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無機化学の基礎/化学結合/イオン結合

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

2個以上の原子がたがいに結びついて分子が形成される。 このとき原子間を結びつけているものが化学結合である。 化学結合は機構によって、イオン結合、共有結合、金属結合、ファン・デル・ワールス(van der Waals)結合に分類される。 実際の化学結合は、これらのいろいろな結合様式が混ざり合っていることが多い。 イオン結合では、2個の原子間で電子の授受が行われることにより陽イオンと陰イオンが生じ、その陽イオンと陰イオンの間に静電引力が働き、結合が形成される。 一般に、イオン結合は電気陰性度の差が大きい原子の間で、また、イオン化エネルギーが小さい原子と電子親和力の大きな原子の間で形成されやすい。 イオン結合で主に構成された結晶はイオン結晶とよばれる。