日本のすがた 地理 都道府県/奈良県
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奈良県(ならけん)は、近畿地方に位置し、奈良市を県庁所在地とする都道府県の一つである。
基礎データ
[編集]- 県庁所在地:奈良市
- 人口:1,316,306人(2021年6月の推計人口)
- 面積:3,690.94km²
- 県の木:スギ
- 県の花:奈良八重桜(ならのやえざくら)
- 県の鳥:こまどり
- 県の魚:きんぎょ・あゆ・あまご
市町村
[編集]主な市町村:
- 奈良市(県庁所在地。人口約35万人)
- 橿原市(人口約12万人)
- 生駒市(人口約12万人)
- 大和郡山市(人口約8万人)
- 香芝市(人口約8万人)
- 天理市(人口約6万人)
- 大和高田市(人口約6万人)
- 桜井市(人口約5万人)
奈良市や橿原市、生駒市などは交通の便が良く、大阪や京都などのベッドタウンとなっているため、人口が奈良県内では多い。
地理
[編集]県の面積は全国で40位と、狭い。奈良県は海に接していない内陸県。
位置
[編集]県は近畿地方の紀伊半島(きいはんとう)の中央部に位置し、大阪府、和歌山県、三重県、京都府の4つの都道府県に接し、囲まれている。
地形
[編集]陸地
[編集]北西部には奈良盆地(なら ぼんち)という盆地(山に囲まれた低地)があり、北東部には大和高原(やまと こうげん)という高原(高いところにあるなだらかなところ)がある。 南部には、標高が高い紀伊山地(きい さんち)がある。県で一番高い山は八経ヶ岳(はっきょう がたけ)である。標高は1915m。
川・湖
[編集]・川:紀の川、大和川など。
気候
[編集]歴史
[編集]奈良県には昔都が置かれていた。特に奈良時代の平城京(へいじょうきょう)は有名である。
文化財
[編集]前述の通り、奈良には昔都が置かれていたこともあって、奈良県にはたくさんの文化財がある。特に奈良市には多い、県全体で「古都奈良の文化財(ことならのぶんかざい)」、「法隆寺地域の仏教建造物(ほうりゅうじちいきのぶっきょうけんぞうぶつ)」、「紀伊山地の霊場と参詣道(きいさんちのれいじょうとさんけいみち)」という3つの世界遺産があり(いずれも世界文化遺産)、これは鹿児島県とならんで全国最多である。 「古都奈良の文化財」で有名なのは東大寺、薬師寺、唐招提寺、春日大社など。 「法隆寺地域の仏教建造物」で有名なのは法隆寺、法起寺など。
産業
[編集]第1次産業
[編集]農業
[編集]県外ではあまり有名ではないが、奈良市はいちごの栽培が盛んで、古都華、あすかルビーといった品種がある。また、大和高原では「大和茶」と呼ばれるお茶がある。
奈良県南西部の五條市では、柿の栽培が盛んで、奈良県の柿の生産量は和歌山県に次いで全国2位となっている。市町村別では、五條市は柿の生産量が全国一位である。
林業
[編集]奈良県中南部の吉野地域は、吉野杉(よしのすぎ)という杉が有名で、林業が盛んである。歴史が古く、室町時代から植林が始まっており、大阪城の建築にも使われた。日本三大人工美林の一つに数えられている。
第2次産業
[編集]伝統工芸
[編集]奈良県には3つの伝統的工芸品がある(奈良筆、奈良墨、高山茶筌)。奈良筆は主に奈良市と大和郡山市で作られている。筆の歴史はとても古く、1200年前頃に筆作りが始まっていたとされている。