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政治と法(大学受験政治経済)

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

小学校・中学校・高等学校の学習大学受験参考書大学受験政治経済

民主政治の成立

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政治とは

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政治について話をするためにはいくつか覚えてもらわなければならない定義がある。その代表例を下記に記す。

政治の定義「社会生活を営む上で発生する考え方の相違や利害関係を調整し、社会秩序を形作り全体の利益を求め、それを維持するためのもの。」

社会の定義「人間が生きていくためになくてはならない生活共同体のすべてのこと。」

権力の定義「人々を自分の考えに従わせるための物理的強制力」

これを前提にすすめることとする。

私たちは1人で生きることはできないので人々は社会をつくる。しかし、社会生活を営むと個人の考え方の違いなどにより争いが起きるのでその利害を調整するためのルール(規範)が必要である。だが、ルールに従わない人が出てきたとき強制的にルールを遵守してもらうために権力が必要。

この一連の流れを覚えておくこと。

民主政治の歴史

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民主政治の原点は古代ギリシアのポリスでのディアレゲインに見られる。民主政治を表すデモクラシーという語も民衆(demos)の支配(kratia)という意味を表すことばに由来している。

当時の哲学者は民主政治について盛んに論じたのだが、その中でも有名なアリストテレスは著書「政治学」の中で「人間は生まれつき社会的(政治的、またはポリス的)動物である。」と述べている。つまり、人間は社会(政治)が必要不可欠であるということである。

しかし、その後ヨーロッパでは民主政治は衰退し、封建制の時代が訪れた。(政治経済では出題が非常に少ないので割愛。)

いわゆる近代の時代を迎えると、ヨーロッパでは国王の権力が最高権力となる。これを絶対君主制という。フランスのボシュエなどは国王の権力を神から授けられたものだと主張し(王権神授説)、絶対君主制を理論的に擁護した。

だが17世紀以降、イギリス、アメリカ、フランスで市民革命が起こり、絶対君主制は打破された。これを機に近代民主政治が発達していくこととなる。

社会契約説

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基本的人権

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法の支配

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