コンテンツにスキップ

高等学校化学II/検定教科書で扱われてる発展的話題

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

数学

[編集]
  • 微分方程式

掲載されている教科書: 啓林館。

未分類

[編集]
  • 液晶

掲載されている教科書: 実教出版。

  • 核磁気共鳴スペクトルや赤外共鳴スペクトルなど

掲載されている教科書: 啓林館。

無機化学

[編集]
  • 三元触媒

自動車とかに使われてる浄化装置。 掲載されている教科書: 実教出版。

  • 固溶体

資料集にて、侵入型固溶体と置換型固溶体が、「侵入型合金」および「置換型合金」の名前で紹介されている。

  • 水素吸蔵合金

掲載されている教科書: 数研出版。


  • 超伝導

ニオブ-チタン合金など。 掲載されている教科書: 数研出版。


高分子

[編集]
  • 平均分子量の分布

掲載されている教科書: 東京書籍、実教出版、数研出版。

なお、高分子化合物が明確な融点を持たない理由は、この分子量が一定ではなく分布している事による、というのが定説である。

  • チーグラーナッタ触媒
  • 量子化学のs軌道、sp混成軌道、π結合、など

掲載されている教科書: 第一学習社


  • ベンゼン環の共鳴


  • マルコフニコフ則

掲載されている教科書: 数研出版。


染料アリザニンの原料がアントラセンであること。 アリザニンの化学式も検定教科書にある。


  • 立体規則性

固体の高分子化合物において、 シンジオタクチックアイソタクチックアタクチックなどの構造。

このうち、シンジオタクチックおよびアイソタクチックは構造が規則的なので、結晶になりやすい。

掲載されている教科書: 啓林館、実教出版、東京書籍。


  • ニトログリセリンの作用

医薬品の説明にて。ニトログリセリンが強心剤であること。

掲載されている教科書: 啓林館の教科書。


その作用の原理および副作用。 ニトログリセリンは体内で一酸化窒素NOを放出し、そのNOが血管を広めることで強心作用をもつ。 ニトログリセリンの副作用として頭痛がある。ニトログリセリンは血管をひろめるため、頭痛も起こる。

  • 毒薬と劇薬の違い。

掲載されている教科書: 啓林館。


  • 「局所麻酔」という用語

掲載されている教科書: 啓林館。

  • LD50(Lethal dose 50、半数致死量)について。

掲載されている教科書: 啓林館。


  • 粘度計

用語と使い方のみ。流体力学の話題については触れてない。粘度の計算も高校化学の教科書には無い。

  • プラスチック成形

射出成形や圧縮成形、中空成形など。

掲載されている教科書: 啓林館、第一学習社。


  • オルト-パラ配向性

掲載されている教科書: 数研出版、実教出版、啓林館。

ベンゼンの1置換体(たとえばトルエンなど)に、さらに置換反応を行わせた場合、2つめの置換基の位置は、すでに結合している置換基によって決まる。

トルエンをニトロ化させた場合、オルトーパラ配向性である。よって、o-ニトロトルエンまたはp-ニトロトルエンが出来る。

ベンゼンのニトロ化はメタ配向性。ベンゼンをニトロ化させた場合、メタ配向性である。よって、m-ジニトロベンゼンが出来る。

  • 酵素の反応速度のミカエリスメンテン式


電気化学

[編集]

燃料電池の話題と絡んで、都市ガスの主成分がメタンである事などを紹介。

掲載されている教科書: 数研出版(教科書の巻末見開き)。


物理化学

[編集]
  • 電気の双極子モーメント

実教出版の教科書の巻末ちかくの付録で紹介されている。科学者デバイの名前も紹介されている。

  • エンタルピー

実教出版の教科書の巻末近くの付録で紹介されている。 名前の似ているエントロピーも同教科書にて紹介されている。

  • エンタルピー

啓林館の教科書で紹介。

溶液などの例で説明。

  • ギブスエネルギー。

実教出版の教科書の巻末近くの付録で紹介されている。別名「ギブスの自由エネルギー」の用語も紹介されている。

ΔG=ΔHーTΔS の式も紹介されている。

Hはエンタルピー。Sはエントロピー。

  • ボルツマン因子の式

実教出版の教科書の巻末ちかくの付録で紹介されている。式中のエネルギー項としてギブスエネルギーを採用してる。 気体定数Rのあるアレニウスの式ではなく、ボルツマン定数kを用いたボルツマン因子の式の形で、実教出版の教科書にて紹介されている。

超化学

[編集]
  • クラウンエーテル

実教出版の教科書の巻末ちかくの付録で紹介されている。

その他

[編集]
  • クロスカップリング反応

東京書籍の教科書の巻末の見開きの付録にある。

  • 存在する語句
「亜鉛」と「ホウ素」と「パラジウム触媒」。画像だが、ベンゼン環っぽい化合物のある反応経路イラストがある。
その反応経路イラスト中に「ハロゲン」という文字あり。
「液晶」や「医薬品」などの応用。

こういう反応。

パラジウム系の触媒のもと、Xをハロゲンとして

という反応が比較的に安定な反応として進む。亜鉛Znのかわりにホウ素Bでもいい。

実用的な反応では、上式のRおよび R'は、しばしばベンゼン環または類似した環状化合物であることも多い。

上式および、これと類似した、有機化合物どうしをパラジウム系触媒などでつなげる反応が知られており、これらの反応をまとめてクロスカップリング反応という。クロスカップリング反応は2010年のノーベル化学賞。

反応機構として、一時的にパラジウムが R-X と反応し、R-Pd-X のようになっていると考えられている(検定教科書でも、その見解)。

※ 教科書には説明はないが、「パラジウム触媒」といっても、実際はパラジウム単体とはかぎらず、パラジウムと化合した有機化合物の錯体が触媒である場合もある。(参考文献: 東京化学同人『無機化学 ー その現代的アプローチ ー 』、2014年第2版、164ページ、) そのため本ウィキブックスでは「パラジウム系触媒」と表記した。