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琉球大対策

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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本項は、琉球大学の入学試験対策に関する事項である。 琉球大学は、沖縄県中頭郡西原町にある日本最南端の総合大学である。

一般入試

琉球大は国立大学である為、5教科7科目のセンター試験を受験することになる。琉球大学では医学部医学科を除いて、センター試験が合否を決めると言えるほど、センター試験の配点が高い。そのため、琉球大受験生は、センター試験対策の勉強に力を入れること。センター得点率の目安は、文系学部は65%、理系学部は60%程度を目指そう。ただし、医学部医学科は84%以上と考えておいたほうがいい。二次試験の問題だが、基礎的なレベルが出題される(文系の場合、英語、もしくは小論文のみ)。教科書に基づいた高等学校の授業をしっかりと勉強していれば解けるような問題ばかりである。したがって医学部医学科の受験生は2次試験もケアレスミスで合否を分けてしまう。また、過去問(赤本)対策はしっかりやっておこう。地元の予備校などでは琉球大の対策をしてくれるところもあるので利用するのが得策である。

2次試験対策

英語
医学部医学科、観光学部、法文学部(総合社会システム学科、国際言語文化学科英語文化専攻)、教育学部英語専修コースで課される。試験時間は100分で大問4題である。長文読解問題が2題、会話文を題材とした題意に合う単語挿入問題・英作文問題が1題、自由英作文問題が1題である。一般的な国公立大2次試験問題であるので、長文読解問題は学校で配布される教科書や長文問題集を普段からこなし、多くの英文に触れるとよい。英作文問題は学校で使用している英作文の教科書の徹底マスターを図り、学校の先生や予備校の先生に添削してもらうとよい。

国語
教育学部小学校教育コースと国語専修コースで課される。試験時間は100分で現代文2題、古文・漢文がそれぞれ1題ずつである。 現代文は例年第一問が小説、第二問が論説文の問題である。評論は標準的な良問である。小説に関しても一般的問題であるが、2次試験で論述の小説問題を出題するところは少ない。本学の過去問以外に余裕があれば筑波大前期、広島大前期(法・医)の過去問を解くなどして表現技法の説明など小説独特の設問に慣れるようにしたい。論説文は一般的な国公立大2次試験レベルである。 古文は和歌に関する問題も出題されるので、和歌について問われる関西国公立の問題に取り組むのもよい。基本的な古文の知識を身につけておくことが重要である。漢文では基本的な句形の習得はもちろんのこと、文学史を問う問題が出題されるので基本的な文学史を整理しておくと良い。

数学(甲)
医学部、理学部、工学部、教育学部数学専修コースで課される。試験時間は120分で大問4題である。数Ⅲの分野は満遍なく出題され、他大学で出題の少ない2次曲線、極座標・極方程式の出題も時おり出題される。数Ⅲの微積分と複素数平面、数Aの場合の数と確率の問題が頻出であるので3分野については対策を念入りに行う必要がある。それ以外の分野も融合問題の中で出題されたり、小問集合形式の大問が1題出題される時は小問集合の中で出題されるので分野の偏りなく対策する必要がある。教科書をベースにした基本内容を重視した問題が3題、医学部医学科で合否を分けるやや難しいレベルの問題が1題出題されるので、医学部医学科以外の受験生は教科書の節末・章末問題、学校で配布されている教科書傍用問題集を中心に必要な解法をマスターしたら過去問演習にとりかかろう。医学部医学科の受験生はやや難しい問題まで解けるようにする必要がある。

数学(乙)
数学専修コース以外の教育学部、農学部で課される。試験時間は60分で大問2題である。小問集合1題と大問1題の年と小問集合なしの大問2題が出題される年と傾向が一定しない。数Ⅱの微積分融合問題、数Bのベクトルの問題が頻出であるが、それ以外の分野も融合問題や小問集合の中で出題されるので分野の偏りなく対策する必要がある。教科書をベースにした基本内容を重視したレベルの問題のため、教科書の節末・章末問題、学校で配布されている教科書傍用問題集を中心に必要な解法をマスターしたら過去問演習にとりかかろう。

物理
医学部医学科以外は試験時間は100分、医学部医学科は2科目で100分のため、医学部医学科は他の学部の問題の半分が課される。例年、力学分野で1題、電磁気分野で1題、それ以外の分野の小問集合が1題の大問3題が出題される。物理の全分野から万遍なく出題されている。難易度は基礎から標準レベルが中心である。したがって学校で配布される傍用問題集(リードα、セミナー等)をマスターしたら過去問演習に取り掛かろう。

化学
医学部医学科以外は試験時間は100分、医学部医学科は2科目で100分のため、医学部医学科は他の学部の問題の半分が課される。医学部医学科は理論化学1題、理論化学・無機化学融合問題1題、有機化学1題、医学部医学科以外はは6つの大問から構成されており、理論化学分野2題、理論化学・無機化学融合問題1題、無機化学分野1題、有機化学分野2題であり、どちらも計算問題が多く出題される傾向である。難易度は基礎から標準レベルが中心である。したがって学校で配布される傍用問題集(リードα、セミナー等)をマスターしたら過去問演習に取り掛かろう。問題量が多いので過去問演習の際、時間を計って解くとよい。

生物
医学部医学科以外は試験時間は100分、医学部医学科は2科目で100分のため、医学部医学科は他の学部の問題の半分が課される。教科書の内容をベースにした実験、考察問題が出題される。毎年沖縄の動植物・環境と絡めて出題される問題が出題されるので過去問研究が特に必要である。

その他

遠隔地の受験生は入学してから、思い描いていた生活と違うと言ったことの無いように、入試前に一度は下見をしてみるべき。特に交通事情(バスは便があるが、琉大生の大半は自動車通学)や住宅事情(琉大周辺は学生街が発達しておらず、住宅供給能力が充分であるとは言いがたい)の吟味は必須であろう。