日本語/非母語話者むけ/勉強法

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

何かを勉強するときには、自分を律することが必要です。日本語に割く時間を設け、習慣化するようにしましょう。あせらず、達成可能な目標を決めましょう。言語を学ぶときの理想の方法は、ネイティブスピーカーと交流可能なネイティブの環境に自分の身をさらすことと、個人チューターをネイティブスピーカーにやってもらうことです。しかし必須ではなく、独学それ自体も有益です。

目標設定[編集]

目標を決めることは必要不可欠です。

かな[編集]

真剣に日本語の読み書きができるようになりたいならば、まずはかな(ひらがなとカタカナ)をマスターしなければなりません。これは音節文字で、アルファベットと同様に表音的です。しかし英語とは違い、日本語の発音はほぼ完全に規則的で、大半の場合は文字と音が1対1で対応しています。覚えるべき発音規則はごくわずかです。したがって、ひらがなとカタカナは簡単にマスターできます。ただし、すらすらと読むにはさらにかかります。

かな文字は非常に少ないので、機械的に覚えられます。すらすら読むためには、徐々に暗記術をやめていかなければなりません。このような過渡期の場合や、さらに暗記が苦手な人の場合には、暗記術が役立ちます。

かなをマスターしたら、出合ったかな文字がすべて発音できるようになるでしょう。意味は分からないかもしれませんが、心配はいりません。語彙を勉強すれば、理解度が格段に上がります。

漢字[編集]

Wikipedia
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ウィキペディア漢字教育の記事があります。


漢字の勉強は時間がかかるので、すぐに始めたほうがいいです。早く始めたぶんだけ、早く堪能になります。

漢字の勉強法にはいくつかあります。

  • 暗記
  • 偏旁.
  • 字源による覚え方
  • 字形による覚え方
  • 書道は、覚えやすくて苦痛のない漢字の練習法です。

偏旁(漢字の構成要素)から覚えるときは、覚えるべき数はごくわずか(およそ200)です。すぐに、初めて見る文字でも意味と読みがある程度推測できるようになります。

漢字を書くのは全くの別作業です;漢字を雅びなもの、芸術として考えてみましょう。書道は日本で広く学ばれ、尊ばれる芸術です。上手に書かれた文字や故事成語は、しばしば壁にかけられたり美術館に展示されたりされ、西洋における絵画と同様に売買されます。

全部覚えるための方針は、英語やスペイン語などの西洋言語とは違うことをはっきりと意識することです。文字の読みを覚えるときは、母語を忘れて、母語のアルファベットではなく音声学的に捉えることです。

註:上述のとおり、急がないのが大切です。一気にたくさん覚えようとすると、そのぶん忘れやすいです。

関連項目[編集]

  • How to Learn a Language
  • Lang-8:日本語で文章を書くと、ネイティブスピーカーが投稿を添削してくれます。他の言語にも対応しています。