料理本/キンメダイ
キンメダイ | |
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カテゴリ | |
海水魚 |
キンメダイ(金目鯛、学名:Beryx splendens)は、スズキ目キンメダイ科キンメダイ属に属する魚で、主に深海に生息します。日本では高級魚として知られ、美味しい白身魚として重宝されています。
特徴
[編集]キンメダイは流線型の体形を持ち、背中は赤みを帯びた金色で、腹部は銀白色です。体長は通常30〜60cm程度で、体重は数kg前後になります。体の形状がやや平たいのが特徴で、目が大きく、口が下向きに開いています。身は白く、脂がのっていて、味わい深いです。
同属の種
[編集]キンメダイ属(Beryx)には以下の2種も含まれます:
ナンヨウキンメはキンメダイと類似した体形を持ちますが、体色や体の形状に微妙な違いがあります。フウセンキンメはかつてキンメダイと同一種と考えられていましたが、現在では別種として扱われています。フウセンキンメはキンメダイより食味が劣るとされ、市場価格も低めですが、切身として販売される場合はキンメダイとして流通していることが多いです。
季節
[編集]キンメダイは年間を通じて漁獲されますが、旬の時期は冬から春にかけてです。この時期に獲れるものは脂がのっており、特に美味しいとされています。
選び方と保存
[編集]新鮮なキンメダイを選ぶ際は、以下の点に注意します:
- 目が澄んでいて突出しているもの
- 体表がつやつやしており、鮮やかな色をしているもの
- 身が締まっていて弾力があるもの
キンメダイは鮮度が落ちやすいため、購入後はできるだけ早く調理するのが望ましいです。冷蔵保存する場合は1〜2日以内に使用しましょう。冷凍保存する場合は、内臓を取り除き、よく水気を拭き取ってから冷凍すると良いでしょう。
使用方法
[編集]キンメダイは様々な調理法で楽しむことができます。
調理
[編集]- 刺身:新鮮なキンメダイを薄くスライスして食べます。
- 煮付け:醤油やみりんで煮込む調理法。
- 蒸し物:蒸して、柔らかく仕上げる調理法。
- 干物:開いて干した「干しキンメ」は、調味料としても利用されます。
- グリル:塩焼きやレモン風味でグリルする調理法。
食べ方
[編集]- 刺身:醤油とわさびで食べるのが一般的です。
- 煮付け:ご飯のおかずとしてそのまま食べます。
- 蒸し物:シンプルにそのまま、またはソースやタレで食べます。
- 干物:そのまま、または調理して食べます。
- グリル:塩やハーブで風味を加えて食べます。
栄養成分
[編集]キンメダイは栄養価が高く、以下の重要な栄養成分が含まれています:
- たんぱく質 : 高たんぱく質で、筋肉の維持や修復に役立ちます。
- オメガ-3脂肪酸 : 心血管系の健康をサポートします。
- ビタミンB12 : 神経系の健康を保ち、赤血球の生成を助けます。
- ビタミンD : 骨の健康を維持し、カルシウムの吸収を促進します。
- ビタミンB6 : 代謝や神経機能をサポートします。
- ビタミンB3 : エネルギー代謝や皮膚の健康を支援します。
- セレン : 抗酸化作用を持ち、免疫系をサポートします。
- ミネラル : 鉄 や 亜鉛 などが含まれ、全体的な健康をサポートします。
まとめ
[編集]キンメダイは美味しい白身魚で、栄養価が高く健康にも良いとされています。高級魚として人気があり、特にその脂の乗り具合が評価されています。鮮度が重要で、調理法も多様です。