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高等学校保健体育座学編/中高年期と健康

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
高等学校の学習>高等学校保健体育>高等学校保健体育座学編>中高年期と健康

本項では、40代以降の健康課題と国内の対策を学習します。

本項では、タイトルを少し変形しています。

キーワード

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加齢(エイジング)・骨粗鬆症・ロコモティブシンドローム・高齢化・認知症・生活の質・介護保険制度・リハビリテーション

加齢に伴う変化と健康

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ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

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 2007年、日本整形外科学会はロコモティブシンドローム(運動器症候群)を提唱しました。ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、運動器の障害や衰えによって、介護が普段より必要になりやすい状態(歩行障害など)をいいます。加齢・運動不足・運動過多・太りすぎ・痩せすぎ・骨や関節の病気などがロコモティブシンドローム(運動器症候群)の原因です。

 サルコペニア(筋肉量の減少)とフレイル(疲労感や活力低下などの総称)は、どちらも加齢の用語と関係しています。適切な食事と運動によって、両方を改善出来ます。

加齢と健康課題

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高齢者の健康を支える取り組み

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 日本国民の4人に1人が65歳以上、7人に1人が75歳以上となっています(超高齢社会)。また、高齢者の約半数は、何らかの自覚症状を抱えています。しかし、医療費の値上げに関係なく、高齢者の約4分の1程度しか日常生活で実際に影響を受けていません。日本は世界で最も平均寿命・健康寿命が長くなっています。健康で生きがいのある充実した生活を送れるように、社会の仕組みや私達の意識を変えなければなりません。そのため、高齢者の雇用・就業を働きかけ、高齢者が活動しやすい生活環境の整備などを進めています。

貯筋運動プロジェクト
公益社団法人健康・体力づくり財団が、貯筋運動プロジェクトを広めています。貯筋運動プロジェクトでは、超高齢社会の人々の生活の質を保とうとしています。具体的には、毎日15分程度の筋力トレーニング・運動の場所「貯筋運動ステーション」の拡大・指導者の育成を進めています。60歳以上の貯筋運動プロジェクト参加者は、実際に筋肉量を増やし、体力もかなり向上しました。したがって、中高年期からでも運動を生活に取り入れる重要性とその効果が示されています。

 障害者や高齢者も、家庭や地域で普通の生活を送れるようにしなければなりません(ノーマライゼーション)。ノーマライゼーションの方針に沿って、バリアフリーユニバーサルデザインなど、環境の整備も進めています。

資料出所

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  • 第一学習社『高等学校 保健体育 Textbook編』北川薫ほか編著
  • 大修館書店『現代高等保健体育』衞藤隆ほか編著