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HTML/アクセシビリティ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

アクセシビリティとは、障害のある人や高齢者など、あらゆる人がWebサイトやコンテンツを利用できるようにすることです。 具体的には、視覚障害者用のスクリーンリーダーや音声読み上げソフト、音声入力ソフトなどの補助技術に対応したWebサイトを作成することが重要です。

アクセシビリティの重要性[編集]

アクセシビリティを考慮したWebサイトを作成する理由は次のとおりです。

  • すべての人が情報を平等に利用できる: 障害のある人や高齢者など、あらゆる人がWebサイトやコンテンツを利用できるようにすることで、情報格差を解消することができます。
  • 企業イメージの向上: アクセシビリティに配慮したWebサイトは、企業の社会的責任をアピールすることができます。
  • SEO対策: アクセシビリティの高いWebサイトは、検索エンジンから評価されやすくなります。
  • 法令遵守: 多くの国では、アクセシビリティに関する法令が制定されています。

アクセシビリティのガイドライン[編集]

アクセシビリティを考慮したWebサイトを作成するために、以下のガイドラインを参照してください。

  • Web Content Accessibility Guidelines (WCAG): https://www.w3.org/TR/WCAG21/
    • WCAGは、Webアクセシビリティに関する国際的なガイドラインです。 レベルA、レベルAA、レベルAAAの3つの達成レベルがあり、それぞれ達成基準が定められています。
  • JIS X 8140-41:2015 「情報処理-アクセシブルなウェブコンテンツ-達成基準-第41部:JIS X 8140-4:2015の補完事項」: http://www.jsajis.org/index.php?main_page=products_new
    • JIS X 8140-41:2015は、日本のアクセシビリティに関する規格です。 WCAG 2.0 Level AAを基に、日本の状況に合わせた追加事項が定められています。

アクセシビリティ対策のポイント[編集]

アクセシビリティ対策を行う際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 代替テキスト: 画像には、視覚障害者が内容を理解できる代替テキストを記述する必要があります。
  • キーボード操作: キーボードのみで全ての操作ができるようにする必要があります。
  • 音声読み上げ: スクリーンリーダーで読み上げられるように、適切な構造とマークアップを使用する必要があります。
  • 色使い: コントラスト比を十分に確保し、色覚障害者でも見やすい配色にする必要があります。
  • 分かりやすいレイアウト: シンプルで分かりやすいレイアウトにする必要があります。
  • 音声キャプション: 動画には、音声キャプションを付ける必要があります。
  • 字幕: 動画には、字幕を付ける必要があります。
  • 簡易表示: 複雑なレイアウトを簡略化した簡易表示を提供する必要があります。

まとめ[編集]

アクセシビリティは、すべての人がWebサイトやコンテンツを利用できるようにするために重要です。 WCAGなどのガイドラインを参考に、アクセシビリティ対策を行いましょう。