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琉球語

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

琉球語(りゅうきゅうご)は、日本語と同系の言語で、南西諸島で話されています。地域によってかなり差がありますが、ここでは琉球王国で標準語として使われていた首里(現在の那覇市)の方言を扱います。琉球語で琉球語のことは「ウチナーグチ(沖縄口)」と呼ばれます。ここで扱うのは琉球の伝統的な言語である琉球語であり、琉球語と日本語が混ざり合った新方言である沖縄弁(沖縄方言、ウチナーヤマトグチ)ではありません。

文字

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琉球語は、歴史的には日本語と同じように平仮名、漢字を用いて表記されてきました。この他、近年では日本語にない発音を表記するために特別な文字が使われることもありますが、まだ一般的ではありませんので扱いません。したがって、この教科書を読み進める上で日本語を母語とする方が新たに覚える必要のある文字はありませんし、「をぅ」のような独特の表記もなるべく使いませんが、同じ文字だからと言って日本語と発音が同じであるとは限らないことには注意しておいてください。

音韻

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琉球語には、日本語と同じように/a/、/i/、/u/、/e/、/o/の5つの母音があります。ただし、日本語で/e/と発音する単語は琉球語では/i/の発音になりますし、日本語で/o/と発音する単語は琉球語では/u/の発音になりますので注意しておいてください。二重母音では日本語の/ai/と/ae/が/ee/、/au/と/ao/が/oo/にそれぞれ変化します。子音では、琉球語には「声門破裂音」/ʔ/と呼ばれる、喉の奥で小さく「ん」を発音するような独特の子音があります。感覚としては「っあ」「っい」「っう」「っえ」「っお」に近いです。また、日本語でいうタ行は「タ、ティ、トゥ、テ、ト」と「チャ、チ、チュ、チェ、チョ」という2つの行に分かれています。これ以外の子音には日本語と大きな違いはありません。