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高等学校英語 英単語/日本語と英語 日本語の元ネタ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

日本語の元ネタ

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※ ここでの「熟語」の分類は、日本語または英語の少なくとも片方が熟語的な表現の場合とする。

熟語

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目を輝かせて with his eyes shining

コトバンク

目をきらきらさせる。喜びや期待などで興奮しているさまをいう。
    [初出の実例]「婦人は〈略〉全身に珠玉錦繍を纏ふ、睆然として目を輝かす」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)

同じ釜の飯を食う仲間 company

company 「会社」「仲間」の語源は、「同じパンを食う」である。


国債は政府の借金 government bonds


日本語では「国債」だが、英語だと「政府の」= government 「借金」=bond になっている(数研リープ bond、辞書ジーニアス bond、辞書グランドセンチュリー bond)。

「国債は政府の借金」とは、別にリフレ派やらMMTの理屈ではなく、そもそも英語がそうなっている。


まあ、最終的には、国債は、有権者である日本国民が負担をするのですが。


対立を避ける avoid conflict

「対立を避ける」(桐原4500)、「対立を回避する」(東京書籍4500)


「対立」そのものも、明治ごろからの語。コトバンクによると [1]

  反対の立場にある者が互いに譲らないこと。また、同等の地位で二つの事柄が対をなして両極から向かいあっていること。向かいあって立つこと。対峙(たいじ)。たいりゅう。〔附音挿図英和字彙(1873)〕
    [初出の実例]「他人との対立(タイリツ)に於てでなく、自分一人の、絶対の自由を」(出典:善心悪心(1916)〈里見弴〉)

舌鋒(ぜっぽう)鋭い a sharp tongue

舌が滑る a slip of the tongue


数研リープ sharp では、a sharp tongue を 「毒舌」「きつい言葉」と訳している。

「舌鋒」(ぜっぽう)とは、コトバンクによると、[2]

 ( 「鋒」は、ほこ先の意 ) 議論・弁舌などの鋭さを、鋒(ほこ)にたとえていう語。鋭い弁舌。はげしい口先。
    [初出の実例]「辞令の妙を得て居る藤沢伯が円滑自在な舌鋒に押つめられて」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)


ほか、

a slip of the tongue 「失言」(グランドセンチュリー)


燃料を注ぐ add fuel to ~

「燃料を注ぐ」とは、感情などを激化させるように焚きつける、という意味


なお、日本語の「火に油を注ぐ」だと、「問題をさらに悪化させる」と言う意味であり、ややニュアンスが違う。1904年くらいからある表現。

 勢いのあるものにさらに勢いを与えるようなことをする。状況をさらに悪化させる。
    [初出の実例]「火に油注ぐ者の火傷は我等の微力に救ふこと出来ませぬ」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉二三)

add fuel to the fire (または flame)

だと、激化の意味。文脈によっては、もしかしたら、悪化の意味もあるだろう。


ほか、「たきつける」で、そそのかす という意味は、江戸時代からある表現。[3]

 相手の感情を刺激して、ある行動にかりたてる。けしかける。
    [初出の実例]「さては此若衆、そなたに心よせあるにやなど、焼(タキ)つけそやしければ」(出典:浮世草子・男色十寸鏡(1687)下)

機会をつかむ seize an opportunity

機会に飛びつく jump at an opportunity


論理の飛躍 a jump(または gap , leap) in logic  (数研リープ logic)


運命を受けいれる I accept my fate


数研リープの項目「 accept 」で fate も目的語になると紹介。


時間を作る make time


震えるほどの凄まじさ。凄さに震える。

tremble 「震える」

tremendous 「凄まじい」


「〇〇の凄さに身震いする」とかも。


渋滞に「つかまる」

get caught in a traffic jam


数研リープ basic の単語 jam にある例文。

「風邪をひく」 catch a cold は、けっして「風邪につかまる」とも言わないし、「風邪をつかまえる」とも言わないのに、なぜか渋滞だけは「つかまる」と言う。


まあ、スピード違反が(警察の)「ネズミ捕りにつかまる」とか言う言い回しもあるが。こっちは実際に警察に拘束されているので、まあ「つかまる」は日本語通り。


なお、

「渋滞を避ける」 avoid heavy traffic


も、英語と日本語が一致。 avoid heavy traffic は、受験研究社の高校受験の単語集にある例文。


いい質問ですね That's good question.


英米では、回答が難しい質問に対して、沈黙を避けるための時間稼ぎのとして、使われる返答である(数研リープ basic)。

つまり、

Let me see. 「ええと」

のようなもの。

ニュース解説者の池上彰(いけがみ あきら)の口癖としての使い方とは、英語は違う。


将来の夢 dream

古語では、寝るときに見るときのアレの意味の他は、「心の迷い」のような意味だった。

現代でも「迷夢」(めいむ)とか、windows の日本語入力のスペース一発変換で出てくる。

コトバンクによると、

  ぼんやりとして不確かなさま、はかないさま、頼みとならないさまなどをいう。→夢幻泡影(むげんほうよう)。
     [初出の実例]「寝ても見ゆ寝でも見えけりおほかたはうつせみの世ぞゆめにはありける〈紀友則〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八三三

プライドを捨てる

throw ~ away


そもそも「プライド」が入っているので分かりやすい。

数研 Leap basic に、粗大ゴミからプライド(pride)や古着まで、throw away では色々なものが捨てられると説明してある、


失って はじめて分かる 大切さ

miss


動詞 miss には、{~しそこなう」の意味のほかにも、「~(人など)がいなくて寂しい」という意味もある。


前者と後者

the former and the latter


人間じゃないのに「者」を使うのは、英語の発音に合わせたからだろう。


漢文で、荘子『斉物論』で「前者」があるが、こっちは実際に人間のことを言っている。 コトバンク「前者」

 「前者顧二後者一、以為二追兵一也」(出典:日本外史(1827)五)
 「彼の中にある、道徳家が前者を肯定すると共に、彼の中にある芸術家は当然又後者を肯定した」(出典:戯作三昧(1917)〈芥川龍之介〉一〇)
 [その他の文献]〔荘子‐斉物論〕

前者の前に、「吸者、叫者、譹者、宎者、咬者,前者」という「〇者」という文脈の上での者に過ぎない。

吸ったり 叫んだり(さけんだり) 咬んだり(かんだり)できる「者」なので、実際の人間の事だろう。


なお、『斉物論』に「後者」は無い。

「後者」は、近代に入ってからの発明の可能性が高い。坪内逍遥の時代。 コトバンク「後者」

 二つあげたうちのあとのもの。⇔前者。
    [初出の実例]「前者は娯楽を目的とし、後者(コウシャ)は諷誡を真相とす」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)

苦い経験 a bitter experience


「苦杯を喫する」も同様、近代の語[1]

 くはい【苦杯】 を=喫(きっ)す[=嘗(な)める]

    にがい経験をする。
        [初出の実例]「今突如として湧き上ったこの胸を刺す諷刺の前で必ず苦杯を舐めてゐるにちがひない」(出典:厨房日記(1937)〈横光利一〉)
        「日清戦争以前の日本に後退せしむる苦杯を喫せしむるに至った」(出典:草莽の文(1945)〈親泊朝省〉)

目が釘付け

ネタ元 fasten


英語の fasten 「固定する」には、「注視する」や、クギやヒモなどで「固定する」などの意味がある。

英語の場合、必ずしも夢中・熱中で見続けているわけではなく、不審人物などを注視するという意味でも fasten は使われる。


~に、よろしく言ってくれ

say hello to ~


なお、桐原1700の中学レベルの熟語。

「よろしく」があいさつの意味になったのが、明治以降[2]。コトバンクによると、

 好意や案ずる心を他に伝言してもらう時にいう挨拶の語。また、人に何かを頼んだりする時に添える語。
    [初出の実例]「乍恐縮かの猫へも宜しく御伝声奉願上候」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)

コトバンクによると、古語では「よろしく」は、「まさに」「ぜひ」「必ず」の意味だった。

 ( 漢文訓読で「宜」の字を「よろしく…べし」と読むところから ) そうすることが当然であったり、必要であったりするさまを表わす語。すべからく。まさに。ぜひとも。必ず。
    [初出の実例]「宜しく、之に順同すべしといふぞ」(出典:法華義疏長保四年点(1002)四)

頭のネジがゆるんでいる

have a screw loose


たとえば、トムの頭がおかしいなら、

Tom has a screw loose.

のように使う。


「頭が狂っている」という意味(グランドセンチュリー)。

なお、「気違い(きちがい)」は放送禁止用語になっているらしい[3]。「気狂い(きぐるい)」は許されるらしい。

英和辞典には普通に「狂っている」と書いてある。そして、「頭のネジがゆるんでいる」は放送禁止用語になっていない。

大学受験の国公立大学入試などの「足切り」も、放送禁止用語らしい[4][5]。足の不自由な人の差別に当たるとか何とか。

毒電波としか。


screw the lid 「フタを閉める」(グランドセンチュリー、旺文社熟語1000 on other way around )


lid は、この文脈ではビン等の「フタ」。

ビン以外にも、箱などのフタや、ピアノのフタにも、 lid は使える(グランドセンチュリー)。


なお、上記 screw 以外の文脈でなら、

ビンの「フタ」は cap でも良い(数研出版リープ basic 「remove」)。


歩いていける距離

within walking distance of ~


「距離」の語源が明治時代ごろなので、したがって欧米系の言語に由来する表現。

なお、コトバンクによると、

 二つのものや場所の間のへだたり。〔和蘭字彙(1855‐58)〕
    [初出の実例]「おれの足音を聞きつけて、十間位の距離に逼った時」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七)
とのこと<ref>[https://kotobank.jp/word/%E8%B7%9D%E9%9B%A2-480002 コトバンク]</ref>。

面目(めんぼく・めんもく)を保つ save one's face

面目を失う lose one's face


「面目」自体は古語であり、西暦900年ごろからある[6]

コトバンクによると、

 初出の実例「面目歓娯少、風塵悶乱煩」(出典:菅家文草(900頃)四・寄白菊四十韻)
 「Menbocu(メンボク) ミニ アマル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
※ 上記の引用では、wiki表示用に、引用から記号を変更。(wikiでは角カッコが正しく表示できないので。リンクになってしまうので)。以下、コトバンクのリンクは同様。

名誉の意味では「めんぼく」と呼ぶのが古来からの用法だとされる。「面目」だと顔つきの意味になると、古来では言われている。ただし、現代語では、そこまで考慮する必要は無いだろう。


もし「面目を保つ」だけが英語の直訳と一致するなら偶然かもしれないが、さすがに「面目を失う」まで一致するとなると、これは英語に由来する言い回しだと考えるのが自然だろう。

なお、save →「保つ」という訳の正当性については、コンピュータのファイルのセーブ save を「保存」と訳すように、save は「保つ」と訳すのが自然だろう。


もし英語と無関係なら、名誉のほうは、「面目を守る」とか「面目を維持する」とか「面目を続ける」とかでも良さそうじゃんか。

不名誉のほうだって、もし英語と無関係なら「面目が汚れる」とか「面目を壊す」とかでも良さそうじゃん。

しかしそうならずに、「面目を保つ」save one's face 、「面目を失う」kise one's face の組み合わせとなるのは、これは英語由来だと考えざるを得ない。



反省する

reflect on


コトバンクに堂々と、ラテン語が語源だと書いてある[7]

reflect とは、英語では、光については「反射する」という意味。


俺たちの心の中で生き続ける

live on in one's heart


live on で「生き続ける」の意味。

亡くなった人の思い出や、大切な思い出などが、いま生きている人たちの中に残り続けていることを、比喩的に表現した言い回し [8][9]

旺文社熟語1000でも、

live on 「生き続ける」で、

「この江戸時代の偉大な画家の名声は、今日も世界中の多くの美術館で生活し続けている。」という例文があり、しかもセンター試験の過去問。

辞書には、live on が見当たらない。


大人赤ちゃん

a grown up baby


大人のくせに、子供のような人のこと。

熟語集では、旺文社熟語集1000の as it were に例文あり、

見た目は大人、頭脳は子ども その名は grown up baby



疑いをかける、魔法をかける


範囲外だが、cast a doubt 「疑いをかける」です。

「魔法をかける」cast a spell といい、「疑いをかける」 cast a doubt といい、どうもここらの日本語は、英語が元ネタっぽいです。



「払う」系

犠牲を「払う」

なお、「犠牲」 cost , expense


代償と言う意味での「犠牲」は cost である(鉄緑、桐原3000)。

なお、辞書で動詞 pay を見ても、特に cost を使った表現は見当たらない。

at any cost や at all cost で、副詞句で「どんなにコストを払っても」のような意味で使う。

戦争や革命などでの人命の損失も cost である(グランドセンチュリー、鉄緑)。この場合、周辺に life 「人命」とか複数形の lives の語があるだろうから、それを手がかりにすればいい。


よく、映画とか小説とかマンガの戦争モノで、ハードボイルドな感じの作品とかのセリフで「多くのコストを払って、我々は〇〇を手に入れたのだ」みたいな言い回しがあったりするが、別に人命をカネ勘定している銭ゲバな人物ではなく、そういう人命の犠牲を cost という用法が英語にはあるのです。

だから、どんなにコストを払っても at any costs も、これは「どんなに犠牲を払っても」という強烈な主張だったりする場合がある(グランドセンチュリー)。

なお、ジーニアスは、これをどんなに金を払っても、という見解。


犠牲を「強いる」とか、犠牲を「出す」などの場合は、この限りではない。


expense 「経費」「費用」「犠牲」

という語もある。

at the expense of 「~を犠牲にしても」(旺文社1900)


「注意を払う」

英語の pay attention からの由来だろう。

なお、pay attention to ~ 「~に注意する」と辞書グランドセンチュリー attention では和訳。

ジーニアスだと、受身形だが、「払う」がある。



問題を「はらむ」


単語集にはないが、形容詞 pregnant 「妊娠している」には、派生的に「意味ありげな」とか「重大な意味をはらんでいる」などの用法もあるが、妊娠になぞらえた比喩だとして理解できるだろう。

そもそも日本語の『はらむ』(孕む・妊む)に「妊娠する」という意味があるし、「そのうち問題になりそうなものを含んでいる」という意味もある(三省堂の新明解国語で確認)。このように、日本語の理解が深いと、暗記の負担が経る。

なお、広辞苑(1992年版)を見ても,問題を「はらむ」の用法はなかった。

日本語の「はらむ」はその他、植物の穂(ほ)が出ようとして ふくらむ、という意味もあるし、古語の「はらむ」はこれである(広辞苑で、『蜻蛉日記』にこの「はらむ」があると書いてある)。

英語のページなので、古語には深入りしない。

ともかく、現代日本語の単語の意味は、明らかに英単語を真似ている。このことから、日本の古語だけを勉強しても英語はできるようにはならない。中学高校で英語を勉強する意義のひとつは、日本語を理解するためだ、というのは、少なくとも昭和戦後の昔からよく言われている言説である。



「最も××なもののひとつです」


英語の構文が由来[10]



「神聖にして侵すべからず」、「神聖不可侵」

sacred


明治の大日本帝国憲法の第3条にある文言だが、sacred に「神聖である」「不可侵」である、という別々の用法がある。


sacred だけでも「不可侵」の意味があるが、

sacred and inviolable 「神聖にして不可侵」

inviolable and sacred 「不可侵にして神聖」

という決まり文句が、欧米にはある。英語以外の言語でも、似たような表現があり、憲法や各種の宣言で使われている[11]

外部リンク 相馬千春 著『「戦前回帰」を考える(六)――島薗進<明治体制の「顕教」・「密教」>論を検討をする』によると

フランス1830年8月14日の憲章 (4) 第12条には「国王の一身は、不可侵であり、かつ神聖(sacrée)である」とあり、イタリア1848年憲法(Statuto Albertino) (5) の第4条には「国王の一身は、神聖(sacra)であり、かつ不可侵である」とあります。

明治の政治家・官僚らが元にした海外の文献に、そういう言い回しがあったので参考にしたと思われる。

英語など語学のできないバカには、政治思想の研究は無理だと分かる典型。高校生は英語を学べ。

単語

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トラブルの意味での「問題」 problem


現代語の「問題」には、質問のような意味の、「答えを求める問い」という意味のほかにも、厄介ごと、トラブルのような意味がある。

もともと古語では、「質問」のような意味だった。[4]

答えを求めるための問い。解答や教えを要求する問い。質問。

    [初出の実例]「法事了論義、問者興福寺経禅、有表白詞、但問題許也」(出典:中右記‐長治元年(1104)八月一日)
    「問題を左右にたてまつらしめて論談のかちまけをあらそはせられ」(出典:河海抄(1362頃)序)


しかし、英語の problem には、答えを求める問いの意味のほかにも、trouble のような厄介ごとの意味もあるので、おそらく明治のころに日本語の「問題」にトラブル的な意味が追加された。


敢闘(かんとう)精神 fighting spirits


敢闘精神は「かんとうせいしん」と読みます。

コトバンクによると、 [5]

「プログレッシブ和英中辞典(第4版)」に、「敢闘精神」 fighting spirits

だと書いてあるらしい。

よく、戦記物とかで、日本軍の敢闘精神がどうのこうのとか言うが、(『戦陣訓』の「生きて虜囚の辱めをうけず」という文言が、敢闘精神だとか、どうの)

「ファイティングスピリッツ」だと、なんかスポーツみたいです。


「敢闘」自体、1940年代の、歴史的には割と新しい言葉。コトバンク

勇敢にたたかうこと。よくたたかうこと。敢戦。〔明解国語辞典(1943)〕

    [初出の実例]「日本陸軍独特の敢闘精神を表わす条項もなかったわけではないけれども」(出典:彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉四)
    [その他の文献]〔新唐書‐王忠嗣伝〕


1060年成立の新唐書の、王忠嗣伝に「忠王言 二 於帝 一 曰,忠嗣敢闘恐亡 レ 之,由 レ 是」

とあるらしい。

「敢闘」は中世からある。

「敢闘精神」は、たぶん戦中の昭和ごろから。


羨望(せんぼう) envy


「羨望」は明治時代ごろの新語。コトバンクによると[6]

らやむこと。うらやましく思うこと。また、その思い。
    [初出の実例]「侯爵の艷福も亦多い哉、艷福万歳羨望の至に勝へず」(出典:風流仏(1889)〈幸田露伴〉一〇)

そもそも発音が似ている。


水質 water quality


明治時代ごろの新語。コトバンクによると[7]

水に含まれる不純物の質的および量的な性質。その水がある用途に対して適しているかどうかを総括的に表現するときに用いる語。
    [初出の実例]「水源の位置〈〈略〉〉及其水量の概算但図面及水質の分析表を添べし」(出典:水道条例(明治二三年)(1890)三条)

物質的援助 material support

コトバンクによると、[8]

  精神よりも物質、特に経済的利益に関するさま。「物質的な援助はできない」 

政教分離 the separation of Church and State


政治学・法学などの用語なので、英語由来なのは、当然と言えば当然である。

念のためコトバンクで確認しても、やはり、欧米語の由来。[9]

書籍では、作家の島崎藤村(しまざき とうそん)が、戦前の昭和7年ごろに言い始めた。

 政治と宗教の結びつきを切ること。信教の自由を確保するためにできた原則。祭政分離。
    [初出の実例]「政府は、諸外国の例なぞに鑑みて、政教分離の方針を執るに至ったのであらう」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)

w:島崎藤村 を見ると、職業は詩人である。この時代の「詩人」は、どうも現代の作家とは、少し違うようである。そういう時代背景なのでしょう。


鵜呑み(うのみ) swallow


どうも江戸時代に、外国語をもとに作った表現らしい。コトバンク[10]

 ( 鵜が魚を丸呑みにするところからいう。多く「鵜呑みにする」の形で用いる )
 1 食物をかまないで呑みこんでしまうこと。まるのみ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    [初出の実例]「お鍋は一とかたけ頬張った飯を鵜呑にして」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)

 2 物事を十分に理解、判断しないで、そのままとり入れてしまうこと。
    [初出の実例]「公儀を鵜呑にして、上を恐るる、心も薄く」(出典:政談(1727頃)一)

上記の鵜呑みの用法は、英語 swallow とほぼ同じ。

swallow にも、かまずに「飲み込む」、よく理解せずにたやすく信じる、早合点する、という意味がある。

「ツバメ」 swallow と、「飲み込む」swallow は、同じ単語だし、同じ発音。


日本語では「鵜呑み」とウで言うが、英語ではツバメ飲み。


時流に乗る go with the tide of the times


古語では、「時流」は、「その時代の一般の人々」のような、人々を表す意味だった。

それが明治ごろに、(人ではなく)時代の流行そのもの、という意味に変わった。

コトバンクによると[11]

 時代の風潮。流行。はやり。
    [初出の実例]「不レ溺二時流一、直拠二古書一」(出典:谷川士清宛本居宣長書簡‐明和二年(1765)八月四日)
    「片々積来るの文字は寧ろ時流(ジリウ)に媚んとするに近からずや」(出典:当世文学の潮摸様(1890)〈北村透谷〉)
    [その他の文献]〔李咸用‐同友人秋日登庾楼詩〕   

李咸用(りかんよう)も、明治ごろの人なので、彼の用法は古語ではない。中国人だからといって、古代人とは限らない。


ストーリー展開 unfold


unfold には、手紙や地図などの紙を「広げる」「展開する」と言う意味がある。

また、景色や物語などが展開する、という意味もある。

ストーリー展開の「展」の字は、景色の展望の「展」の字でもある。


悪循環 a vicious circle または a vicious cycle


vice (バイス)「悪」の意味の名詞。

その形容詞形が vicious (ビシャス)「悪の」である。

日本語の「悪循環」は、第二次世界大戦後の新語。コトバンクによると、[12]

 ある事柄が他に悪い影響をおよぼし、また、そのことがもとの事柄に反射的に悪影響を与えて相互に影響し合い、際限なく悪化すること。
    [初出の実例]「キリの無い、絶望的な悪循環だ」(出典:炎の人(1951)〈三好十郎〉一)

なお、副大統領 vice president の vice と同じスペルで同じ発音。


奇数 odd number


odd には「奇妙な」の意味がある。

odd number を、そのまま直訳して「奇数」。


熱帯雨林 tropical rainforest


「雨林」なんて日本語、もう熱帯雨林でしか聞かない。

ほか、

酸性雨 acid rain
地球温暖化 global warming

が、日本語と英語の語順が、直接的に対応している。


習得と取得の「取得」

なお、「習得」 acquire


「習得」は古語で、室町時代くらいからある語。

「取得」のほうが、明治ごろの語。

証拠として、まず、習得のコトバンク[13]

 学問、技芸などをならい、身につけること。ならいおぼえること。
    [初出の実例]「申楽の一会をなす役人、面々我一身習得(シウトク)する所をもて」(出典:習道書(1430))

英語でも、acquire a foreign language 「外国語を習得する」(数研リープ)のように学問の習得を言うのは、偶然の一致。


「取得」は、コトバンク[14]

 自分の所有とすること。手に入れること。
    [初出の実例]「占有権は自己の為めにする意思を以て物を所持するに因りて之を取得す」(出典:民法(明治二九年)(1896)一八〇条)

障害物競走 an obstacle race


明治ごろの新語。こんな語まで、コトバンクには初出の実例がある。[12]

 運動会などの競技種目の一つ。走路にいろいろな障害を設け、それを跳び越えたり、くぐったりして決勝点により速やかに達することを競う競技。障害。
    [初出の実例]「競争には単純なる競争の他、障碍物(シャウガイブツ)競争あり」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

きわどい borderline(※ 形容詞)


もともと「きわどい」は、「過酷な」と言う意味だった。コトバンクによると、[13]

 はなはだしい。極端である。苛酷である。
    [初出の実例]「この頼長の公、日本第一大学生、和漢の才に富みて、腹悪しく、よろづにきはどき人なりけるが」(出典:愚管抄(1220)四)

幕末、明治ごろから、「限度ギリギリ」のような意味に変わった。

 2 もう少し事態が進んだら危険である。または、具合が悪くなるというすれすれのさまである。
    [初出の実例]「これサこれサおめへたちゃアあきれるヨ、きはどい所で茶番をすらア」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)二)
    「按摩(あんま)なら真逆様(まっさかさま)に落つる所を、際どく右へ切れて」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一)
 3 もう少しで卑猥(ひわい)、下品になりそうな、限度ぎりぎりのさまである。
    [初出の実例]「特に濃厚な男女の関係を描き、きはどい処の描写も敢へて避けない点や」(出典:春城随筆(1926)〈市島春城〉雅俗相半録)

一般大衆 the general public


「大衆」そのものは仏教用語で、日本古来の語で、僧侶の集団だった。


「群衆」(英語では crowd)が、後漢書にある古い表現で、意味も現代語の群衆に近い。


おそらくその影響で、大衆も、明治期に意味が変わり、現代の public people の意味になった。


高品質 high quality


「品質が良い」のなら、もし日本古来の言い回しなら(背理法)、「良」品質とかの呼び方でもいいはず。しかし「高」品質という呼び方なのは、英語にならったから。

コトバンクによると、「品質」は明治時代の民法が初出。民放そのものが、お雇い外国人(たとえばフランス人の法学者のボアソナード)の協力によるので、フランス語またはラテン語などに由来する表現だろうか。 [15]

 品物の性質。品柄。
    [初出の実例]「品質を定むること能はざるときは」(出典:民法(明治二九年)(1896)四〇一条)

夜景 a night view


古語では、夜の気配が感じられる頃、という意味だった。

それが明治ごろから、夜の景色の意味になった。

コトバンク [16]

 1 夜のけはいが感じられる頃。夜中。
    [初出の実例]「今日女院御出家、可レ有二夜景一」(出典:兵範記‐保元元年(1156)一〇月一一日)
 2 夜のけしき。夜のながめ。夜色。
    [初出の実例]「少時(しばし)の間は画像や巴里(パリー)の夜景抔(など)へ遣り処の無い眼を物して居たが」(出典:野心(1902)〈永井荷風〉二)
 3 月の光。月光。〔陶潜‐辛丑歳七月赴仮還江陵夜行塗中詩〕

高熱 high fever


コトバンクによると、[17]

 高い熱。体温、温度などが高いこと。
    [初出の実例]「四十何度とか云ふ高熱で」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉三)

have a fever 「熱がある」


なお、

「微熱」 a slight fever (数研出版リープ basic)


大観衆 large audience

大群衆 large crowd


「大観衆」 large audience (数研リープ basic 、東京書籍4500、旺文社1900「大勢の観衆」)

many や mach ではなく large である。

そもそも日本語の「大観衆」と言いまわし自体、large の影響だろう。

コトバンクによると、観衆は近代以降の語であり、[18]

 ある場所に集まって、スポーツ、催し物などを見ている人々。見物人たち。
    [初出の実例]「門外観衆の間には〈略〉『万歳』の歓声湧き上った」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)


「大群衆」も同様、

a big crowd または a large crowd または a huge crowd   (数研リープ basic 、受験研究社「crowd」 large crowd)

である。つまり、

a  big / large / huge  crowd

である。


食券 a meal ticket


コトバンクによると、[19]

 食堂などで、飲食物と引きかえるための券。
    [初出の実例]「式後立食場に入るものは招待状若くは食券を接待委員に表示する事」(出典:風俗画報‐三五四号(1906)人事門)

数研リープ basic によると、

「軽い食事」 light meal

とのこと。

「軽食」も英語由来。

コトバンクによると、[20]

 軽い食事。簡単な食事。サンドイッチなど。スナック。
    [初出の実例]「みちよは軽食の準備が終ると盛装して」(出典:抱擁家族(1965)〈小島信夫〉四)

意見や情報などを「交換する」 exchange


数研リープ basic からの情報。

exchange words with him 「彼と言葉を交わす」(ジーニアス、グランドセンチュリー)

のように使える。


なお、swap (スワップ)「交換する」には、このような意見などの交換の用法は無い。

swap は、高校範囲外。単語集を探しても、見当たらない。


アイデアなどを「借用する」 borrow

アイデア等の「借用」は、べつに借りているわけではないし、返済義務があるわけでもない。

単に、発明者が自分ではない、というだけの事。


英語の borrow 「借りる」にも、物やお金などを借りるのほかに、

他の人や国などのアイデアを「取り入れる」「真似する」という意味もある。

「英語はフランス語から多くの語を借用している」(ジ-ニアスの例文)

のような。

「拝借」も、実際に借りるわけではない。

borrow A from B 「B からAを借りる(借用する)」


なお、トイレなど移動できないものを「借りる」場合は use である。

つまり borrow は、他人の持ち物をもってきて使う、的なニュアンス。

考えのように無料で複製可能なら、「取り入れる」という意味になる。

そうでない場合は、単に「借りる」の意味になる。


「勝ち進む」とか「決勝進出」とかの勝利による進出 advance


軍隊が「進む」から、チームが試合を「勝ち進む」まで、advance は色々と使える。

会社などで「昇進する」 も advance である(グランドセンチュリー)。


なお、昇進は「出世する」と訳しても良い。


get promoted 「出世する」

という表現もある。


要点・論点 point


コトバンクによると、近代から使われた語。コトバンク

 [初出の実例]「今将さに其の肝要なる論点の結局に説き入らんとするの時にて」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)

異人さん foreigner


「外国の」 foreign には、「異質な」という意味もある(ジーニアス)。


古語では、「異人」は偉人(えらいヒト)の意味だったり、仙人とかの意味だったり。コトバンク


番犬 a guard dog


使い始めたのは、明治期の科学者の寺田寅彦(てらだ とらひこ)。コトバンクによると[14]

  番をする飼犬。用心のために飼っておく犬。
    [初出の実例]「羊の群を守る番犬」(出典:自画像(1920)〈寺田寅彦〉)

英単語集では、数研リープの fierce の項目にある。猛犬注意みたいな。


水質 water quality


数研リープの deteriorate の例文に「水質がある」。


公衆衛生 public sanitary

育ての親 foster parent

foster 「(才能などを)育成する」「里親になる」(数研リープ)


投資の「頭金」(あたまきん)


capital 「資本」の語幹の cap は、頭という意味。帽子のキャップと同じ。

現代では「頭金」とは、分割払いの最初の期限の支払金額の事だが、もともとは投資の元手の意味だった。

コトバンク

 1 もとになる金。
    [初出の実例]「忠君愛国の道徳先生は頭金(アタマキン)の調達に奔走し」(出典:如是放語(1898)〈内田魯庵〉)
 2 分割払いの最初の支払金。手付金。内金(うちきん)。保証金。
    [初出の実例]「月賦で買ふと頭金を七百円乃至千円収めて、以後百五十円宛位支払へばいい事になってゐる」(出典:話の屑籠〈菊池寛〉昭和六年(1931)七月)
 3 貸付金と担保物の時価との差額。〔取引所用語字彙(1917)〕
 4 将棋で王将の頭にうつ金将。

なお、資本の「資」という字については、古代の通貨は貝だった。資本の「資」は、次の貝がら、という意味。つまり、次のカネ。

カネを投資して、次のカネを生み出す、的な。


鈍痛 a dull pain

[15]

 にぶい痛み。また、にぶく重苦しく痛むこと。
    [初出の実例]「ただ曇った空の様に鈍痛(ドンツウ)が薄く一面に広がってゐる」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉一三)

生き字引 (いきじびき)

walking dictionary

コトバンクによると、「生き字引」は1930年代ごろからの、比較的に新しい語[16]

 知識が広く、物事をなんでもよく知っている人。役所や会社などにあって、先例、規則、由来などに精通していて、即座になんでも答えられるような人。〔新時代用語辞典(1930)〕

海産物

marine products


コトバンクでは、

 初出の実例「土佐は、東南一帯海にのぞめる国にて、鰹珊瑚其他海産物甚だ多けれど」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉六)

[17]

旺文社熟語1000の make a living 「生計を立てる」の例文に、marine products「海産物」がある。



秘訣(ひけつ)という意味での「カギ(鍵)」

key

旺文社熟語1000を読んでたら、熟語 lie in ~「~にある」で 例文「おいしいパイを焼くこつは よい皮をつくることにある。」で、key がコツの意味で使われている。なお、慶応の過去問なので、国立志望に人は気にしなくて良いかと。


混雑


congestion (コンジェスチョン)「混雑」という受験英語があります(旺文社1900)。

たぶん、日本語の「混雑」という語の元ネタです。

congestion は、鉄緑単語集にすらなく、東京書籍・桐原にもない、マニアック単語です。

「交通渋滞」も、a traffic congestion とも言えます(旺文社1900、グランドセンチュリー)。

ほか、traffic jam 「交通渋滞」という表現もあります(ジーニアス traffic、グランドセンチュリー traffic)。


暴君な父親


tyrant は、実際の国家の君主のほかにも、比喩的に「父親が家族に対して暴君」のようにも使える(グランドセンチュリー)。

むかし、中高の国語の現代文の作品の一節で、「父親が暴君だった」みたいな文章があったのだが、なんと英語が元ネタだった。日本文学は英文学の影響を受けているのだなあ。


自然な感じで


natural には「自然の・人の手を加えていない」「ふだんのままの・気取らない」などの意味がある。

日本語でも「もっと自然な感じでヨロシク」とか言うが、まあ英語の nature が元ネタ。


衝動買い


ジーニアスによると

impulse purchase「衝動買い」(ジーニアス)

という表現もオッケーとのこと。

なんと「衝動買い」は実は英語由来の表現だったようだ。


そもそも「衝動」という語自体、明治期の哲学者の西周(にし あまね)がつくった造語[18]



「前提」


premise 「前提」という語がある(旺文社1900、鉄緑、辞書ジーニアス、辞書グランドセンチュリー)

東京書籍4500と桐原4500には載ってない。辞書を見ても例文は少ないので、説明は省略。

語幹の pre- は「前の」という意味。そもそも日本語の「前提」という熟語自体、明治時代につくられた造語であり、哲学者の西周(にし あまね)が作ったと見られている[19]。おそらく「前提」という日本語の成り立ちは、英語の premise の影響を受けてるのだろう。



理想の ideal


西洋の古代ギリシア哲学である、プラトン哲学を説明するために、西周がつくった新語。


consume 消費する

consumption 消費


もともと古語では、「消す」+「費やす(ついやす)」という重複語の漢語であり、単にモノや時間などを費やす意味であった[20]

この「消費」が、金銭などの使用の意味になったのは、明治時代ごろである。

経済用語としての「消費」は、かつて西周が作った新語とされていたが、実際にはその前から「消費」があった[21]

慶応三年(1867)の『経済小学』に、「消費」という語がある。

『経済小学』の原本は、イギリスの経済学者ウィリアム・エリス(William Ellis、1800-1881)が初等教育の教科書として書いた Outlines of Social Economy(初版 1846 年)の第二版(1850 年)である。同本は 1852 年にオランダ語に訳されており、開成所教授職並であった神田孝平は、このオランダ語翻訳本から重訳し、慶応三年(1867)に『経済小学』の初版を出版した[22]

ただし、際に原本の Outlines of Social Economy8 では、「消費」に対応するのは consumption ではなく、expenditure であった。

なお、expense 「経費」「費用」「犠牲」の意味(旺文社ターゲット1900)。

consumption の明治期の当初の訳語には、「消費」のほかに「消耗」もあった。実は現代英語の consumption でも、経済以外の文脈で使われる場合もあるので、「消耗」と訳したほうが良い場合もある(グランドセンチュリー)。


なお、英語の consume は、お金の消費以外にも、エネルギー、時間、燃料などの消費にも使う。

日本語でも「エネルギー消費」とか言うでしょ。

機械工学では w:燃料消費率 という用語もあるらしい。

consume の主語は、人でなくとも良く、車やエンジンでも良い(数研リープ、東京書籍4500、旺文社1900)。


The car consumes a lot of fuel. 「その自動車は燃料を多く消費する」


なお、spend 「費やす」も、「時間を費やす」 spend time や「お金を使う」spend money のように、時間およびお金に使える(数研リープ basic)。

waste 「浪費する」は、時間・金・努力を無駄に使うこと(数研リープ basic)。


外来語にもなっているが、コンシューマーこと「消費者」 consumer

「消費税」は consumption tax である。


経済用語だが、

「消費財」 consumer goods


ほか、雑学だが、食品のコンソメスープこと「コンソメ」 consomme は、つくるのに肉を大量に煮だして「消費」してエキスを取り出して作っているのでコンソメと言う(数研リープ)。


民主


もともと古代の中国語に別の意味で「民主」があったが、近代において、中国などで英語 democracy などに合わせて、意味が更新された[23]。近代以前、「民主」はもともとは「君主」の意味だった。

なお、democracy は受験英語では「民主主義」と訳す。

形容詞 democratic はそのまま「民主」と訳してよい。



型破り break the mold


ジーニアスおよび数研リープいわく、

「型を破る」 break the mold

とのこと(ジーニアス、数研リープ)。


なんと「型破り」は英語由来の表現だった。

歌舞伎の型だとか、武道の型だとか、そういうのに由来するとかの巷(ちまた)の言説は何だったのか。

「守破離」とは一体、うごごごご・・・。


都市伝説


『都市伝説』は英語では、an urban myth という(旺文社1900)。なお、1900ではなく旺文社1400の項目 legend によると、urban legend でも可とのこと。

というか、「都市伝説」は、なんと英語由来の表現だった。


のみの市


受験英語かどうか分からないけど、フリーマーケットという言葉があるが、実はこれの直訳は「蚤(のみ)の市」(のみのいち)であり、フリーマーケットとは flea market である(鉄緑)。flea はノミ(漢字で「蚤」)という意味。

のみの市は、なんと、実は英語由来の表現だった。

旺文社1900、を見ても、 flea は見当たらないので、受験英語ではないだろう。

なお、日本でいうノミの市は、庶民が古物を売る市場のことです。


なお、自由 freeの free market だと、経済学で使われている「自由市場」free market の事になってしまい、「資本主義社会における経済」みたいな別の意味になってしまう。

なお、旺文社1900の単語 policy の例文に、「自由市場」free market の例文がある。こういう中学レベルの経済用語の英語は、例文とかで結構出たりするので、余裕があったら勉強しておこう。


仏教用語


仏教用語は、サンスクリット語などが元ネタ。まあ、国語の常識というか教養であるが。

仏教の念仏の「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)が、語源がサンスクリット語で、「唱えよ、計り知れないもの(=神仏のこと)を」みたいなけったいな内容らしく、発音がナモー・アミターバなのだが、このアミターバのミターバがmesureの語源と同じ。なお、ナモーは、英語のname ネーム「名乗る」の語源と同じ。

ほか、閼伽棚(あかだな)はアクア棚。

卒塔婆はストゥーバ。まあこういうのが色々とある。


仏教に限らず、科学用語なども含めて、アクア aqua は「水」という意味である(関・難関高校)。

高校入試に「水族館」aquarium (アクアリウム)が出ているとのこと(関・難関高校)。

ほか、入試には出ないが、「みずがめ座」Aquarius (アクエリアス)である。


釣りキチ

addict 〇〇 , crazy


病みつきになる be addicted to


余談だが、娯楽などの熱中者も addict を使い、たとえば「ゴルフ狂」 a golf addict である(グランドセンチュリー)。

「釣りキチ」(釣りキチガイ)とかああいう語は、なんと英語由来だった。

「ゲーム中毒」とかああいう語も、単なる誤訳じゃないのかという気がしないでもない。

なお、「テレビ狂」は a TV addict である(ジーニアス)。


「ドラッグ中毒である」 be addicted to drugs (鉄緑)

「ドラッグ中毒」 drug addiction (パス単・淳1)


「急性アルコール中毒」は acute alcohol intoxication である。

もし intoxication ではなく addiction だと、単に急いで酒を飲んでいるヤツみたいなのになるだろうか。


be addicted to は、ドラッグ中毒などの他にも、趣味などに「病みつき(やみつき)になる」という場合にも使われる(旺文社熟語1000 巻末)。


というか、この「病みつき」という表現もまた、おそらく英語に由来。

日本の古語だと、「やまいづく(病づく)」で、「病気のかかり始め」という意味。

weblio辞典によると[24]

 平家物語 六・入道死去
 「入道相国(しやうこく)やまひづき給(たま)ひし日よりして」
 [訳] 入道相国が病気になられた日から。

とのこと。


crazy 「気が狂った」にも「夢中である」「大好きだ」の意味がある(速読英単語・必、高校受験・関・難関高校)。


要請

グランドセンチュリー request いわく「首相からの『要請』」だとか、ジーニアスいわく「同盟国からの軍事援助の『要請』」とか、そういうのも request とのこと。

つまり「要請」という日本語が、まあそういう意味で、国語辞典的な意味はともかく、形式的にはその「要請」は頼みごとだが、しかしその「要請」を発している人物・組織が権力者だったり上司だったりして、実質的には命令のようなもの、というのが『要請』であろう。

東京書籍4500でのrequest の例文は「警察からの要請」という例文である。

「要望」と「要求」とは意味が異なる。



「社会」

日本語の「社会」は、明治時代ごろに英語 society などをもとに作られた新語。けっこう有名。

サ行で始まり、「イ」で終わる共通点。


「個人」「近代」「恋愛」「存在」なども同様、明治期の造語らしい[25]

書籍『翻訳語成立事情』が詳しいらしい。


「個人」は individual などの翻訳のために作られた造語。

「近代」はおそらく modern age あたりだろう。


「美」の現代の意味も翻訳に由来するらしい。

もしかして、ビューティーが美ューティー的なアレ。

いっぽう、「自然」「権(利)」「自由」「彼、彼女」は、もともと幕末~明治より前から日本語にあった熟語だったが、翻訳に意味が変わった、新しい意味が追加された単語とのとこ。

nature → 自然

liberty → 自由

のように意味が追加されたと思われている。


なので、

「自然美」natural beauty または beauty of natural もまた、英語由来の表現。

数研出版 Leap basic に natural beauty があるので、高校初歩レベルの語。


コトバンクによると、コトバンク「自然美」

 精選版 日本国語大辞典
  山水、風月など自然界に現われる美。
    [初出の実例]「自然美と芸術美との関係に就きては、古来その説多し」(出典:審美的意識の性質を論ず(1894)〈島村抱月〉二)

ほか、コトバンクの同じページ内に、「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」

 自然の所与に認められる美。美的なるものは「自然美」と「芸術美」に大別される。通俗の用語法では非人間的対象の美,たとえば風景美などをさすが,美学上,人間,人事,歴史を含めて,現実の生において経験される美を総称するのが普通である

「権利」は、英語right の訳語として、中国語訳『万国公法』を元にして日本に輸入された語[26]


ほか、衛生、定数(常数、恒数)など、欧米語が由来、または明治期に意味が変わった、どちらからしい。

定数(常数)は constant number である。


ほか、「博多どんたく」の語源はオランダ語のゾーンタークとか。

「アルコール」と「ランプ」と「ランドセル」はオランダ語。


「アルカリ性」などの「アル」はアラビア語の定冠詞で、カリの意味は「灰」(はい、かい)。カリと灰(かい)が近いのは、けっして偶然ではなく、中国語の「灰」の語源とアラビア語のカリとが、同語源だという説が有力である。


情報

information

「情報」は元々、昭和の戦前までは軍事用語で「敵情の報告」のような意味であり、日本だけでなく中国でもそうであった。

その語、コンピュータの学問の発達により、現代のような意味に変わった。

明治時代の後半には、すでに「情報」という語があった。「情報」の起源は不明。


「主観」と「客観」

「主観」は明治時代の新語で、英語 subject の訳語。

客観は古語であったが、明治時代に意味が英語 object に合わせて更新された[27]


印象


「印象」は英語で impression です。発音が似てるし、たぶん明治時代ごろに英語に合わせた造語かと。

明治時代の w:哲学字彙 (てつがくじい)に impression の訳として「印象が」あるらしく、たぶんこの時の造語。


ラテン語で impressio が「圧痕」(あっこん)という意味らしい。

press には「押す」の意味があるが、

日本語でもハンコの用語で「押印」(おういん)とか言うし、

ちょうどim の発音と「印」の読みが近いし、まあ好都合。


仏教用語に「印象」(いんぞう)というのがあるが、意味が違う。(大集経‐一五)[28]


副詞としての「結局」「結局は」

in the end


もともと、結局は古語では、囲碁を打ち終える意味の名詞[29]

それが江戸時代の終わりごろに、以後以外でも物事の「終わり」を意味する名詞になった。

そのあと、副詞になった。

副詞としての初出が、1886年の『改正増補和英語林集成』だと分かっている。英語など外国語の影響を受けた可能性が、とても高い副詞句である。


粗(あら)を探す

find fault with


「粗」(そ)自体は古語。粗末であるという意味[30]

しかし、用例を見ても、「粗を探す」が見当たらない。英語の影響を受けた可能性がある。

このアラは一説には、魚をおとしたときの、骨や頭など残りなどの「アラ」が、あらさがしの「あら」の語源というサイトも多いが、しかしコトバンクなどでの確認が取れない。


なお、find fault with 「けちをつける」の意味。


前もって

beforehand


「前以て」(ぜんもって)の初出が1874年で明治時代なので[31]、「前もって(まえもって)」は英語の beforehand をもとに漢文っぽく書いた擬古文の可能性がある。

なお「前もって」とは「あらかじめ」の意味。

よく、受験生の語呂合わせで「前もっ手」と覚えるが、もしかしたら本当に hand が語源の可能性がある。

和製英語

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コストダウン

英語では cost reduction である。


cost down(×)は不可。


高校範囲外

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単語や熟語

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色彩の暴力


入試範囲外だが、色彩・音楽などの豊かさを riot で言う場合もある(ジーニアス、グランドセンチュリー)。a riot of color で「色とりどり」「様々な色の」みたいな意味(ジーニアス、グランドセンチュリー)。芸術的な色彩に限らず、単に庭や花壇などの花が色とりどりなだけでも a riot of color を使う(ジーニアス、グランドセンチュリー)。というか、そもそも英和辞典には。花の例文しか書いてない。

日本でよく「才能の暴力」とか「色彩の暴力」とか言うのは、たぶんこれの翻訳が元ネタだろう。英語を知らない芸術ファンが多いようであり、本来の英語の意味とは違う意味で日本では使われている。


猿真似


範囲外だが、動詞 ape 「まねる」の意味。

猿真似(さるまね)というのは、欧米由来の表現。

「猿真似」という表現自体が欧米の猿真似なんだよ。


まず、サルの知識として、サルには尾のないサルもいる。

ゴリラやチンパンジーやオランウータンには尾が無い。これらは比較的に大型の猿のため、

辞書によっては「尾のない猿」として ape を紹介している場合もある(グランドセンチュリー)。


だから「類人猿」という場合、尾のあるサルを含めない場合も多い

日本語で「サル」と言った場合、ゴリラやオランウータンなどを含めない場合もあるが、しかし英和辞典にはape の意味として「(尾なしの)サル」などと書いてある(ジーニアス、グランドセンチュリー)。


この ape は、けっして日本のことわざが伝わったのではなく、西洋には古くから、サルで、真似を意味する言い回しがあり、

たとえば宗教革命のルターが、そういう言い回しをしている[32]

ルターさんは言いました(ドイツ語で)

ists alles eyn nachomen, wie die affen thun.

「サルの真似にすぎない」という意味になります。

ルターの宗教改革は、1517年。

これが、日本の明治維新以降の国際交流の影響なわけない。明治期のビゴーの風刺画(ドレスを着た婦人の前にある鏡(かがみ)に、猿(さる)が写っている風刺画)の影響からか、そう思っている人がいる。

タイムマシンでもあるわけじゃないし。宗教革命のころの日本、まだ室町時代で、足利将軍家が健在ですよ。

秀吉(ひでよし)すら、生まれてない。豊臣秀吉は1537年の生まれ。


猿真似が日本の諺だと思っているのが、猿真似では。

どうせ、ビゴーの風刺画の猿真似の絵と、それとは別に司馬遼太郎の歴史小説(たぶん日露戦争を描いた『坂の上の雲』あたり)にある日本人を猿呼ばわりする外国人のいる小説を読んだ人から受けた間接的に影響とかで、それらがゴッチャになっている。まさに猿。

英語では、模倣を猿というのである。

西周が考案したとされる訳語

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張 厚泉『西周の翻訳と啓蒙思想(その一) ――朱子学から徂徠学へ、百学連環に至るまで 』, 15/07/29

重要訳語26 哲学 心理学 倫理学 美学 言語学 社会学 認識論 絶対 先天・後天        主観・客観 形而上学 世界観・人生観 経済学 人格 範疇 功利主義        聯想 主義 表象 感官 進化論 論理学 権利 (甲)学科名詞33   社会学 経済学 美妙学 物理学 化学 幾何学etc (乙)学術名詞43   観念 意識 感覚 懐疑学 自由 被動 能動 記憶 直覚etc. (丙)論理学用語110 肯定 否定 属性 真理 主位etc.

「学術」という語は、もともと勉強法の流儀や、勉強家としての素質みたいな意味であり、貝原益軒の著書でもそうだったが[33]、西周により、学問全般を表す Science and Art の訳語に変わった。


範疇 category (カテゴリー)は、『書経』の「洪範九疇」を縮めた表現。これは「 9 」だが、アリストテレスの『オルガノン』では述語の形式として実体,量,性質,関係,場所,時,位置,状態,能動,受動の 10個の範疇があげられている(アリストテレスの 10範疇 ) [34]

9 と 10 で数値も近いし、「範疇」で良いだろう的な発想だろうか。

福沢諭吉

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自由、経済、演説、討論、競争、抑圧、健康、楽園、鉄道、文明開化

[35]

宇田川榕菴

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化学書を翻訳する際につくり出した造語には「試薬」のほかに「酸素」「水素」「窒素」「炭素」といった元素名、「酸化」「還元」といった酸化還元反応の用語、「分析」などがある[36][37]。コーヒーを「珈琲」と表記したのも榕菴が最初だとされている。

「細胞」cell も宇田川榕菴。

なお、英語の cell は、物理学者ロバート=フックが、顕微鏡で観察したときに作った造語。

佐藤裕 著『宇田川榕菴は“Utriculi(of Malpighi)”を意訳して “細胞”と造語した』, 日本医史学雑誌 第 64 巻第 2 号(2018)

イギリスの Robert Hooke(1635–1703)が 1665 年の「顕微鏡図譜:ミクログ ラフィア(Micrographia)」にコルク断面の顕微鏡観察図を載せ,そのコルクの断面があたかも“仕切ら れた小さな空間”すなわち“小部屋”が集合しているかのようにみえたことから,「小さな部屋」を意 味するラテン語の「セラ(cella)」から「Cell」と命名したことに端を発している.そして,この「Cell」 という概念を「細胞(さいぼう)」という術語に意訳したのが,江戸詰め津山藩医(蘭方医)を務めた 宇田川玄随(1756–1798),玄真(1770–1835)に繋がる榕菴(1798–1846)であった.

小部屋の意味も、単語集にある。

数研リープで、「独房」cell がある。

前島密

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日本の郵便制度の父。

郵便に関する多くの新語をつくった。

しかし、江戸時代にあった飛脚など既存の制度の用語を、郵便制度に転用した新語も多いので、すべてが前島の造語というわけではない[38]。「郵便」という語自体、飛脚の用語だった。

「切手(きって)」「はがき」「手紙(てがみ)」「小包(こづつみ)」「為替(かわせ)」「書留(かきとめ)」・・・。[39]


しかし、日本古来のやまと言葉に近づけるように造語したので、英語など欧米語には対応しない。

なお、

切手 stamp
はがき post card
手紙 letter


「はがき」は、post card の訳語で悩んでいた前島が、友人から「葉書」を提案され、それが定着したらしい。

脚注

[編集]
  1. ^ [ ]
  2. ^ [21]
  3. ^ Yahoo知恵袋『キ チ ガ イってなんで放送禁止用語なんですか?』2022/12/14 13:47
  4. ^ 『放送禁止用語一覧』
  5. ^ 『えっ、この言葉もダメなの?!あなたの知らない“放送禁止用語”の世界』2018/02/14 23:00
  6. ^ コトバンク
  7. ^ [22]
  8. ^ 『(人)の心の中で...の英訳|英辞郎 on the WEB』
  9. ^ 『私の中で輝き続けるって英語でなんて言うの? - DMM英会話なんてuKnow?』
  10. ^ 平塚徹 著『最も××なもののひとつ』
  11. ^ 相馬千春 著『「戦前回帰」を考える(六)――島薗進<明治体制の「顕教」・「密教」>論を検討をする』 2018/03/16 ,
  12. ^ [23]
  13. ^ [24]
  14. ^ コトバンク
  15. ^ コトバンク
  16. ^ コトバンク
  17. ^ コトバンク
  18. ^ 『西周と哲学・粗描』駒沢大学、P.47
  19. ^ 朱 京偉 著『明治期における近代哲学用語の成立』, 『日本言吾科学』12(20G2年10月)96-127 , P.115
  20. ^ 楊馳 著『近代日本語における「消費」の成立 ――幕末・明治期の経済学書を中心に』, 関西大学 , No.41,(2022)pp.87-102 , P.101
  21. ^ 楊馳 著『近代日本語における「消費」の成立 ――幕末・明治期の経済学書を中心に』, 関西大学 , No.41,(2022)pp.87-102 ,
  22. ^ 楊馳 著『近代日本語における「消費」の成立 ――幕末・明治期の経済学書を中心に』, 関西大学 , No.41,(2022)pp.87-102 ,
  23. ^ 陳力衛 著『「民主」と「共和」―近代日中概念の形成とその相互影響―』成城大学
  24. ^ weblio
  25. ^ [file:///C:/Users/yoshi/Downloads/BKSF240010.pdf 上谷香陽 著『「社会」という言葉を使って Society について考えるということ─柳父章の翻訳日本語論を手がかりに─』湘南フォーラム No.24 ]
  26. ^ 小関武史 著『明治の日本が作り出した新しい言語』
  27. ^ 李貞和 著『訳語としての「主観」と客観の成立について』,甲南女子大学,
  28. ^ コトバンク『印象』
  29. ^ コトバンク
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