しないと解きようが無い問題も多いのが事実である。

国立志望の場合、二次試験で地歴公民が不要な場合も多い[編集]

国立大学の志望の場合、二次試験で地歴公民では受験できない大学も、多くある。

多くの国立の文系学部の二次試験の入試では、「国語、数学、英語」の3科目が、入試科目になっている。

たとえ文系の学部の入試でも、地歴公民が二次試験の入試科目に入ってない場合も多い

受験勉強の際には、センター試験対策までをすれば、ほとんどの大学の場合、十分である。


よく、メディアでは、「東大の世界史入試の問題が〇〇!!」とか言われて、てっきり大学の二次試験で地歴公民の入試を課している大学が多いように感じるかもしれないが、じつは二次試験で地歴公民を受験科目に課す大学は例外的である。


世間には、てっきり、理系の学部が国立入試の二次試験で「物理2」などの理科を要求してるのと同様に、国立の文系学部では「地歴公民」を要求してるだろうと勘違いしている大人も多く、そういう大人が間違ったアドバイスをしてくる場合があるので、気をつける必要がある。

なお、理系学部の国立二次試験の典型的なパターンは、「数学、理科、英語」の3科目であるのが一般的なので、地歴公民は理系学部の二次試験では不要の場合がほとんどである。

理系志望や国立志望なら、地歴公民ではセンター対策を優先する[編集]

地歴・公民の大学入試対策では、センター試験対策を優先したほうが良い。教科書を1回読んで、参考書を1回読んだら、さっさとセンター試験の過去問練習も始めるべきだろう。

なぜなら、国立大学を受験する際、文系学科・理系学科志望にかかわらず、かならず5教科センター受験が必要になるからだ。

そして理科系の大学を目指す場合、国立大学に片寄っているため(特に理学部に顕著。理系の大学が少ないのは日本政府の失策であろう)、家庭の経済状況などによっては、理系を目指す場合は国立受験をせざるを得なくなる場合がある。

さて、地歴公民以外の国語・英語・数学・理科の勉強方法は、二次試験対策でもセンター対策をかねるが、しかし地歴公民は違う。

地歴公民では、センター独自の対策が必要な問題が多い。センター試験では、他教科と比べると、地歴公民の問題だけは、やたらと細かい知識を問う。そして、日本史、政治経済、地理、倫理のセンター試験では、その科目の出題範囲が世界史と比べて狭いぶん、受験生に点差をつけるため、引っかけ問題的な出題で、細かい知識を要求する出題が珍しくない。

そのため、文英堂シグマベストとかチャート式などの一般的な参考書の解説を何冊も読み込んでも、センターの地歴公民は十分に解けない。なぜなら、参考書は、理解させることを目的に書かれているが、センター地歴公民で要求されるものには、引っかけ問題に、引っ掛からないようにするノウハウもあるからだ。その一方で、「わかっていれば選択肢を見るだけで解けてしまう」ことが多い(そのせいで、「センター試験で歴史や地理、政治経済の正確な学力がはかれるのか?」という意見も多いのだが、そのことについてはここでは置く)。

引っ掛からないようにするには、あらかじめ、引っかけ問題のパターンを、過去問で練習しておけば良い。そのため、センター地歴公民を解けるようになるには、センター過去問に慣れる必要がある。解説付きのセンター過去問集を買って、何度も問題練習しなければならない。

基本対策は、「いつ」「どこで」「だれが」「何をした」ということをしっかりと整理しておくことである。たいていの引っかけはここのどこかで似たものを紛れ込ませている。過去問を自力で解いてから、不正解だったところや正解しても自信のないところは資料集や用語集と照らし合わせて、「どこでひっかかったのか」を確認しながら対策を進めるといいだろう。

こうした「作業」はどうしても時間がかかる。早くからセンター対策に取り組むべき理由はここにある。

センター対策の開始として重要なのは、とりあえずセンター試験の地歴公民の過去問を入手しないと、話にならない。

なお、予備校講師などの解説する「センター対策 世界史」などと銘打った参考書だけでは不十分であり(買っても良いが)、とにかく、まず先に、(実際にセンター出題された)センター過去問の問題集を入手し、そして過去問練習をし始める必要がある。

そして、分からない事が多い時代があれば、そこで初めて(もし必要があれば)「センター対策 世界史」「センター対策 地理」などと銘打った参考書を読むべきだろう。


とはいえ、1年の1学期からセンター対策ばかりをするのは、地歴公民では非効率であろう。そもそも、まだ自分が理系に向いてるのか文系に向いてるのかも不明であろう。もし文系志望に変わった場合、私大一般入試や国立二次試験では、地歴公民のいくつかの科目を筆記試験を受験しなければならない場合がある。なので、さすがに高校1年の1学期くらいのうちは、まだセンター対策に深入りしないほうがいいだろう。

なお、センター試験では、現状では(2017年)、書き取り問題が無い。 つまり、極端なことを言えば、もし理系志望で、地歴公民はセンターでしか受験では使用しない場合、地歴公民に書かれた語句については、まったく漢字で書けなくとも構わないのである。また、2017年の現状では、理系の学部の受験では、国立の二次試験では、地歴公民は出ないのが一般的である。 特に日本史では、漢字のかなり難しい用語も多く(「検非違使」(けびいし)とか「山県有朋」(やまがたありとも)とか)、それらの書き取り練習を省けるのは、受験生にとっては、とても重要である。世界史でも、中国史では、むずかしい漢字の用語が多い。センター受験だけでしか世界史を使わないなら、中国史の用語や中国人の人名などの漢字練習をしないで済む。

とはいえ、高校1年生〜2年生くらいのうちは、高校の校内の中間期末テストなども兼ねて、たとえ理系志望でも、授業で習った範囲の用語などは、なるべく漢字で書けるようにしておこう。高校の校内の中間期末テストでは、もし平仮名で答案を書いたり漢字を間違えたりすれば減点されるのが一般的であろう。

また、将来的には、入試制度が変わる可能性もありうるし、あるいは、将来的にいくつかの理系国立大学でも二次試験で地歴公民を出題する可能性もありうる。(もし仮に、理系大学が国立二次試験で地歴公民を出題したとしても、合法である。) もしアナタが浪人した場合など、もしかしたら、その間に各大学の入試制度が変更する場合もありうるので、なるべく、漢字の書き取り練習も、高校1〜2年のうちの余裕のある範囲内でよいので、漢字書き取りも練習したほうがいいだろう。

また、もし仮に、理系高校生が、中学校社会科で習う用語すら漢字で書けなかったり、あるいは地歴公民の基本用語すら漢字で書けなさすぎて、漢字能力のひどすぎる理系学生が続出するようだと、さすがに将来的に世論が変わって受験制度の見直しをされる可能性もありうる。もっとも、仮に世論が変わって、理系学生にも地歴公民の用語を漢字に書かせるように世論が主張しはじめたとしても、さらにセンター試験関係の法律などが変わるまでには、10年ちかい年月が掛かるだろうから、現時点の高校生は気にする必要は無いのだが。しかし、だからといって、わざわざ漢字能力を下げる必要もあるまい。


センターだけでしか地歴公民を使わない場合[編集]

センターだけでしか地歴公民を使わない場合、もしかしたら用語集すら、もう不要かもしれない。用語集を読む時間も、足りないだろう。実際にセンター過去問を解いてみるほうが大切である。

なお、山川出版社の用語集での各用語の重要度は、検定教科書での掲載回数であり、つまり、けっして入試の出題回数ではない。

まして、けっしてセンター試験だけに、用語集は合わせてくれない。

なので、実際にセンター過去問を購入して、アナタが自分の目で、いろいろと近年のセンター入試の実情を確認する必要がある。

早い話、高校3年になったら、すでに習った地理や日本史・世界史などでは、教科書を何度も読みかえしたりするよりも、1度通読したら、とりあえずセンター過去問を練習したほうがいいかもしれない。(たいていの高校で、2年のおわりまでに地理・日本史・世界史を習う。高校3年で政治経済を習う。)

入試範囲の内容をひととおり教育してくれる検定教科書は、それはそれで入門書としては便利なので、1度は通読しておこう。

もちろん、こういった勉強法では、けっして、私大文系や国立文系二次などの地歴公民の論述問題は解けないだろう。しかし、そんな論述対策の勉強なんて、文系学部を志望する受験生に任せよう。もし理系志望の受験生なら、歴史の論述を勉強する必要は無いだろう。

「自分は地歴公民の勉強をサボってるのでは・・・」と罪悪感を感じる理系高校生もいるかもしれないので、次のように読者にアドバイスしておく。

たとい、一般的な高校受験生が、難関の私立高校受験で地歴公民の論述問題を解けなくっても、公立高校入試などの普通の穴埋め問題などが解けて高得点を出せれば、その中学生はきちんと勉強しているように、たとい理系志望の大学受験生が地歴公民の論述をできなくたって、もしもセンター過去問をそこそこ解ければ、理系志望のその受験生は、きちんと勉強できているのである。

理系志望のセンター地歴公民の科目決め[編集]

理系志望の場合、センター地歴公民の受験科目は、「地理」・「政治経済・倫理」・「世界史」のどれかにしておくのが安全であろう。

一見すると、「政治経済」は計算的な要素もあるので理系志望にとってラクそうに見えるが、同じように考える競争相手も多く、思ったほどラクではない。また、「倫理」をいしょに勉強する必要があり、これはほぼ暗記科目である。

世界史は、一見すると暗記が多そうだが、センターでは、範囲の広いぶん、やや易しめの問題がでる場合もある。

一般的な高校では、政治経済を習うのが高校3年からなので、高校2年までは、とりあえず世界史も勉強しておこう。もしかしたら、世界史で受験したほうが有利かもしれない場合がある。


また、「日本史」は、範囲が世界史よりも狭いぶん、センター入試では細かい知識を要求してくる。なので、よほど日本史に自信のないかぎり、理系志望なら、日本史はあまりセンター受験しないほうがいいかもしれない。

しかも「日本史」の場合、中学卒業までに習う「歴史」科目の内容がほとんど「日本史」的な内容であるためか、高校の1〜2年あたりで受験科目を日本史に決定する者も、私大文系志望の高校生などには多く、そのため、高校の早い段階から日本史ばかりを勉強して、日本史による1科目入試や、日本史と英語などの2科目入試などの少数科目入試での入試突破を狙ってるという者も多いのである。

ニュース・時事の関連[編集]

結論[編集]

結論から言うと、時事問題はあまり入試にでない。もし読者がどうしても入試対策として時事知識が必要なら、書店の参考書コーナーで大学受験用の時事参考書が販売されているだろうから、それを買うと良いだろうし、さらに中学受験用の時事参考書が販売されていれば、それも買うのが良いかもしれない。

理由は、以下の節のとおり。

テレビのニュース番組や新聞に、時間を掛けすぎないように[編集]

「もっとニュースとか新聞とかを見て政治とか経済を勉強しろ」と言う大人もいるかもしれないが、テレビのニュースも新聞も、けっして高校生の学習用には作られていない。そのため、ニュースなどを漫然と見てもあまり勉強にはならない。

もちろん、ニュースの視聴や新聞を読むことなどが悪いことではない。現在の諸問題の根本には地歴・公民で習っていることが少なくないからだ。が、あまり時間を掛けすぎないようにするべきである。これらマスメディアを読み解く分析力は、高校社会科の学習の目的の一つに過ぎず、けっして社会科の学習手段では無い。高校社会科の学習手段は、あくまで参考書を読み、問題練習などをするのが原則である。

とはいえ、入試に時事問題が出る場合もあるので、まったくマスメディアの報道を無視するわけにもいかない。しかし時事問題の対策なら、科目「現代社会」の参考書に書かれてる程度の時事の勉強で妥当だろう。あまりにも最近の出来事にはまだ学者たちの分析が終わっておらず、一つの「正解」を決めることが難しいことが理由だ。そして、入試日に近すぎる時事問題は、入試問題の作成が終わってるので出ない。

小論文じたいが、あまり入試に出ない[編集]

国語の小論文などで、昨今の時事についての意見を書かせる問題もありえるが、そもそも小論文を出題する大学は、意外と少ない。志望先の学校や学科によっては、まったく小論文を出さないこともある。だから、小論文が出されるかどうか、小論文で時事問題が聞かれることがあるかを過去問に沿ってチェックしておこう。

必要であったとしても、『現代用語の基礎知識』『イミダス』のような、時事を解説した本を読んでいる時間は高校生には無い。これらの本を読むと、参考書や問題集での勉強時間が足りなくなるだろう。これらは大学生や社会人がレポートを書いたり発表をしたりするときに参考にする本だ。

時事対策が必要なら、受験対策用に書かれた時事問題集を書店で探して買って読むと良い。特にオススメなのは中学受験用の時事問題解説書だ。これらは時事問題で必要なことを社会科の問題に沿うような形で丁寧に解説している。小学生用だと思うかもしれないが、あまり気にする必要がない。むしろ、大人向けの時事解説書よりも、教育的な記述が期待できる。また、近年の中学入試は大学入試を意識したものが多く、小学生用に「翻訳」されているだけで、その中身は大学受験に近い場合も珍しくない。そのため、中学受験の時事問題集をそのまま、大学入試対策に利用できるのである。

犯罪事件は時事問題や現代史には出ない[編集]

犯罪事件はまず入試には出ない。理由としては以下のことがあげられる。

  1. 事件関係者が存命していることが多く、彼らのプライバシーを保護するため。
  2. 推定無罪の原則などから、裁判が終わるまでは「正解」が決められない。さらに、判決が出ても再審によって、「正解」が「不正解」になる可能性がある。
  3. 社会科で習う事項とからめにくい。

ただし、連合赤軍(れんごう せきぐん)の浅間山荘(あさま さんそう)事件のように、比較的古く、教科書にも載っている項目(安保闘争)と関連づけられる事件ならば、出る可能性はある。とはいえ、仮に入試に出たとしても、あまり詳しくは事件の詳細を覚える必要はない。犯罪事件と歴史・政治経済用語との関係を押さえるべきだろう。

また、オウム真理教による地下鉄サリン事件は、中学高校の歴史教科書などで、戦後日本史の一部として記載されている。

また、戦後の日本政治の疑獄(ぎごく)事件だが、ロッキード事件やリクルート事件、佐川急便事件などが、高校社会科の範囲内である。

特定企業の経済ニュースも入試に出ない[編集]

たとえば新日鉄と住友金属が合併して2012年に新日鉄住金になった、2005年に旧ライブドアがニッポン放送に敵対的買収をしかけたなどの経済問題も、入試にはまず出ない。仮に出たとしても、企業名を答えさせるのではなく、「合併」とか「買収」「公開買い付け」「TOB」などの用語を答えさせるだろう。地理や政治経済の入試で、大企業の立地をいくつか知っていると、工業統計などについての問題が解きやすくなるかもしれないが、近年の動向までを知る必要はない。

なぜなら、入試で企業名を質問するのは、特定の企業の宣伝になりかねないからだ。そして、半導体や家電やIT業界のように、業界の変化も速いものは分析が追い付かず、一つの「正解」を決めるのが困難だというのもある。

ただし、元・国鉄のJRや、元・電信電話公社のNTT、元・専売公社のJTは、中曽根政権の行財政改革の結果として、検定教科書で紹介されている。

政治ニュースも出づらい[編集]

特定企業の経済ニュースが入試に出づらいのと同様に、特定の政治家のニュースや近年制定された法律、現在の内閣の政策も出づらい。たとえば2015年に科目「政治経済」などの検定教科書を見たところ、「アベノミクス」という用語についてすら書いていない(したがってリフレ政策についても書いていない)。2012年の衆院選で自民党が与党に戻ったことまでしか紹介していない。

これも、しばらく年月が経過して評価が定着してからでなければ、「正解」を決められないためである。政治ニュースも正解/不正解を簡単に決められる客観的な事実、もしくは政治用語と関連付けられるようなものでない限り出題されにくい。

国語科目「現代文」の評論文も勉強すると良いだろう[編集]

国語科目の現代文の教科書で、近年の話題をあつかった評論文も、いくつか掲載されている。

評論の作者のいう主張を、けっして鵜呑み(うのみ)にするわけにはいかないが、しかし、教科書会社が教科書掲載前にある程度は下調べをしており、高校生に読ませても問題のない内容を抜粋して紹介しているので、全体的に質が高い評論なので、社会科の時事の参考にもなる。

しかも好都合なことに、もし運わるく、社会科の入試では国語「現代文」に書かれていた知識・理論が出題されなくても、国語科目の入試のほうで関連する文章が出題される可能性が高いので、高校生には、とても好都合である。

現代文Bの教科書や教科書ガイドなどを購入しておくと、時事問題を学ぶときの参考になるだろう。