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料理本/ホヤ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
ホヤ
ホヤの刺身
カテゴリ
海産物
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ホヤ(ホヤ、海鞘、老海鼠、保夜)は、尾索動物亜門ホヤ綱に属する海産動物の総称で、2000種以上が知られています。「海のパイナップル」とも呼ばれています。

特徴

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ホヤは主に海中に生息し、筒状または球状の体形を持ち、表面に小さな突起やひだがあります。体色は種によって異なりますが、一般的に淡い色合いが多いです。ホヤは内臓が大きく、濃い色をしていることが特徴です。

分類

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日本で食べられているホヤには主に2つの品種があり、それぞれ異なる産地と旬があります。

  • マホヤ(真鞘、学名:Halocynthia roretzi
    • 産地: 東北地方、特に宮城県が主な産地です。宮城県は真ほやの全国シェアの約80%を占めています。
    • : 真ほやの旬は5月から8月で、特に7月上旬から8月のお盆までが最も美味しい時期とされています。この時期は、体内の老廃物が少なくなり、臭みが減って肉厚になります。
  • アカボヤ(赤海鞘、学名:Halocynthia aurantium
    • 産地: 主に北海道で水揚げされます。
    • : 赤ホヤの旬は一般的に5月から8月です。特に夏が最も美味しい時期とされます。

下処理

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  1. 水洗い
  2. 入水孔からホヤ水を出す
  3. 出水孔から排泄物を出す
  4. 殻を切る
  5. 身を取り出す
  6. 内容物を取り除く
  7. 身を洗う(真水または塩水で)

保存方法

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  • 冷蔵: 3%の塩水に浸し、密封して冷蔵庫で保存(目安として3日以内に食べる)。
  • 冷凍: 同様に準備し、冷凍庫で保存(目安として30日以内に食べる)。解凍後に食べる。

料理法

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  • お刺身: 下処理したホヤを食べやすい大きさに切り、わさび醤油でいただく。
  • ホヤの塩辛: ホヤを塩と煮切った酒で漬け込み、数日間冷蔵庫で保存する。
  • 唐揚げ: ホヤを片栗粉でまぶし、170℃の油で揚げる。
  • 酢料理: ホヤを薄くスライスしてお酢やみりんで和えたピクルスなど。

まとめ

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Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディアホヤの記事があります。

ホヤは高タンパクで低カロリー、ビタミンやミネラルを含む栄養価の高い海産物です。特有の風味と食感があり、独特の味わいを楽しむことができます。新鮮なものを選び、適切に調理することで、その魅力を最大限に引き出すことができます。