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高校受験参考書/社会 地理/東南アジア

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

マレーシア

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東南アジアの中国系移民は、移民1世ではなく何代も前から現地に住んでいるので、東南アジアの中国系移民を華僑(かきょう)ではなく華人(かじん)という。

マレーシアは植民地時代は、イギリスによって支配されていた。植民地時代の影響もあり、マレーシアでは先住民のマレー系住民よりも、中国系住民(華人)の経済的な影響力が大きい。そこで、格差を是正するための政策として、マレーシアでは雇用や公立大学入学などでマレー系住民を優遇するブミプトラ政策が取られている。

「ブミプトラ」とは「土地の子」の意味。

マレーシアの民族は、大きく分けると、マレー系インド系中国系の3つに分けられ、このほか山岳などに少数民族がいる。マレー系住民が国民の6割、中国系住民が国民の3割、インド系住民が国民の1割である。つまり、人口の3割の中国系移民によって、マレーシアの経済が支配されている。

マレーシア語の公用語はマレー語だが、中国系住民は中国語を日常的に話し、インド系住民はタミル語を日常的に話す。

宗教は、マレー系住民はイスラム教を信仰。中国系住民は仏教を信仰。インド系住民はヒンドゥー教を信仰。

中国系住民は都市に多く住んでおり、いっぽうマレー系住民は農村に住んでいる。 マレーシアの中国系やインド系住民は、イギリスによる植民地時代に連れてこられた人などの子孫である。

さて、イギリス植民地時代のマレーシアは、天然ゴムの主要な産地だった。天然ゴムは植物のゴムノキの樹液から作れる。 この天然ゴムのプランテーションが、マレーシアの一帯に多くあった。

第二次大戦後、合成ゴムが世界的に普及していくと、天然ゴムが売れなくなってきた。 なのでマレーシアは、油やし の栽培へと農業を転換した。

油やし から取れる油のことをパーム油といい、洗剤などの原料になっている。

1980年代、マハティール首相がルックイースト政策を打ち出し、西洋ではなく、日本や韓国・台湾などアジアの工業国を見習って工業化を目指す政策を掲げ、また日本など先進工業国からの工場を誘致した。 そのため、マレーシアで工場が増えていき、現在では、東南アジアではタイとマレーシアが主な工業国である。

シンガポール

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シンガポールの観光政策

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シンガポールのマーライオン

シンガポールは観光にも力を入れている。そのため、街を清潔にたもつために、ゴミのポイ捨てには厳しい。ゴミを捨てると、罰金を取られる。そのため、シンガポールが「ミスター・クリーン」とも呼ばれている。

東ティモール

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2002年に、インドネシアから独立した。1999年に国連の監視下のもとで、独立するかどうかの投票が行われ、その結果、独立が多数をしめたので、2002年に独立した。

独立の前後に、反対派による襲撃があった。そのため、国連のPKOが派遣された。現在でも、政情が不安定である。

ASEANとベトナム戦争

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ASEAN(東南アジア諸国連合)は元々、ベトナム戦争の前後に、共産主義に対抗するために設立された連合である。 じっさいに、設立当初の加盟国には、ベトナムが入ってない。

ASEANの設立当初の加盟国は、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイの5ヶ国である。

やがてベトナム戦争が終わり、ASEANの役割が、経済協力について話し合う連合へと変わっていった。そして冷戦が終わると、ベトナムも1990年代にASEANに加盟した。

フィリピンの英語と出稼ぎ

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フィリピンでは貧富の格差が大きく、貧しい人が多い。だが、英語が公用語のひとつであるため、出稼ぎに有利なため、1970年代ごろからは、周辺の豊かな国へと出稼ぎに行く人も多い。

なお、フィリピンの公用語は、英語とフィリピノ語である。

カンボジア

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アンコールワット。(世界遺産。カンボジア)

冷戦中、社会主義系の独裁者ポル・ポトが権力をにぎり、極端な社会主義を掲げた独裁政治により、1979年ごろに多くのカンボジア国民が虐殺、または飢餓などで死亡した。(※ ポルポトの名前は高校の「地理」参考書にも出てこない。高校の「世界史」の教科書には出る。)

その後、ベトナムと対立し、やがてベトナムがカンボジアを侵略すると、カンボジア国内でカンボジア国民がポルポト政権によって大量虐殺されている状況が明らかになった。

この後、さまざまな紛争や内戦が起こり、最終的にポル・ポトは追放された。

たびかさなる内戦や紛争により、経済は遅れている。

仏教寺院であるアンコールワットが世界遺産に指定されている。(※ 各国の世界遺産については、あまり中学・高校の地理教科書・地理参考書には、出てこない。)

ミャンマー

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独裁軍事政権による支配が、すくなくとも1980年代から、ずっと続いてる。

軍事政権によって、民主活動家のアウンサン・スー・チーが、たびたび自宅軟禁される。このため、欧米の政府やメディアなどから、たびたび軍事政権が批判される。(※ アウンサン・スー・チーの名前は高校の「地理」参考書にも出てこない。高校の「世界史」の教科書には出る。入試に時事問題などを要求する高校では、ミャンマーがたびたび国際ニュースの話題になるので、入試に出る可能性が高いだろう。)

ラオス

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インドシナ半島にある内陸国。農業と林業などが行われてる。工業化は遅れている。

ブルネイ

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ボルネオ島(カリマンタン島)の北西部にある。石油や天然ガスが算出するため、石油輸出・天然ガス輸出に経済を頼っている。