明晰夢/意識を持つテクニック

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

夢の中で夢を見ていると意識するためには、夢を思い出す方法がもっとも初歩的です。 しかし、夢を思い出す以外にも、意識を保つために日常生活で出来る方法はたくさんあります。ここではそれを紹介していきます。

自分の行動を意識する[編集]

貴方は不思議に思うかもしれません。私達は普段自分がしていることを意識しているではないかと。しかし本当にそうでしょうか。例えば自転車に乗っている時貴方は、自分の足がペダルを動かしている事について意識した事があるでしょうか。又は通いなれた道を歩いている時、今左足を前に出して地面を蹴って次に右足を出して……と考えた事がありますか。この様に、私達の脳は、日常で頻繁にとる行動の多くを無意識下で自動化しています。この脳の働きのお陰で、私たちは歩きながら好きな異性を考えたり、日常のルーティン作業を意識する事なくテキパキと熟せるのです。

では、なぜこれが明晰夢を見る為に役立つのでしょうか。

夢は無意識下で見る物です。明晰夢は、夢を「夢を見ている」と認識し明晰夢となります。これは、先程の自転車に乗っている時にペダルをこいでいる足を意識する事と同じです。

無意識で行う処理を意識し、夢の中で「あ、今自分は夢を見ているんだ」と意識出来る確率が高まります。 その為に、日常生活の中で、決まった時間、又は気付いた時に「私は○○をしている」又は単に「私は今自分を意識している」と心の中で呟く様にしましょう。 これで普段無意識の中に沈んでいる意識が浮かび上がり、夢を見ている時に「私は今夢を見ている」と気付けます。

これによりある種の弊害が生じます。それは、普段無意識で処理しているプロセスを無理やり意識化に上らせる為、疲労を余計に感じてしまうという事です。この訓練を行う場合、夜更かしはやめ規則正しい生活を心がけて下さい。規則正しい生活は夢を見る為にも大切な事です。

自分の手を見る[編集]

自分の行動を意識することと似ていて、かつそれよりもやや容易な方法です。 することは定期的に自分の手を見るだけです。勿論、手ではなく足を見たり空を見たりでも良いのですが、一番確認しやすく見慣れているのは手だと思います。又、応用的に、手を見ながら「私は今自分の手を見ている」と心の中で呟く様にしてみても良いです。