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東京農工大対策

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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ウィキペディア東京農工大学の記事があります。

本項は、東京農工大学の入学試験対策に関する事項である。

東京農工大学(以下、農工大)は東京都府中市に本部を置く国立大学である。農学部は府中市に、工学部は小金井市にそれぞれキャンパスがある。農学部は、東大を除けば都内唯一の国立大学の農学部である。共通テストは農学部で75%(獣医は83%)、工学部で70%前後を目標としてほしい。

科目別対策(前期日程)

全学部学科、2次試験の科目は英語・数学・理科2科目の計4科目である。

数学
前期日程においては全学部学科必須である。試験時間120分で、大問数は例年4問である。特別な発想を必要としない問題が多いが計算力を試す問題も見られる。チャート式・基礎からの(青チャート)をマスターするレベルの学力があれば十分合格圏内と言えるだろう。微積分、複素数平面、空間ベクトルの分野が頻出で単独あるいは融合問題の中で必ず出題されているため、十分な対策を心がけたい。2次試験が4科目になった2016年から問題が難化していることに注意が必要である。

後期試験は大問数2問で60分。微積は毎年必ず出題されており、残りはベクトルや複素数平面などが出題されている。計算量も多く、思考力を問う問題も多い。

英語
試験時間は60分、大問数は例年3問である。文章の難易度はそれほどでもないが、内容説明(○○文字以内で説明せよ、といった類のもの)や英作文が出題されるため、苦手な受験生は十分な練習を積むべきである。英作文は会話文中の空所を埋めさせるものや自由英作文などが出されている。 平成22年度入試より、農学部の後期日程試験は英語のみとなった。

理科
前期は農学部と工学部生命工学科は「物理」、「化学」、「生物」からの2科目選択。工学部応用分子化学科、有機材料化学科、化学システム工学科は「物理」、「化学」の2科目指定、工学部機械システム工学科、物理システム工学科、電気電子工学科、情報工学科は「物理」必須と「化学」と「生物」から1科目選択の計2科目である。後期は化学物理工学科は物理・化学から1科目、それ以外の学部は物理指定である。農工大の中で理科が一番難しいため徹底して対策をすること。前期の制限時間は2科目160分と理科の制限時間としてはかなり長い(参考程度に東京科学大学は2科目240分、京都大学は180分である)。後期も1科目で120分とかなり長い。

  • 物理

他の大学とは違い、抽象的な問題が出題される。そのため解法暗記してるだけでは対処が難しいだろう。普段の勉強では「新物理入門」等微積物理を用いてる参考書を使っても問題ない。過去問に加え「物理入試の核心」等標準問題集を仕上げること。後期受験や、高得点を狙うなら「標準問題精巧」をやってもいい。難易度は標準~やや難程度。

  • 化学

他の大学の入試問題と比較して、問題文が長いことが挙げられる。また総合力を試しているためか、理論無機有機を越えて様々な分野の融合問題が多い。しかしながら問題を注意深く読めば一般的な高校の定期テストレベルの非常に容易な問題も存在しているので、そのような問題を落とすようなことはあってはならない。記述問題(どのような現象が観察されるか、など)もよく見られるので教科書などを用いて対策をしたい。割合としては理論分野が半数を超えているので特に理論分野は鍛えておきたい。

  • 生物

その他

共通テストの配点は950点であり(工学部後期は680点に圧縮)、個別学力検査の配点は工学部前期日程で900点、工学部後期日程で650点、農学部前期日程で700点、農学部後期日程で400点である。このため、農学部の獣医学科や応用生物科学科を目指す受験生は、センター試験で十分な点を取っておくべきだろう。