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  • 泣かじとは 汝(な)は言ふとも、 山跡(やまと)の 一本(ひともと)すすき 項(うな)傾(かぶ)し[三二] 汝が泣かさまく[三三] 朝雨の さ[三四]霧に立(た)たむぞ。 若草の[三五] 嬬(つま)の命。 事の 語りごとも こをば。  (歌謠番號五)  ここにその后(きささ) 大御酒杯(さかづき)を取らして、立ち依り指擧(ささ)げて、歌よみしたまひしく、…
    142キロバイト (32,194 語) - 2015年10月19日 (月) 06:46
  • すずろに悲し。幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏し目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。 生ひ立たむありかも知らぬ若草を後らす露ぞ消えむ空なき またゐたる大人、「げに。」とうち泣きて、 初草の生ひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ…
    52キロバイト (3,484 語) - 2023年7月11日 (火) 11:13