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高等学校英語 英単語/類義語 3000語レベル サブページ2

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

※ 分割用タイトル

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点数・得点

point, score


score も point も、スポーツや試験などの「得点」の意味がある。


違いとして、score は

win a game by a score of five to three 「5対3で試合に勝つ」

のように両チームの得点結果の意味にも使える。


win a game by a score of 5 - 3 「5対3で試合に勝つ」

のように数字で英文を書いてもいい(ジーニアス、センチュリー)。


pointは

win by 3 points 「3点差で勝つ」

のように使える。


機会

chance, opportunity, occasion

「同等の」equal と「相当の」 equivalent

※ 類似 alike と look like と similar と resemble については高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ10で紹介。

日本語の訳語では、一言ではopportunity と occasion を区別できない。

opportunity は、自分で作れる「機会」。発音注意であり、「オポチューニティ」である。


だから create an opportunity 「機会をつくる」と言う(ジーニアス)。

このため、「均等な機会」「機会均等」という場合は equal opportunity である(東京4500、センチュリー)。

また、これらの例のように、chance よりも、opportunity のほうが、やや確実というか(桐原3000)、本人次第というニュアンスがある。


だからか、opportunity to do 「~する機会」および opportunity for ~ 「~の機会」である(東京書籍4500)。

経済学でいう「機会費用」も opportunity cost である(ジーニアス)。


いっぽう、occasion は、たまたま遭遇する「機会」。

occur という動詞があるが、旺文社いわく、occasion は「たまたま何かが起きるとき」というイメージで考えるとよい、と述べている(旺文社)。なお、語源とは違う(ジーニアス、センチュリー)。

ただし、occasion であっても、機会を逃さないように、という意味のことは言える(ジーニアス)。

ジーニアスに「機会を見つけては、必ずその博物館をたずねた」というoccationを使った言い回しがある。

たまたま遭遇した珍しい機会を、逃さないように、というような意味だろう。

よくある例文は

on special occasion 「特別な機会に」、または for special occasion「特別な機会に」

である(東京4500、桐原3000)。on か for かは、直前の動詞による。


そのほか、occasion には、「場合」という意味もあり、caseとほぼ同じ意味(ジーニアス)。

翻訳の都合でoccasionを「時」と訳す場合もあるが(桐原、ジーニアス)、しかし意味合い的にはwhenではなくcaseである。

副詞 occasionally は「時折」「ときたま」と訳すのがよいだろう(ジーニアス)、桐原3000は「ときおり」と平仮名で書いている。

形容詞 occasional は「時折の」と訳すとよいだろう(ジーニアス)、桐原3000は「ときおりの」と平仮名である。

このように、occasion派生の副詞や形容詞では「時」を使ったほうが良さそうである。


occasionおよび派生は、sometimesよりも低い頻度を表す(ジーニアス)。桐原もジーニアス同様の見解のようである。

センチュリーおよび東京書籍3000はその節を採用しておらず、occasionalを「時々の」としている。

だが、桐原はセンチュリー説を採用していない。


さて、equal と equivalent の違いについて。

Z会速読英単語・必修編が、equal の派生語として、equation 「方程式」を紹介。

さきほど、「均等な機会」「機会均等」 equal opportunity を紹介したので(東京4500、センチュリー)。

equivalent は「(量・価値などが)等しい」と訳されることもあるが、それよりも「相当する」で覚えたほうが良い

著作権の都合で、equivalent の良い例文が見つからない。(共通したパターンの例文が見つからなかった)

なお、語源としては、equivalent は

「等しい」(eq)+「価値の」(val は単語 valueと同じ)

なので、日本語でいう「等価」が語源には近い。


いちおう、辞書には価値が「同等の」という用法も存在する(グランドセンチュリー、ジーニアス)。


equal にも「同等の」という意味がある。

「同等」と「相当」のニュアンスの違いもあり、区別は難しい。

和訳が出来れば充分だろう。


最近 lately, recently


桐原およびセンチュリーいわく、

lately は、「最近、母の調子が悪い」みたいに期間中に継続していることを表すのによく使い(ジーニアス、センチュリー)、したがって完了形でよく使う。

My mother hasn't been looking well lately.

または

My mother hasn't been feeling well lately.

のようになる(ジーニアス、センチュリー、旺文社をもとに例文を作成)。

一方、recently は、「最近、東京に行きました」みたいに、近い過去の行動を表すのに使い、過去形でよく使う。



前進する

advance, progress


advance も progress も、軍隊や人などの物理的な「前進する」という用法と、それとは別に「技術の向上」の意味がある。

progress のほうが、技術の向上のニュアンスが強い。

東京4500は技術や知識の向上の意味でしかprpgressを紹介していない。だが、辞書で確認したところ、progress にも物理的な前進の意味もあるし、単語集でも桐原3000が紹介している。

また、progressは、物理的な前進の意味で使っていても、ときとしてゆっくりな場合もあるが(ジーニアス)しかし「着実な前進」というニュアンスがある(センチュリー、ジーニアス)。


「急速な進歩」または似たことを言う場合、advance で表すのが普通。

また、普通、advanceによる技術進歩は、社会全体・業界全体の技術水準の進歩のことを言う。

progress は、業界全体の進歩も、個人の技術習得の進歩も、どちらも言っていい。


She made remarkable progress in English. 「彼女は英語が顕著に上達した。」

のような文章を、辞書などでよく見かける。


先進国・発展途上国

現在、政治的には、「先進国」は developed country というのが正しい。また、発展途上国は、 developing country というのが正しい。つまり、過去分詞なら先進国。現在進行形なら発展途上国。

ネット情報などによると、国際機関も、この語を使っているらしい。

市販の単語集でも、上記の「先進国」 developed country 、および「発展途上国」 developing country という2種類である。


ほかの呼び方で advanced country 「先進国」という呼び方もあり、辞書ならグランドセンチュリーに書いてあるが、しかし単語集(東京書籍、桐原、旺文社)には advanced country は無い。


しかし、もともと「低開発国」 under‐developed countries またはless‐developed countries と発展途上国の事を呼んでいて[1]、これが政治的によくない呼び方だとして、国連などの国際社会の場では上記の developed country になったという経緯がある。

しかし、どちらの飛び方とも、つまり変更前の呼び方も変更後の呼び方も、development「開発」「発展」の基準を、欧米に置いていることには変わりない呼び方であり、欧米中心的・工業中心的な呼び方なので、この理屈には、やや無理がある。

実際、発展途上国という呼び方にすら政治的な批判があり、国連などは2020年代では「後発開発途上国」 Least developed countries (LDCs)という呼び方をしているくらいである。

かつての「低開発国」less‐developed countries が駄目で、なのに同じ開発という語を使っている「後発開発途上国」 Least developed countries なら良いとか、なんというか、外人ってバカとしか。less はダメで least なら良いという外人の発想。

外務省なども使っている日本語訳は、「後期開発途上国」という皮肉たっぷりの名前である。

まるで、「低知能」はダメで、しかし「知恵遅れ」なら良いというような主張と同レベルなのが外人の発想である。結局、尺度を「高低」から「速い・遅い」に変えただけである。


第二次世界大戦前、ほかに「後進国」backward country という呼び方もあった。こっちのほうは英語 backward には「後ろ向きに進む」と意味もあるので、進行方向が逆にとられる可能性があるので(つまり、国力が低下中の国みたいな)、この呼び方を取りやめるのは分かる。

しかし、「後発開発途上国」 Least developed countries の和訳の「後」の文字を見る限り、「後」という呼び方自体には問題は無い。

なお、「裏庭」backyard とは別の単語である。末尾がヤードとワードの違い。


政治家 politician , statesman

一般的な「政治家」は politician (ポリティシャン)である。なお、「政治」および「政治学」は politics である。「政策」・「方針」は policy である。

「物理学」がphysics (フィジックス)なのと同様に、 politics には「政治学」という学問の意味もある。

(音楽学ではなく)「音楽」が music なのと同様に、politics には「政治」という意味もある。


statesman は、尊敬されるべき「政治家」である。

鉄緑と速読英単語・上しか statesman を紹介していない。旺文社1900は紹介していない。、しかしstatesman は昔は高校範囲外だが実質的に高校で習う単語だった。英検2級あたりで出てくる単語である。

ほめ言葉として statesman は使われる。

politician は、ほめ言葉でもそうでない時にも使われる。

statesman と politician を同じ文章中で並べた場合は、politician を批判的な意味で使っている場合があるので、そのような場合は politician のほうを「政治屋」と訳すことも多い。


statesman は、べつにアメリカ英語ではない。辞書を見ても、特にアメリカ英語とは書いていない

ポリコレ関係で、statesmanという呼び方には批判もあり、女性の場合は stateswoman と呼ぶ場合も(ジーニアス)。


statesman はあまり論理的な単語でないようで、東京書籍・桐原・旺文社の4500語レベルまでの単語集には無い。


policy のコロケーション、

「政府の方針」 the government's policy (東京書籍3000)、policy of the government (桐原3000)

「外交政策」 a foreign policy (旺文社1900「a」無し、東京書籍、グランドセンチュリー、ジーニアス)


「公共政策」public policy (桐原4500、グランドセンチュリー)


ポリシーというと、日本ではついつい、信念や信条とかのモットー的な意味になってしまう。

だが、語源を考えると、ギリシアの都市国家ポリス(民主主義の発祥とか起源とか言われる都市)が policy の語源なので、「政策」の意味のほうが policy の語源に忠実である。


political のコロケーション

a political right 「参政権」(東京書籍)、political tights 「市民権」(ジーニアス)

ほか、単語集には何故か無いが、辞書によると

political party 「政党」

である。

なお、party だけでも「政党」の意味がある(鉄緑、桐原3000)。


政党 party は、お誕生会とかの「パーティー」party と同じ語である(桐原3000)。

参考文献

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  1. ^ コトバンク『後進国』、世界大百科事典(旧版)内の後進国の言及 2024年04月19日に確認.