源氏物語 はじめに

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源氏物語の概要[編集]

 源氏物語とは、平安時代中期に紫式部によって作成された全54巻からなる物語である。源氏物語の執筆の年代は、詳しいことは不明な点が多く存在するが1008年の11月以前には、若紫の巻が出来ていたことがわかっている。また、その頃の日記の数々から推測するに1010年代で完成したことが推測できる。紫式部日記によれば、確定した「源氏物語」の一本はなく複数あり、それがその世に出て複製されるうちに加筆や削除などが行われて、さらに補作の巻などが生まれるにあたり、平安末期には「源氏物語」は、原作と比べかなりの相違点が見られるであろう。補作の巻は、「桜人」、「狭筵」、「巣守」、「法の師」、「憂栖」、「雲雀子」、「八橋」、「挿櫛」、「花見」、「嵯峨野上」、「嵯峨野下」、「釣殿の后」がある。これらの補巻をあわせた「源氏物語」は、法華経60巻になぞらえて、6巻追加して作られたわけだが鎌倉時代には全63巻からなる「源氏物語」もあったらしい。


あらすじ[編集]

 源氏物語においての時代背景は平安時代である。桐壺帝の第二皇子は生母の身分が低く、臣籍に置かれていた。光源氏とは、その美貌ゆえに呼ばれた名であり、様々な女性との恋の遍歴がこの物語に綴られている。

源氏物語での登場人物[編集]

源氏物語による文学作品の影響[編集]