コンテンツにスキップ

高等学校工業 電気基礎 直流回路

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


第一章『直流回路』

[編集]

私たちの生活には、テレビ・携帯電話・冷蔵庫といった電気製品があり、私たちは日々『電気』を使って生活をしている。

普段使っている電気製品は電池・コンデンサといった電子回路から作られている。

この章では、電圧・電流・電気抵抗といった電気工学である基礎を学び、主な電気的な成り立ちを学んでいく。

【1】電流と電子

[編集]

すべての物質は原子で構成されている。原子は中心にある原子核と、その周りを周る電子から成り立っている。

原子核は正の電気をもち、電子は負の電気をもつ。基本的に、正の電気と負の電気は足すと0になり、電気的に中性である。

物質によっては、電子が物質内を自由に動くことができ、その電子を自由電子という。自由電子が多ければ、電気が伝わりやすくなる。

電気が伝わりやすい物質(鉄・銅)などを導体といい、逆に電気がほとんど伝わらない物質(ビニール)などを不導体あるいは絶縁体という。