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料理本/イワシ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
イワシ
カテゴリ
海水魚
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イワシ(鰯)は、ニシン目イワシ科に属する魚の総称で、特にマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種が重要です。日本を含む世界各地で広く漁獲されており、鮮魚や加工品として人気があります。

特徴

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イワシの外観
イワシのパイ

イワシは体が細長く、銀白色で背中は青緑色をしています。体長は種によって異なりますが、一般的には10〜30cm程度です。イワシの身は赤身で、脂の乗り具合によって色が変わります。特に脂の乗った部分は風味が良く、珍重されます。

分類

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イワシ科には以下の主な種が含まれます:

季節

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イワシは通年漁獲されますが、種類や漁場によって最盛期が異なります。例えば:

  • マイワシ:冬から春にかけてが旬
  • カタクチイワシ:春から夏にかけてが旬
  • ウルメイワシ:秋から冬にかけてが旬

選び方と保存

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新鮮なイワシを選ぶ際は、以下の点に注意します:

  • 色が鮮やかで、つやがあること
  • 身が締まっていて弾力があること
  • 血合いの部分が鮮やかな赤色をしていること

イワシは鮮度が落ちやすいため、購入後はできるだけ早く調理するのが望ましいです。冷蔵保存する場合は、1〜2日以内に使用しましょう。冷凍保存する場合は、真空パックにするか、ラップで密閉して冷凍すると良いでしょう。

使用方法

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イワシは様々な調理法で楽しむことができます。

調理

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  • 刺身:新鮮なイワシを薄くスライスして食べます。
  • 寿司:握り寿司や巻き寿司の具材として使用されます。
  • 干物:干して保存性を高めたもの(例:目ざしや丸干し)として消費されます。
  • 煮干し:だしを取るために用いられることが多いです。
  • 炒め物:野菜と一緒に炒めて、香ばしく仕上げます。

食べ方

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  • 刺身・寿司:醤油とわさびで食べるのが一般的です。
  • 干物:そのまま、または軽く炙って食べます。
  • 煮干し:だしを取った後、残りの身はそのまま食べることができます。
  • 炒め物:塩や醤油で味付けして、ご飯のおかずとして楽しみます。

栄養成分

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イワシは健康に良い成分が豊富に含まれています。以下はイワシの主な栄養成分です。

  • オメガ-3脂肪酸 : イワシには EPA DHA などのオメガ-3脂肪酸が豊富に含まれており、心血管系の健康を保ち、炎症を抑制するのに役立ちます。
  • タンパク質 : 良質なタンパク質を多く含んでおり、筋肉の維持や修復に必要な栄養素です。
  • ビタミンD : ビタミンDが豊富に含まれており、骨の健康を維持し、免疫力を高めるのに役立ちます。
  • カルシウム : カルシウムを多く含み、骨や歯の強化に寄与します。また、神経伝達や筋肉の収縮にも重要です。
  • ビタミンB12 : ビタミンB12が含まれており、赤血球の形成や神経機能の維持に重要な役割を果たします。
  • セレン : 抗酸化作用のあるセレンが含まれており、細胞の保護や免疫機能の向上に役立ちます。

イワシの栄養成分は、日々の健康維持に役立つ重要な要素が含まれています。

まとめ

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Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディアイワシの記事があります。

イワシは高タンパクで、ビタミンB群やカルシウム、DHA、EPAなどの栄養素を豊富に含んでいます。特にDHAやEPAは心血管系の健康に寄与します。低カロリーであるため、ダイエット中の食事にも適しています。

イワシは世界中で人気のある食材ですが、乱獲や環境への影響を避けるための持続可能な漁業が重要です。適切な資源管理と漁業の取り組みが求められています。