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HTML/ウェブセキュリティ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

ウェブセキュリティは、WebサイトやWebアプリケーションを不正アクセス、改ざん、情報漏洩などの脅威から守るための対策のことを指します。 インターネット上には様々な脅威が存在しており、Webサイト運営者はこれらの脅威から自サイトを守るために適切な対策を講じることが重要です。

ウェブセキュリティの重要性

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ウェブセキュリティが重要な理由は次のとおりです。

  • 情報漏洩の防止: 顧客情報やクレジットカード情報などの機密情報が漏洩すると、企業の信用失墜や金銭的な損失につながる可能性があります。
  • 不正アクセスによる被害の防止: WebサイトやWebアプリケーションが不正アクセスされると、データの改ざんや削除、システムダウンなどの被害が発生する可能性があります。
  • ユーザーの保護: ユーザーが安心してWebサイトを利用できるようにするために、セキュリティ対策を講じることが重要です。

ウェブセキュリティの脅威

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代表的なウェブセキュリティの脅威としては、以下のようなものがあります。

  • クロスサイトスクリプティング (XSS): XSSは、ユーザーのWebブラウザに悪意のあるスクリプトを実行させる攻撃です。 XSS攻撃により、ユーザーのCookie情報やセッション情報などが盗み取られる可能性があります。
  • SQLインジェクション: SQLインジェクションは、Webサイトのデータベースに不正なSQL文を挿入する攻撃です。 SQLインジェクション攻撃により、データベースのデータが改ざんされたり、削除されたりする可能性があります。
  • クロスサイトリクエストフォージェリ (XSRF): XSRFは、ユーザーの認証済みのセッションを利用して、不正な操作を実行させる攻撃です。 XSRF攻撃により、ユーザーの知らない間に、お金を振り込んだり、個人情報を送信したりする可能性があります。
  • ゼロデイ攻撃: ゼロデイ攻撃は、まだ公開されていない脆弱性を突いた攻撃です。 ゼロデイ攻撃は、セキュリティ対策ソフトで検知することができないため、特に危険です。

ウェブセキュリティ対策

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ウェブセキュリティ対策としては、以下のようなものがあります。

  • 入力チェック: ユーザー入力に対して適切なチェックを行い、悪意のあるコードやスクリプトが送信されないようにする。
  • 出力エンコーディング: ユーザーに表示するデータに対して適切なエンコーディングを行い、XSSなどの攻撃を防ぐ。
  • 脆弱性対策: ソフトウェアの脆弱性を常に把握し、速やかに修正する。
  • パスワード管理: 強固なパスワードを設定し、定期的に変更する。
  • アクセス制御: アクセス権限を適切に設定し、不正なアクセスを防ぐ。
  • 暗号化: 通信内容やデータを暗号化して、盗聴や改ざんを防ぐ。
  • セキュリティログの監査: セキュリティログを定期的に監査し、不正なアクセスがないかを確認する。

まとめ

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ウェブセキュリティは、Webサイト運営者にとって重要な課題です。 ウェブセキュリティの脅威を理解し、適切な対策を講じることで、Webサイトを安全に守ることができます。