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HTML/フレーム

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

かつてWebサイトのレイアウトを構築する主流的な手法であったフレームですが、現在はHTML5で廃止されています。本稿では、フレームの概要、廃止の理由、代替技術について解説します。

フレームとは

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フレームは、HTMLドキュメントを複数の領域に分割し、それぞれに別のHTMLドキュメントを表示する機能です。フレームレイアウトは、1990年代後半から2000年代前半にかけて広く利用され、多くのWebサイトで採用されていました。

フレームの主な利点は以下の通りです。

  • 柔軟なレイアウト: フレームを使用すると、Webサイトを複数の領域に分割し、それぞれに独立したコンテンツを表示することができます。
  • 再利用性: 同じフレームを複数のページで使い回すことで、開発効率を上げることができます。
  • ナビゲーション: フレームを使用すると、常に表示されるナビゲーションバーなどを実装することができます。

フレームの廃止理由

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HTML5でフレームが廃止された理由は以下の通りです。

  • アクセシビリティ: フレームは、スクリーンリーダーなどの補助技術で利用しにくいという問題がありました。
  • 検索エンジン最適化 (SEO): フレームレイアウトは、検索エンジンにとって理解しにくく、SEOに悪影響を与える可能性がありました。
  • レスポンシブデザイン: スマートフォンなどのモバイル端末の普及により、レスポンシブデザインが重要になりました。フレームレイアウトは、レスポンシブデザインに対応しにくいという問題がありました。

フレームの代替技術

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フレームの代替技術としては、以下のものがあります。

  • div要素: div要素を使用して、Webサイトを複数の領域に分割することができます。CSSを使用して、div要素のスタイルを自由に設定することができます。
  • iframe要素: iframe要素を使用して、別のHTMLドキュメントを埋め込むことができます。iframe要素は、レスポンシブデザインにも対応しています。
  • Flexboxおよびグリッドレイアウト: Flexboxおよびグリッドレイアウトは、CSS3で導入された新しいレイアウトモジュールです。これらのモジュールを使用すると、より柔軟で高度なレイアウトを作成することができます。

まとめ

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フレームはHTML5で廃止されましたが、かつて多くのWebサイトで利用されていた歴史的な技術です。フレームの代替技術として、div要素、iframe要素、Flexbox、グリッドレイアウトなどを活用しましょう。