経済学 社会保障制度 日本の社会保障制度とその内容・課題

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経済学社会保障制度日本の社会保障制度とその内容・課題


日本の社会保障制度の位置[編集]

社会保障制度のあり方は、大きく次の2つに分けられます。

  • 「イギリス・北欧型」(単一保障)
  • 「ヨーロッパ大陸型」(所得比例保障)

日本は、2つの中間を執っています。

日本国憲法第25条では、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(生存権)が保障され、責務を国が負う事が明記されています。

日本の社会保障制度の内容[編集]

  • 社会保険
    • 医療保険・・・1961年から国民皆保険制となりました。
    • 雇用(失業)保険
    • 労働災害保険
    • 年金保険・・・1961年から国民皆年金制を開始、1985年に公的年金の一元化(基礎年金の導入)がなされました。
    • 介護保険・・・2000年4月に開始しました。
  • 公的扶助・・・生活保護法を中心に保障していますが、この内容を巡って朝日訴訟などの訴訟もありました。
  • 社会福祉・・・児童福祉法・身体障害者福祉法・老人福祉法などを中心に保障しています。
  • 公衆衛生・・・結核(保健所の設置)・エイズ予防・清掃・下水道整備などをしています。

日本の社会保障制度の課題[編集]

日本政府は、1973年に「福祉元年」声明を発表しました。現在、政府は日本が少子高齢社会であることから自助努力を強調し、次のような福祉理念の見直しを求めています。

これらの実行にはボランティア活動の推進が欠かせません。