鹿児島大対策
本項は、鹿児島大学の入学試験対策に関する事項である。
鹿児島大学は、鹿児島県鹿児島市にある9つの学部を擁する総合大学である。鹿児島大学の入試において、センター試験は非常に大きな割合を占める。よって、鹿児島大受験生はセンター試験対策に時間をかけ、しっかりと得点できるようにするべきである。ただし、医学部医学科だけはセンター:2次=900:920と2次の割合が若干高く、合格最低点も非常に高いため、センター、2次ともに高得点を取ることが求められる。センター試験の目標得点率は、医学部医学科が約85%、共同獣医学部獣医学科が約80%、歯学部が約75%、その他の学部学科が約60 - 70%程度得点する必要がある。2次試験は文系理系ともに2科目の場合が多い。医学部医学科は全国的にも難関であり、とてもハイレベルな戦いになるので対策を怠っていると痛い目にあう。 なお、九州・山口地区で主に展開されている予備校である北九州予備校では、毎年11月に「鹿大プレテスト」が実施されている。
科目別対策
[編集]英語
[編集]解答時間は90分である。文系と医歯共同獣医は読解問題2題,文法・語彙問題1題,英作文2題(和文英訳1題、自由英作文1題)、理工農水産学部は読解問題3題,文法・語彙問題1題,和文英訳1題の計5大問構成。記述中心だが、文法・語彙問題は旧センター試験と同等、全体的にも共通テストのレベルと同程度である。受験生の間で差が生まれるのは2題の英作文である。特に、自由英作文は英問英答式で100語程度と記述量が多い。テーマはオーソドックスだが、自由英作文を苦手とする受験生は多く、しっかりと対策せず本番に臨む者も多い。合格を確実にするには、自由英作文対策が重要なカギとなる。難関学部である医学部医学科、共同獣医学部獣医学科の受験生は特にである。
国語
[編集]時間は90分。大問は現代文・古文・漢文の3問。国公立大学の国語としては文章レベル・設問共に標準的な内容である。
- 現代文は評論文のみ。一般向けに書かれた書籍を出典にしているため読みにくい文章ではない。ただ、設問の意図に合わせた整理・表現が必要であること、国公立大学の国語に典型的な全問記述スタイルであることから、文系学部受験者は常に記述問題になれるようにしておきたい。本文が難しくない反面、設問の方はよく練られているので、普段の国語の実力が反映されやすい。現代文の演習に限っては、学校の授業だけでは少し足りないため、センター対策と平行して記述問題中心の問題集もしっかりと行っておく必要がある。
- 古文は文章量が少ないが、設問では省略された部分を補う形で解釈・口語訳させるため、「誰が・何を・どうした」ということをはっきりさせつつ読む必要がある。文法問題は少ないが、口語訳や解釈では文法を意識して記述させることが多い。それ以外に設問自体には特にクセはなく、基本的な口語訳・文法解釈・内容理解の問題がメインである。
- 漢文はクセのない易しい文章が出題される。出題内容も書き下し文(返り点・送り仮名を挿入するものも含む)・漢字の読み方・口語訳・内容理解と、ごくオーソドックスなものである。基本句形と助字のおさらい・内容理解の練習を普段から行っておけば十分に対処できる。
数学
[編集]文系(教育学部)、理系ともに全分野からまんべんなく出題される。以前は必ず証明問題が出題されていたが、2017年以降は出題されなくなっている。とはいえ、証明問題が復活する可能性もあるうえ、ここで差がつきやすかったため、練習はしておこう(特に背理法と数学的帰納法)。問題のレベルは文系、理系ともに基礎~標準レベルの問題が多く、教科書と入試標準レベルの参考書(例:黄色チャート)をやるのがよい。特に頻出である微分法・積分法の基礎演習は徹底しておきたい。
理科
[編集]物理・化学・生物全て、国立大学の入試としては標準的な内容であり、教科書の内容をしっかりと理解し、標準レベルの問題集を解いていけば、合格ラインは容易である。教科書を中心にしっかり学習を行って、過去問演習をし、本番に臨んでほしい。