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CSS/はじめに

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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CSSとは?[編集]

CSS(Cascading Style Sheets)は、ウェブページやウェブアプリケーションのデザインやスタイルを定義するための言語です。HTMLがコンテンツの構造を定義するのに対して、CSSはそのコンテンツをどのように表示するかを指定します。つまり、ページのレイアウト、色、フォント、サイズ、間隔などの視覚的な特徴を制御します。

CSSの役割[編集]

CSSの主な役割は、以下の通りです:

  1. スタイルの管理: HTML文書内の要素にスタイルを適用し、見た目を整えます。
  2. 分離: デザインとコンテンツの分離を実現し、HTML文書の保守性を高めます。つまり、スタイルをCSSファイルに記述することで、複数のページで同じスタイルを使い回すことができます。
  3. 柔軟性と拡張性: レスポンシブデザインや異なるデバイスへの適応を容易にします。
  4. 優先順位の管理: 「Cascading」(カスケード)という概念により、スタイルの適用順序や優先度を制御します。

外部スタイルシート・埋め込みスタイルとインラインスタイル[編集]

CSSは、主に3つの方法でHTML文書に適用されます:

  1. 外部スタイルシート
    .cssという拡張子のファイルにスタイルを記述し、HTMLファイルでそれを参照する方法です。例えば、<link>要素を使用して外部スタイルシートを読み込みます。
       <link rel="stylesheet" href="styles.css">
    
  2. 埋め込みスタイル
    HTML文書内の<style>要素に直接スタイルを記述する方法です。1つのHTMLファイル内でのみ有効です。
       <style>
         /* CSSスタイルの記述 */
         body {
           font-family: Arial, sans-serif;
           background-color: #f0f0f0;
         }
       </style>
    
  3. インラインスタイル
    各HTML要素に直接style属性を使用してスタイルを適用する方法です。これは個々の要素に対してスタイルを指定する場合に便利ですが、保守性が低くなる場合があります。
       <p style="color: blue; font-size: 16px;">このテキストは青色で、16ピクセルのフォントサイズです。</p>
    

これらの方法はそれぞれ異なる状況で便利であり、適切に選択することで効率的なウェブページのスタイリングが可能となります。次の章では、それぞれの方法の詳細な使い方と、その適切な選択について詳しく説明します。