高等学校英語 英単語/類義語 3000語レベル サブページ0

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

3000語レベルあたり[編集]

好きでない、嫌い

not like 好きでない

dislike 嫌い

hate 憎む。強く嫌っている


dislike は、構造としてdis-(でない)like(好き)ですが、しかしdislikeの意味は動詞としては「嫌う」ですし、名詞としては dislike は「反感」(桐原3000)や「嫌悪」(旺文社1400)です。

単に「好きでない」という場合は、don't like や doesn't like のように言います。


かといって、たとえばagree「賛成する」 にdisをつけた disagree が必ずしも反対しているわけでもなく、単に「賛成ではない」という意味合いで disagree が使われることもあります。

この手の dis なんとかや un なんとかといった打ち消し・否定の接頭辞がついている動詞は、実務的では使う前に辞書で意味を確認するのが安全でしょう。


嫌いの強さは、

(嫌いの気持ちの弱い側) not like < dislike < hate (つよく嫌っている側)

です。

hate 自体で動詞「憎む」のほかにhateに名詞として「憎悪」「憎しみ」の意味があります。hatred という単語にも「憎悪」や「憎しみ」の意味があります(東京書籍3000、旺文社1400)。


選択する choose, select ,

選挙で選ぶ elect

あまり深く考えずに選ぶ pick


choose が、もっとも基本的な「選択する」である。

select は、やや慎重に「選択する」のニュアンスがある。

選挙で選ぶときは elect を使う。

なお、「投票する」は vote である。


pick は、花などを摘む(つむ)場合も pick である。

ただし、select, choose, pick の上記のニュアンスは、あくまで傾向であり、例外もあるので、あまりガチガチに考える必要は無い。

日本語で「ピックアップ」という「選びだす」意味の表現があるが、それは英語では pick out である。

英語の pick up は、地面におちているものを「拾い上げる」とか、自動車などで「迎えにいく」の意味である(桐原4500)。

たとえば、

「彼女を迎えにいく」 pick her up

である(桐原4500に同じ例文。旺文社1200に似た例文)。


よく分からなければ、単に選択をする場合を言うなら、前置詞を使わず pick ~(選ぶ対象) でも通じる。東京書籍3000の例文がそうである。


「着る」など

wear 「着ている」という状態

put on 「着る」という動作


なおwear は不規則変化で

wear(ウェア) - 過去形 wore(ウォア) - 過去分詞 worn (ウォーン)

である。

単に、普通に服を「着る」動作を言いたい場合は、put on を使うのが無難である。

また、なんらかの服を着ている状態を言いたい場合は、とりあえず wear で表すのが無難である。


暗記のさいは、動詞 wear についえ「wear 状態」「put on 動作」とセットに覚えて、名詞wear について「wear 衣服」と覚えておけば、あとはそこから芋づる的に、「put onは衣服関連の動作だから『着る』だな」とか連想できるだろう。


ほか、動詞 dress は「服を着せる」という意味もあるが(東京書籍3000)、ややニュアンスが違う。よって、特別な場合以外は、dress ではなく上述の wear や put on を使うほうが安全であとう。

なお、dress は、受身形では

be dressed in 「~な服を着ている」(状態)

の意味である。たとえば、

She is dressed in pink. 「彼女はピンクの服装をしている。」

とか(東京書籍3000の例文そのまま)、

She is dressed in black. 「彼女は黒い服装をしている。」

のように使う(センチュリーの例文を少し改変)。


なお、旺文社は

She is dressed in white. 「彼女は白い服装をしている。」

のような文である(旺文社1200を少し改造)。

色だけでなく、生地でもよく、

She is dressed in silk. 「彼女はシルクの服装をしている。」

でもいい(ジーニアス)。


get dressed 「服を着る」(動作)

の意味である(旺文社1200)。ただし辞書を探したが、get dressed の例が見つからなかった。

ただし、辞書で動詞 dress の例文を見ると、女性物のドレスとか、あるいはパーティ衣装の例が多い(ジーニアスなど)。

よって、普通の服では wear や put on を使うのが無難だろう。

旺文社1200だと、wear を見ても put on との関係しか書いてないが、本来なら be dressed との関係も書くべきである。

東京書籍3000は、wear と be dressed を同じページで紹介している。

また旺文社1200は、wear と get dressed を同じページで紹介している。

wear の対象は服だけではなく、靴(くつ)も帽子も眼鏡もネクタイもアクセサリー、すべて装着している状態は wear であるし、それを装着する行為は put on である(桐原3000、東京書籍3000)。

日本語とは違って、英語では装着の対象によって動詞が変わったりはしない(桐原3000)。


動詞 wear は「すりへる」という別の意味もあるが、いまは衣服の話題なので、すりへりについては言及しない。

名詞形 wear は、「衣服」とかの意味である。

ソフトウェア softwareなどの末尾は-wareなので、混同しないように。なお発音は同じ。

入試に出ることはないだろうが、サラダの調味料ソースのドレッシング dressing と、衣服を着ること dressing は、同じ単語であり、つまり同じスペルで同じ発音である(ジーニアス、センチュリー)。せっかくなので、ついでに覚えて脳内の知識を整理しよう。

辞書を見ると、さらに dressing には、傷の「手当て」や包帯などの意味もあるが、これは医療関係者にまかせて、私たち高校生は深入りしないことにしよう。高校生にはニュアンスなど分かりづらい。