出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
2 個のベクトル と とのスカラー積 (scalar product) を,
(A.4)
で定義する.ここで はベクトル のあいだの角度である.
(A.4) の定義から,
であることがわかる.さきの単位ベクトル はその大きさが で,互いに直交しているから,
(A.5)
である.また
(A.6)
もすぐ証明できる.いまある単位ベクトル を考えると
となる.これはベクトル の 方向の成分の大きさをあらわすから
(A.7)
とかける.さて
であるから, を直角座標系の成分でかくと
(A.8)
となる.また,スカラー積 を直角座標系の成分でかくと,(A.5) の性質から
(A.9)
となる.