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高等学校英語 英熟語/日本語と英語

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

舌が滑る

a slip of the tongue

英語では「言い間違い」(旺文社熟語1000「be apt to 」)・「失言」(グランドセンチュリー)の意味。


「一般的に言えば」

generally speaking


英語の直訳が、日本語に一致。

たぶん、英語に合わせて、日本語の言い回しが明治前後に作られた。


「行間を読む」

read between the lines


日本のコトワザだと勘違いして「日本人は思いやりの心があるから行間を読めるのです」とか海外で自慢をすると、恥をかきそう。



努力などの「成果」

bear a fruit 「(努力などが)実を結ぶ」


古語では、「結果」の意味。現代語でいう「成れの果て」が、努力の成果でない事に残っている。


自己紹介

introduce myself


日本では、1920年代から「自己紹介」という言い回しが使われ始めた[1]


自家薬籠中の物 (じかやくろうちゅう の もの)

at home


日本語の「自家薬籠中の物」は1910年代に入ってから使われている言い回しであり、永井荷風などが使い始めている[2]

at home の意味は、(技術などに)「精通している」の意味。

このほか、文字通り、「家で」の意味もあるが、中学英語の通りの用法なので、解説は省略。


最善を尽くす

do one's best


「最善」は、江戸時代後半の1800年代から使われた[3]

よって、派生的な表現である「最善を尽くす」も、これ以降である。時期的に、英語など外国語の影響を受けた可能性が高い。


目から鱗が落ちる

the scales have fallen from my eyes,

新約聖書に由来する表現[4]。『新約聖書』の『使途行伝』第9章18節にある一文に由来する。

この熟語全体は、高校範囲外。

しかし、wiki著者がどこかの教材で聞いたことあるので(なので、思い出して、個々で描いている)、たぶんこの語の一部が、何らかの教材にある。

熟語集の見出し語には無くても、例文にこの表現が書かれている可能性がある。


接続詞

[編集]

「君と僕」のような日本語の等位接続詞「と」は、そもそも、接続詞ではなく助詞であり「君と僕との」のように使うものだった。

明治時代ごろから、英語 and など、外国語の等位接続詞の影響を受けて、日本語「と」にも接続詞の用法が形成されてきた。

  1. ^ コトバンク
  2. ^ トバンク
  3. ^ コトバンク
  4. ^ 『由来は聖書!?「目から鱗が落ちる」の意味と例文、類語を解説 | Domani』